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カメラアングルから空気にまでこだわった
マニアに挑戦する作品
バンダイ PS2「ウルトラマン」

発売日:2004年5月20日

価格:7,140円

原作の一場面のようなゲーム画面。ウルトラマンのテクスチャや、空を初めとした空気の表現など、作品の完成度に期待がかかる
 株式会社バンダイはプレイステーション 2用ソフトとして「ウルトラマン」を5月20日に発売する。価格は7,140円。

 科学が進んだ未来世界に突如現れる巨大怪獣達。大自然の脅威や宇宙からの侵略者に、最新技術で身を固めた「科学特捜隊(通称科特隊)」が知恵と勇気で立ち向かっていく。彼らがピンチに陥ったその時、光の中から銀色の巨人が現れる。光の国からの使者、ウルトラマンである。作品では科特隊とウルトラマンが、想像を絶する脅威にいかに立ち向かっていくかを描く。

 '66年に放映された、ウルトラマンが地球から去っていく最終回では、子供達はテレビの前から窓へ走り、夜空を見上げ、「ありがとう、ウルトラマン!」と叫んだという。それから現代まで子供達を魅了し続ける、“フォーマット”を作り上げた名作であり、ひとつひとつのエピソードは情熱あふれる若手脚本家達が執筆し、凝りに凝ったバラエティー豊かなドラマを作り上げた。特撮部分もまた、「テレビで放映する特撮映画」というコンセプトで、膨大な技術と資金を投入、大人達が本気で作り上げた「子供番組」であった。

 ゲームはこの作品の「再現」を目指して制作。怪獣達のモデリングから、カメラアングル、建物などのオブジェクト、さらに特撮ならではの「空」の雰囲気までこだわって作られている。制作を手掛けたのは「仮面ライダー」シリーズを手がけていたKAZe。

 ウルトラマンは、今までさまざまな試みでゲーム化されてきた。今作にも多くのファンが期待を寄せているだろう。本作には、合成による特撮の雰囲気を表現したビートル操縦席からのアングルや、砂埃の表現など原作を知っていればニヤリとさせられる場面が目白押し。もちろん、原作そのものを見たことがない人は、このゲームをプレイしてから、その再現度を確認するのも楽しい。

 今作では、ゴモラやバルタン星人、ゼットンなどの人気のあった怪獣のみならず、アボラスとバニラや、頭にドリルをつけたグビラ、最初に戦うベムラーなど、今までの作品以上の怪獣が登場する。重くて持ち上がらないのが特徴のスカイドンや、透明化をして消えてしまうネロンガなど、ゲーム上の表現や、原作では科特隊との連携が必要となってくる怪獣の場合は、ゲーム上ではどうやって戦うのかも気になるところだ。  


■原作の再現と、「怪獣気分」が楽しめるゲームモード

ジェットビートルの操縦席から怪獣を見る。ハメ込み合成を思わせる、原作通りの表現を実現している
古代に封印されていたアボラス、バニラと対峙するウルトラマン。原作にはなかったシチュエーションだ
 本編であるストーリーモードでは、ウルトラマンの戦いのみならず、科特隊の戦いも再現。プレーヤーはウルトラマンの正体である「ハヤタ隊員」となって万能飛行機「ジェットビートル」に乗って、怪獣出現場所に急行、ビートルにつけられた各種武器で怪獣を攻撃する。

 ビートルとは、垂直離着陸機を表す「VTOL」を読み替えたもの。ゲームは、どこにでも着陸できるこの飛行機から降りて、地上戦へと舞台は変わる。巨大な怪獣に踏みつぶされないように、科特隊のほこる光線銃「スーパーガン」で立ち向かう。人間と怪獣が一画面で表現されるという映像は特撮技術の見せ所だが、ポリゴンで再現された怪獣は特撮と違い小さな人間に直接「触れる」事も可能。踏みつぶされないように戦う迫力は、テレビ以上のリアリティーを表現できるかもしれない。

 科特隊の活躍で倒せないときは、ウルトラマンの出番だ。ハヤタ隊員はウルトラマンであることを他の人に知られてはならないため、変身には気を使わなくてはならない。原作のこのサスペンス要素をゲームでも再現。他の科特隊員から離れて変身をする必要がある。

 ハヤタがベータカプセルを掲げ、変身をすると、銀色の巨人、ウルトラマンと怪獣の戦いが始まる。格闘ゲーム化した作品とは一味違う、こだわりのアングルで描かれた戦いは一味違う感触が楽しめそうだ。当時の映像合成そのままの、八つ裂き光輪やバリアなどを駆使して、戦っていく。原作通りのタイミングを目指して技を使っても良し、「俺ならこう戦うね」という感覚の、戦い上手なウルトラマンを目指しても楽しいだろう。

 ウルトラマンは地球上では急激にエネルギーを消耗してしまう。エネルギーが少なくなるとカラータイマーは青から赤に変わり、激しく点滅をはじめる。もしその光がなくなったとき、彼は二度と立ち上がれなくなってしまうのだ。タイムリミットの前に、プレーヤーは怪獣を倒さなければならない。ウルトラマンの活躍、そして、地球の平和はプレーヤーの腕ひとつにかかっているのである。

 ゲームは、ストーリーモード以外にも多彩なモードを搭載。しかし、現在明らかにできるのは「怪獣大乱闘モード」のみである。続報に期待して欲しい。「怪獣大乱闘モード」は2Pでも楽しめる、怪獣をあやつって対決するモード。

 2体の怪獣にウルトラマンが立ち向かう、というのは実は「帰ってきたウルトラマン」まで、実現しなかった状況だという。それまでウルトラマンは「シード選手」扱い。複数の怪獣が出現する話では、怪獣達が倒しあったり、科特隊に倒されたりして、ウルトラマンと戦うのはいつも一体のみだったのである。

 原作のこういった傾向のみならず、怪獣達が顔を合わせば、戦いをはじめるのは既に本能。思う存分怪獣を操って戦いを楽しみたい。本作は怪獣のモデリングのみならず、特殊能力、アクションにまでとことんこだわっている。なによりも、「この怪獣とあの怪獣は、いったいどっちが強いのか?」という疑問は、ファンならではの興味のあるところ。自分なりの、「対決場面」を演出できる楽しさも満喫できる。

 スタッフがこだわりまくった「ウルトラマン」。期待と不安を持ち、発売を待つファンに、どういった反応を引き出すことができるか、楽しみな作品である。

【スクリーンショット】
ウルトラマンならではの、力強い独特のテロップも再現 怪獣出現。逃げまどう人々。科特隊出動だ もうもうとたつ砂埃。巨大なモノ同士の戦いを演出する
最初の怪獣。ベムラー。湖の表現にも注目 八つ裂き光輪。技は原作に従うか?それとも多用するか? ジェットビートル発進。科特隊本部にもこだわりが
レッドキングとがっぷり四つに組む。もうもうと砂埃が上がる 夜の戦い。バルタン星人の「復活」も原作通り スーパーガンでの地上戦。怪獣の恐ろしさが際立つ
アントラーを前にして変身。仲間に見られてはならない 輝くベータカプセル。多くの子供がマネをしたシーンだ 必殺のスペシウム光線。ウルトラマンを代表する技だ
大技を繰り出す。一見ひ弱な外見での怪力が、ウルトラマンの魅力だ グビラを押さえつける。迫力のカメラアングルだ アントラーの七色の磁力光線。個性豊かな怪獣達の技もきちんと再現されている

(C)1966 円谷プロ
(C)BANDAI 2004

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「ウルトラマン」公式ページ
http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ultraman/

(2004年5月17日)

[Reported by 勝田哲也]


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