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ガンホー、第2回マイグレーションプランを発表
新サーバーは7つ、最終判断はユーザー投票で決定

4月9日~16日アンケート実施

 ガンホー・オンライン・エンターテインメント株式会社は、「ラグナロクオンライン」に新たに7つのゲームサーバーを追加すると発表した。これに合わせ、現在公式サイトでは、サーバー増設と同時並行して行なわれるマイグレーションプログラム(ワールド間移住作業)に関するアンケートを4月9日から16日まで行なう予定となっている。

 都合2回目となる今回のマイグレーションプログラムでは、あらかじめ2つのプランを用意し、最終的な判断をユーザーに委ねるという新しいスタイルを採用している。

 具体的には前回と同じプランに加え、マイグレーションの結果やユーザーからの意見をふまえた新しいプランを用意。最終的にどちらにするかはユーザーに決めてもらうというわけだ。今回発表された2つのプランは、サーバー負荷軽減のために、既存サーバーのユーザーに納得の上で移住してもらうという最終目的こそ同じだが、そのプロセスおよび結果はずいぶん異なっている。

 「Aプラン」は今回新しく用意されたプランで、対象ワールドの全データを新ワールドにコピーするというもの。メリットとしては、マイグレーション実行後のサーバー負荷具合を見た上で最終移住先を決められ、データのロールバックも不要のため、ゲームプレイへの影響が少ないことを挙げている。

 一方、デメリットとしては、マイグレーション実行後もキャラクタデータは両サーバーにそのまま残り続けるため、ゲーム内イベント開催時に特定のサーバーにユーザーが集中する恐れがあり、さらに、サーバー間のマネートレードなどが行なわれた結果、アイテムの価格相場が激変する可能性があることを挙げている。

 これは“可能性”などという生やさしいレベルではなく、確実にハイパーインフレが発生し、それは全サーバーに波及する結果となるだろう。混雑するサーバーにキャラクタを置いているユーザーが保有する資産が一気に倍になるのだから当然の話だ。「ラグナロクオンライン」規模のMMORPGが、ゲームサーバーのハードコピーを行なう例はきわめて珍しいが、仮にユーザーがこのプランを選択した場合、それはマイグレーション実行後に起こるゲーム世界の経済的混乱の責までユーザーに負わせるということだろうか。それはあまりにも無責任な気がするが、仮にインフレが起こったらどうするのか、運営側の基本スタンスを事前に明かすべきだろう。

 さて、「Bプラン」は、前回のマイグレーションプランとまったく同じ「希望者のみ移住する」というもの。こちらは特別なイベントが実施されるメリットの代わりに、希望者に対してはギルド脱退・解散、一部データが消去されるなど、残留者に対してもサーバーデータの凍結およびロールバックという具体的なデメリットが発生する。

 いずれのプランも一長一短だが、マイグレーション実行後もサービスは続いていく。どちらがゲーム世界にとって正しい選択なのか、長い目でじっくりと検討したいところだ。

□ガンホー・オンライン・エンターテインメントのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」の公式ページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□関連情報
【3月10日】ROプロダクション、「RAGNAROK THE ANIMATION」の記者発表会を開催
「ラグナロクオンライン」との連動にチャレンジ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040310/roanime.htm

(2004年4月6日)

[Reported by 中村聖司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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