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ナムコ、「自由度の高い」プレイを追求したリアルサッカーゲーム |
価格:3,980円(税込)
イメージキャラクタである中村俊輔氏。世界に通用する日本のパサーといえばこの男だ |
本作のコンセプトは「狙ってパスを出す面白さ」。これを再現するために、プレーヤーが出したいスペースにパスを出せる「フリーパス」システムを採用しているのが大きな特徴だ。
従来のサッカーゲームといえば、ボールに一番近い選手をプレーヤーが操作をして得点を挙げていく、といったスタイルが基本的なプレイスタイルであった。これは違った視点から見ると、ボールを持っていない選手(プレーヤーが操作していない選手)は特定の行動に縛られているということではないだろうか。
本作では、このボールを持っていない選手に動きを持たせる(オフ ザ ボール)AIを導入(このAIは特許を取得)。これにより、“サイドの空いているスペースに走りこむ”、“FWが最終ラインの裏のスペースを狙う”というような行動をとることが可能となった。またこれまでのサッカーゲームにあった、プレイ状況によってできる「スペースを使う」という行動に加え、「スペースを作る」という動きを可能にした。例えば、スペースを作るためにアウトサイドに選手が逃げていったり、守備を撹乱するためにフィールドを斜めに走る(ダイアゴナル・ラン)といったことも行なうことができる。
それぞれの選手が勝手に動き回るように感じるので、サッカーゲームが苦手だというプレーヤーは最初は戸惑うかもしれないが、これらの動きをする選手には「目で見てわかる」ように選手の頭上に矢印で表示される。この選手の動きに合わせてパスを出すことで、より効果的な試合運びをすることができる。
また、ポジションに対する「役割」という概念を選手に取り入れている。これはどういったことかというと、FWは全て同一の動きをするのではなく、典型的なストライカー、ポストプレー中心のターゲットマン、自らが囮となって動き回るムービングストライカーという感じに、同ポジションであっても役割によって違う行動をとるといったものになっている。
本作の特徴ともいえるフリーパス&フリーラン。スペースに走りこむ選手に矢印が表示される。その選手より前方のスペースに、自分で強さを決めてフリーパス。フリーパスを受けてダイレクトにシュートといった自由度の高いプレイが可能 |
フリーキックは蹴る角度や細かい設定が可能 |
また、アドバイザーとして、風間八宏氏(サッカー解説者・桐蔭横浜大学監督)、杉山茂樹氏(サッカージャーナリスト)、倉敷保雄氏(サッカー実況)、幸谷秀巳氏(元アトレチコマドリーユース監督/スペイン公認サッカーコーチ)、中山淳氏(ワールドサッカーグラフィック編集長)、中京大学長谷川研究室(スポーツ映像処理学)といった豪華メンバーが制作に参加。さらに、Jスポーツサッカー番組「foot!」の協力を受け、サッカー理論を忠実に再現。
サッカースタジアムは全て日本の主要スタジアムを実名で収録。「国立霞ヶ丘競技場」、「横浜国際競技場」などのほかに、話題となった「中津江村」練習場なども収録されている。
日本サッカー協会(JFA)公認なので、日本選手は実名で登場。選手の顔もリアルに再現されている。また、選手データは日本代表の公式データ「JAF.MAX」を採用。
また、イメージキャラクタとして日本を代表するパサーである中村俊輔選手を起用している。
タイトルを見ればわかるとおり、本作は「お試し」的サービス価格3,980円となっているが、実は中身は1本のタイトル並みに充実しているという。「熱チュー! プロ野球」同様、リアル路線の理論でプレイするサッカーゲームとして、本作はサッカーゲームファン注目の1作といえるだろう。
サッカーゲーム初登場となる「アナライズシステム」 | セットプレイ時の攻撃参加選手などを決める画面 | エディット選手も作成すること可能だ |
【登場するスタジアムの一部】 | ||
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【横浜国際総合競技場】 | 【国立霞ヶ丘競技場】 | 【埼玉スタジアム2002】 |
【札幌ドーム】 | 【中津江村】 | 【長居スタジアム】 |
どのスタジアムも、ひと目でわかるぐらい精密に再現されている |
【スクリーンショット】 | ||
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□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ナムコチャンネルのページ
http://www.namco-ch.net/
(2004年3月5日)
[Reported by 志賀康紀]
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