Microsoft、次世代ゲームプラットフォーム「XNA」発表 WindowsとXbox、モバイル機器も共通化
3月24日 (米国現地時間) 発表
米Microsoftは米国現地時間の24日、次世代Xboxと次世代Windows向けのソフトウェア開発プラットフォーム「XNA」を提案するプレスリリースを発表した。詳しくは現在サンノゼで開催中のGame Developers Conference 2004で日本時間の明朝予定されているMicrosoftのRobbie Bach氏、およびJ Allard氏のインタビューで明かされる予定。
「XNA」は、現在Xboxで使用されている機能……例えばXbox Liveで使用されている機能をWindows上で使用することができるようになる一方で、ハイレベルシェーダー言語 (HLSL) などのWindows側の技術革新をXboxでも使用できるというもの。このほかにも入力APIとボタン規格をWindowsとXboxで統一することで、同じコントローラを使用できるようになるという。
このコントローラの件を考えてみると、次世代Xboxでは現状のUSBとコネクタ形状が同じになることが予想され、PCで多数販売されるゲームコントローラが次世代Xboxで使用でき、逆に次世代Xbox用のコントローラがWindowsで使用できるようになる。
また、Xbox Liveで実現されている課金、セキュリティ、ログイン、フレンドリスト、マッチメイキングなどの機能をWindowsでも使用可能。また、グラフィックス、オーディオの開発においては、Xboxでのみ使用されてきたPIX(解析ツール)やXACT(オーディオ・オーサリング・ツール)がWindowsでも使用することができるようになるという。「XNA」はソフトウェアであるため、ハードウェアの進化に対してXNAがバージョンアップすることで吸収することになる。
この新プラットフォーム「XNA」に対して、ゲーム開発のミドルウェアを提供しているCriterion SoftwareのDavid Lau-Kee氏はXNAに対して共感を示し、サポートすることを表明している。
Robbie Bach氏はリリースにおいて「半導体技術の進歩、高解像度やブロードバンド対応の新機能により、ゲームの開発費用はうなぎ上りになっています。ビデオゲーム業界は団結して、よりスケールの大きい、クオリティの高いゲームへのニーズに対応しつつ、これからも活力と持続力を保てるような解決策を見出していかなければなりません」とし、より簡単にゲーム開発を行なうことができるプラットフォームを提供することで、「ゲームのクリエータは、一番重要なこと、すなわち他のゲームとの差別化に時間をかけることができるようになります」としている。
なお、詳しい基調講演の情報については、追って現地レポートをお伝えする。
□米Microsoftのホームページ (英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース (英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/mar04/03-24XNALaunchPR.asp
□XNAのページ (英文)
http://www.microsoft.com/xna/
(2004年3月24日)
[Reported by 船津稔]
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