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【Game Developers Conference 2004】レポート

Microsoft Game Studiosが制作するXbox向け最新ゲームの内覧会を開催
「Fable」の日本市場投入が決定

3月25日(現地時間) 開催

会場:San Jose Hilton

■ 鬼才ピーター・モリニュー氏監修の異色RPG「Fable」日本での発売が決定!

 あのピーター・モリニュー氏が監修していることで話題の異色RPG「Fable」が、日本で発売されることになった。それも、簡単な日本語マニュアルが付属するだけの「Xboxワールドコレクション」シリーズとして発売されるのではなく、完全日本語版として発売されるのだ。昨年のE3においてデモを見た時点で、非常に多彩なクエストや、膨大な会話用音声データが収録されている「Fable」の日本語化は難しいのではないかと思っていたのだが、米Microsoftの強い要望により、日本語化を行なった上での日本での発売が決定したそうだ。

 今回デモで見せて頂いたのは現時点での最新バージョンで、昨年のE3バージョンからかなり変わっているそうだ。とはいえ、大筋であるゲームの基本設定に変更はない。主人公は様々なクエストを解きつつ、世界一のヒーローを目指す。街のギルドでクエストを受け、そのクエストを解くことで名声が上がり、ヒーローになっていく。

 「Fable」の最大の特徴である、プレーヤーの行動によってキャラクタの容姿が変わっていくという点も当然変更はない。困っている街を助けるなど、良い行ないを続けていれば、凛々しい様相として成長するが、悪い行ないを続けるとどんどん人相が悪くなっていく。悪を極めると、頭から角が生えることもあるようだ。人相だけでなく、行動によって体格も変化する。重い武器を振り回していると筋骨隆々な体つきになり、怠けて暴食ばっかりしているとどんどん太っていってしまう。キャラクタの人相や体型、髪型、服装などのデータは非常に膨大で、500万通り以上の組み合わせが用意されているそうだ。

 また、主人公の攻撃パターンも増えている。昨年のE3で見たときには、主人公は剣で攻撃するか、2~3種類程度の魔法を使うぐらいしか攻撃パターンが用意されていなかったが、今回のバージョンでは、剣や斧などの武器が豊富に用意され、弓などの遠隔攻撃用の武器も新たに追加されていた。そして、剣などには重さや大きさの要素も盛り込まれ、主人公の体つきなどによってうまく扱えるものとそうでないものが出てくるようになっている。魔法の種類も大幅に増えており、キャラクタの成長によって、攻撃パターンも多彩になっていく。

 ゲーム開始時には、主人公はまだ子供で、街の中で簡単なクエストを解くところから始まる。この部分はチュートリアルとして用意しているそうで、主人公の操作方法やゲームシステムを理解するための部分だ。そして、本格的なゲームは主人公が青年に成長した段階から始まることになる。

 「Fable」は、北米市場では今年の夏に発売が予定されている。そして気になる日本での発売時期だが、現時点では2004年ということになっている。日本語化は膨大な作業になると思われるので、北米版発売からかなり時間が経過しての発売になると思われるが、それでも「Fable」が日本でプレイできるようになるという点は大いに歓迎したい。

【スクリーンショット】




■ その他の最新ゲーム

 内覧会会場には、「Fable」以外にもいくつかのタイトルが用意され、デモが行なわれていた。そこで、それらタイトルについても紹介していくことにしよう。



● Rallisport Challenge 2

 人気ラリーゲーム「Rallisport Challenge」の続編。グラフィックエンジンを一新し、前作を凌駕する非常にクオリティの高いグラフィックスに圧倒される。車の描写はもちろん、リアルタイム環境マッピングやスペキュラーなど、高度な3D描画技術を駆使したグラフィックは、一目見ただけでその違いがわかるほどだ。

 イギリス、オーストラリア、モンテカルロなどの実在のラリーコースやヒルクライムコースなど、80以上のコースが用意される。その中には、8の字型のコースが新たに用意されているそうだ。複数の車が異なる地点からスタートしてスピードを競うこのコースでは、レーンが交わる部分が存在していることにより、非常にスリリングなレースを楽しめそうだ。また、収録されている車は40種類以上の実在の車となっている。

 本作で力の入っている部分が車のダメージモデルで、障害物や他車との接触、横転などによるボディの変形、ガラス部分の破損など、細かな部分までダメージが及ぶようになっており、もちろんそのダメージによって走行性能も大きく変化する。

 Xbox Liveに対応し、最大16人での対戦プレイが可能。XSN Sportsにも対応しており、ワールドワイドでのランキングも行なわれる。また、コンテンツダウンロードも可能で、将来コースや車種の追加も予定されているそうだ。ちなみに、カテゴリーごとにトップタイムを出したプレーヤーの車には、特別のカラーリングが施されることになる。これはかなり燃える要素といえる。

 この「Rallisport Challenge 2」は、北米市場では今年5月に発売され、日本では北米市場にやや遅れるものの、ほぼ同時期での発売が予定されている。

【スクリーンショット】



● Sudeki

 なんとなく日本で制作されたような印象を受けるグラフィックのアクションRPG「Sudeki」。ゲームには4人のキャラクタが登場するが、マルチプレイには対応しておらず、シングルプレイ専用のゲームとなっている。

 各キャラクタにはそれぞれ異なるスキルが用意されている。力の強いキャラ、壁をよじ登るスキルがあるキャラ、念を使って見えない物体を実体化するスキルのあるキャラなどを必要に応じて切り替えながらプレイを進める。そのため、どちらかと言えば謎解きを楽しむゲーム性が強いようだ。

 とはいえ、もちろん戦闘シーンもある。戦闘は基本的にリアルタイムで進行し、ユーザーが操作しているキャラ以外はAIで自動操作となる。また戦闘時には、複数のキャラのスキルを組み合わせて強力な連係攻撃も可能となっている。多くの敵を集めて、連係攻撃で一網打尽、といった戦略性もあるわけだ。

 タイトル名からゲームの内容はわかりづらいものの、見た目の親近感に加え、謎解き中心のゲーム性は、日本でも受け入れられる可能性が高い。ただ、北米市場では今年6月に発売されるものの、日本での発売は未定だ。「Fable」同様、日本語化はかなり難しい作業になると思われるが、なんとか発売にこぎつけてもらいたいものである。

【スクリーンショット】



● Unreal Championship 2: The Liandri Conflict

 全世界で非常に人気の高い1人称シューティング「Unreal」シリーズのXbox向けタイトル「Unreal Championship」の最新作。本作は、「Unreal」シリーズのもともとの開発メーカーであるEpic Gamesが開発を担当し、全く新しいエンジンを採用して開発されている。

 「Unreal Championship 2」の大きな特徴は、新たに3人称視点が用意されている点だ。日本のプレーヤーにとって1人称視点のシューティングゲームはなじみが薄く、3D酔いしやすいという点からも敬遠され気味だ。しかし、3人称視点が追加されたことによって、そういった弱点が克服される。日本では3人称視点の3Dゲームは全く問題なく受け入れられており、この「Unreal Championship 2」も日本で成功する要素を備えていると言っていいだろう。

 14種類のキャラクタが用意され、それぞれに特殊な能力が用意されている。中には忍者のように身軽に壁を駆け上れるようなキャラクタも用意されている。Xbox Liveに対応しており、ワールドワイドでの対戦プレイが可能。「Unreal」シリーズのようなアクションシューティングは、対戦プレイが最大の醍醐味ではあるが、「Unreal Championship 2」にはシングルプレイモードもきちんと用意されており、じっくりと楽しめるようになっている。

 北米市場では2004年冬に発売が予定されているが、現時点では日本での発売は未定となっている。ただ、3人称視点モードが追加されたことによって、日本人にもプレイしやすくなっているので、「Sudeki」同様、ぜひ発売してもらいたいタイトルだ。

【スクリーンショット】


□「Game Developers Conference 2004」のホームページ
http://www.gdconf.com/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-jp/

(2004年3月27日)

[Reported by 平澤寿康]

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