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ネクソン、MMORPG6タイトルで値下げ等を実施
無料化を含むMMOファン囲い込みキャンペーン

6月8日より順次実施

 株式会社ネクソンジャパンは、現在運営を行なっているMMORPG6タイトルについて、ゲーム難易度の改訂や利用料金の値下げ等を実施すると発表した。これにより、間口を広げ、より多くのMMORPGファンを取り込みを狙う。6月8日より順次実施していくとしている。

 対象となるタイトルは、「テイルズウィーバー」、「メイプルストーリー」、「アスガルド」、「エランシア」、「闇の伝説」、「風の王国」の計6タイトル。実施内容は、ゲーム難易度引き下げ、利用料金値下げ、利用料金無料化の3パターンがあり、具体的には以下のとおり。

■ゲーム難易度引き下げ

「テイルズウィーバー」 6月9日より実施
・モンスターがアイテムを落とす確率が従来の2倍にアップ

「メイプルストーリー」 6月9日より実施
・モンスターを倒して得られる経験値が従来の25%アップ
・モンスターがアイテムを落とす確率が従来の25%アップ
・ガシャポン装備アイテムの入手確率が従来の25%アップ

「アスガルド」 6月に実施される次回バージョンアップに併せて実施
・モンスターを倒して得られる経験値が従来の25%アップ
・スキル経験値上昇率が従来の2倍にアップ
・HP、MP、SPの回復時間を短縮

「エランシア」 6月9日より実施
・γ次元での攻撃スピードがアップ

「闇の伝説」 6月8日より実施
・スキルレベルアップのスピードが大幅に向上

「風の王国」 6月8日より実施
・モンスターを倒して得られる経験値が従来の50%アップ

■利用料金値下げ

「風の王国」 7月1日より実施
・現在の月額1,000円から500円に値下げ

「闇の伝説」 7月1日より実施
・現在の月額1,000円から500円に値下げ

■無料開放

「タクティカルコマンダー」 7月1日より実施
・現在の月額1,000円から無料開放

 同社によれば、今回の措置は期間限定ではなく、サービスが続く限り継続するとしており、コアユーザーの取り込み、あるいは復帰を促す措置というよりも、最初の一歩が踏み出せないライトユーザーに向けた措置といえそうだ。今回の措置は、MMORPGという特殊なカテゴリに興味を持つユーザーのパイを広げるという意味で、業界全体として歓迎すべき措置だろう。

 その一方で「タクティカルコマンダー」は、商用サービスの放棄であり、7月1日より赤字運営となる。商用サービス参加への金銭的な壁が完全に取り払われた一方で、サービス中止への布石とも映る。

 現役ユーザーにとって望まれるサービスは、金銭的な負担の軽減やドラスティックなバランス調整よりむしろ、将来を見据えた継続的なバージョンアップや安定的な継続運営であるはずで、今回の極端な措置は、MMORPGファンの間で賛否両論がありそうだ。

□ネクソンジャパンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□「対象タイトルのゲーム難易度引き下げに関するお知らせ」のページ
http://www.nexon.co.jp/JP/Page/NX.aspx?URL=Notice/Read&nid=293
□「対象タイトルの利用料金値下げ及び無料開放のお知らせ」のページ
http://www.nexon.co.jp/JP/Page/NX.aspx?URL=Notice/Read&nid=291

(2004年6月4日)

[Reported by 中村聖司]


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