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ROプロダクション、「RAGNAROK THE ANIMATION」の記者発表会を開催
「ラグナロクオンライン」との連動にチャレンジ

3月10日開催

会場:テレビ東京

 有限会社ROプロダクションは、本日、テレビ東京において、MMORPG「ラグナロクオンライン」をモチーフにしたTVアニメ「RAGNAROK THE ANIMATION」の記者発表会を開催した。同アニメは、4月6日25時30分より、テレビ東京系列にて放送が開始される。放送期間は2クール、全26話が予定されている。

「RAGNAROK THE ANIMATION」のイメージビジュアル。幼なじみ以外のメインキャストは全員女性。ポリンも登場するようだ
開会挨拶を行なうGravityの代表取締役会長金 正律氏
 「RAGNAROK THE ANIMATION」は、異変の臭いを漂わせつつあるルーン・ミッドガッツ王国を舞台に、若き少年少女の冒険を描いた30分枠のTVアニメーション。主人公は兄キーオの墓に別れを告げたユーファ(アコライト)と、その幼なじみのロファ(ソードマン)のふたり。ふたりは自分の足で世界中を巡り、数々の苦境を乗り越え、愛を育んでいく、といったストーリーが描かれる。

 「RAGNAROK THE ANIMATION」制作発表そのものは、昨年の12月に「ラグナロクオンライン」サービス一周年を記念して、TVアニメ「ラグナロクオンライン(仮)」として発表されていた。このプロジェクトは、「ラグナロクオンライン」の開発元のGravityと、日本の運営元であるガンホー・オンライン・エンターテインメントが主導しており、製作は両社が共同出資して設立したROプロダクション内のRAGNAROK THE ANIMATION製作委員会が担当している。

 「ラグナロクオンライン」というと、元々韓国で大ヒットしたコミックを原作としたMMORPGだが、「RAGNAROK THE ANIMATION」は現在運営中のゲームそのものをモチーフとしており、アニメの原作者はリー・ミョウジン氏ではなく、Gravityとガンホーになっている。

 当然、ストーリーもゲームに沿った形になるが、同アニメは、アジア地域を中心としたワールドワイド展開を前提にしており、今回のプロジェクトで、「ラグナロクオンライン」フランチャイズにおけるガンホーの位置づけがまたひとつグレードアップした印象を受ける。

 さて、記者発表会では、「ラグナロクオンライン」の原作者であり、「RAGNAROK THE ANIMATION」で総監督を務める李 命進(リー・ミョウジン)氏のほか、多数の関係者が出席し、テレビ東京アナウンサーの司会のもと、TVアニメに対する抱負を語ってくれた。

 出席者は、監督の岸誠二氏、プロデューサーの堀誠一氏、ユーファの声を担当する水樹奈々さん、マーヤ役の声を担当する桃井はるこさん、そして今やすっかりGravityの顔と化した代表取締役会長金 正律氏。堀誠一氏は、言うまでもなくガンホーのゼネラルマネージャーを務めている人物で、日本の「ラグナロクオンライン」運営の責任者でもある。彼が製作委員会に名を連ねるという部分に、同プロジェクトの本気さがよくわかる。

 開会の挨拶はGravityの代表取締役会長金 正律氏が行なった。日韓共同で1年の準備期間をかけて立ち上げたというこれまでの経緯を語った後、ゲームとの連動、ワールドワイド展開というふたつの構想を明らかにし、「全世界に通用するアニメーションにする」と力強く語ってくれた。ちなみに韓国での放送開始は10月頃を予定しているという。

 監督の岸氏は、「RAGNAROK THE ANIMATION」のテーマについて「人と人との繋がり」とコメントした。また、ゲームユーザーには「アニメではこう表現されたのか」という風に楽しめ、ゲームを知らないユーザーは、アニメを観たあと「ゲームではこうなっているのか」と、2通りのアプローチから視聴されることを考慮に入れ、誰でも楽しめる作品であることを強調した。

 プロデューサーを務める堀氏からは、「アニメーションと連動したゲーム内イベントを毎週行なう」という気になるコメントが聞かれた。堀氏は同アニメーションにおいて、ビジュアル、サウンド、世界設定など、すべての要素をプロデュースしているという。すでに全26話の内容は確定しているというが、アニメに偏りすぎず、またゲームに偏りすぎず、という微妙なさじ加減に苦心を重ねているという。

 記者発表会終了後、堀氏にゲームとアニメの連動について話を聞いてみたところ、アニメの放送日とゲームのメンテナンス日がちょうど同じ火曜日であることから、アニメを観た人が、ゲーム内で追体験できるような要素を、毎週少しずつこっそり導入していく方針だという。

 また逆に、アニメについては、ゲームでは表現できないような要素を盛り込んでいく一方で、ゲーム内で起こっているさまざまなムーブメントや偶発的な出来事を、主人公ふたりの行動やセリフに反映させていくという。いずれにしても、「ラグナロク」ユーザーがより一層楽しめる仕掛けをアニメ内に盛り込んでいくようだ。

 なお、余談だが、東京ゲームショウで発表されたアニメGM紀菜は、同アニメには登場しないという。GMそのものについては「現時点ではノーコメントということにさせてください」ということだった。GMがチョイ役で登場することはあり得るということだろうか。

 最後に、アニメ放送後に予想される一般ユーザーの大量流入によるサーバーのパフォーマンス悪化について、来賓として出席していたガンホー代表取締役社長森下氏に聞いてみた。森下氏も当然、その懸念については十分考慮しており、以前行なわれたマイグレーションプログラムを新サーバーの追加と合わせて行なうことを検討しているという。

 ただ、森下氏は、前回のマイグレーションプログラムによるユーザー移動が期待値以下だったことから、2回目のマイグレーションプログラムについては、より慎重に事を運んでいく方針のようだ。

左から順に声優の水樹奈々さん、同じく声優の桃井はるこさん、そして主題歌を歌う山崎麻衣美さん。声優のおふたりはプライベートでも「ラグナロクオンライン」が大好きだということで、終始ご機嫌だった

記者発表会場には、軽く100名を越す関係者が訪れた。ライセンス商品に関する商談もすでに始まっているようだ。ゲストとして登場した山崎麻衣美さんは主題歌を熱唱してくれた

(C)2004 RO Production/RAGNAROK THE ANIMATION製作委員会

□ガンホー・オンライン・エンターテインメントのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のホームページ
http://www.ragnarokonline.jp/

(2004年3月10日)

[Reported by 中村聖司]


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