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【Electronic Entertainment Expo 2004現地レポート】EyeToy対応の最新タイトルはノリノリのレーシングスタイル |
会場:Los Angeles Convention Center
カラー認識の技術が使われている「EyeToy:AntiGrav」では、両手にオレンジかグリーンの手袋を装着してプレイ |
「EyeToy:AntiGrav」は、プレイステーション・ブースで全部で6機が稼働しているEyeToyコーナーで、そのうちの2機を使ってデモンストレーションが行なわれている。EyeToy向けのタイトルとしては最初の3Dゲームであるとともに、カラー認識のテクノロジーが使われていることも特徴だ。写真からもわかるように、プレーヤーの両手にはオレンジかグリーンの手袋が装着されている。プレイをはじめる前にキャリブレーションをとるのは、他のEyeToy対応タイトルと変わらないが、ここで体の位置関係と両手にはめた手袋のカラーを認識させているようだ。従来のEyeToy向けタイトルが任意の焦点距離にある体や物全体(場合によっては複数でもいい)をゲームに影響を与える同一のオブジェクトとして認識していると思われることに対し、EyeToy:AntiGravでは、体と両手それぞれに別の役割が与えられていることが想像できる。
プレーヤーがかがんだり、ジャンプ(伸び上がる)したりすることで、ゲーム内のプレーヤーキャラクタも同じような動作をとる |
レースはコンピュータの操るライバルプレーヤーとの競争ということで、複数のプレーヤーが同一の画面で競うことはできないシングルプレイのタイトルだが、他のプレーヤーの記録した走行データを“ゴースト”として登場させることができ、仮想的ながらも他のプレーヤーとスコアを競うこともできるようになっている。また、プレイ中にはオリジナルBGMが演奏されているが、開発元がFrequency、Amplitude、そしてKaraoke Revolutionといった音楽タイトルを手がけているHarmonix Music Systemsなだけに、こちらもノリのよい仕上がり。
EyeToyのデモンストレーションコーナーでは他にも、国内でも6月24日に発売される「EyeToy:Groove」(日本名:フリフリダンス天国)のデモをはじめ、サードパーティ製のEyeToy対応タイトルである「HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN(ハリーポッターとアズカバンの囚人)」、「SEGA SuperStars for EyeToy」、「Dance Dance Revolution EXTREME」の3タイトルがデモされていて人気を集めていた。
セガブースのレポートにもあるように、「SEGA SuperStars for EyeToy」は、「ソニック ザ ヘッジホッグ」と「ハウスオブザデッド」の2つのゲームがプレイアブル。また、コナミの「Dance Dance Revolution EXTREME」ではEyeToyを接続するとステップを踏む自分が画面に登場するわけだが、「EyeToy:Play」の窓ふきのように画面全体にもやがかかっているモードもある。この場合、最初に手を振って画面をある程度クリアにしないと自分の姿が見えないばかりか、ステップの指示も見にくくなってしまう。本来、足下のステップでプレイする「DDR」が、手振りを交えることでよりダンスっぽくなっていくのはなかなか楽しい。もちろん「Dance Dance Revolution EXTREME」はスタンドアローンでも楽しめるゲームだが、EyeToyカメラによってゲームの幅が広がるのは疑いのないところだ。
「EyeToy:AntiGrav」は2004年秋に発売を予定。「HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN」は2004年5月に、「Dance Revolution EXTREME」は2004年9月にそれぞれ北米地域で発売となる。気になる日本での発売時期だが、「EyeToy:AntiGrav」と「Dance Revolution EXTREME」に関しては現時点で未発表。「ハリーポッターとアズカバンの囚人」は、エレクトロニックアーツから6月26日に発売されることになっている。また、「SEGA SuperStars for EyeToy」の発売は今冬が予定されている。
■ ちょっと日本ではお目にかかれそうもないタイトルなどもこの機会に……
「Athens 2004」はダンスマットにも対応。短距離走の猛ダッシュは納得だが、床運動とかの入力もなかなか楽しそうでよい |
収録されている競技は多岐にわたり、陸上競技では、100m、200m、400m、800m、1500m、ハードル、走り幅跳び、走り高跳び、三段跳び、棒高跳び、やり投げ、円盤投げ、砲丸投げ。水泳は100mの自由形、背面、平泳ぎ、バタフライ。さらに男女の体操競技から床運動や、射撃、アーチェリー、重量挙げ、馬術などが含まれている。いずれもトップアスリートによるモーションキャプチャが行なわれているということだ。
さらにスタジアムも、アテネのオリンピックメインスタジアム、水泳会場など実際の競技で使われる数々の会場がモデリングされている。現実としては施設建設が遅れ気味という話題も耳にするが、ゲームのなかではすでに完成していたのである。
見逃せないのは、DDR用のダンスマットを接続しコントローラーとして利用できること。100m、200mなど、これまた昔懐かしい“ファミリートレーナー”のノリで、画面に向かって疾走?! できそうな予感がする。北米地域では7月の発売が予定されている。
【スクリーンショット】 | ||
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なにげにエッチな感じの漂うミニゲーム。Larryのキャラクタは欧米ではPCゲーム等でオールドファンにはお馴染みで、今作に登場するのはその甥という設定 |
コメディタッチの画面とはいえ、ゲームの目的が目的なだけにかなりセクシーな描写やフレーズが大量に含まれていて、プレイしていてもちょっとニヤニヤしてしまうが、ミニゲーム自体は気楽に楽しめる(このミニゲームにも、ちょっとエッチなものがある)のがいい。まぁ、うまくできなければ、女の子達はものにできないわけで、ホントに気楽という訳にはいかないのかも知れないが……。ちなみに掲載しているスクリーンショットや会場での様子などは、まだまだおとなしめな内容とだけ書いておこう。ちなみにESRBのレーティングはMで、17歳以上のプレイが推奨されている。北米地域で2004年末の発売を予定している。
【スクリーンショット】 | ||
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【スクリーンショット】 | ||
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(2004年5月16日)
[Reported by 矢作晃]
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