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【AOU2004 アミューズメント・エキスポ】

サミーブースレポート。SNKプレイモアと業務提携!
~NEOGEOのDNAをATOMISWAVEに継承~

会期:2月20日~21日

会場:幕張メッセ(日本コンベンションセンター)

発表された3タイトル。なお、NEOGEOの最終タイトルは「サムライスピリッツ零スペシャル」になるという
 「AOU2004 アミューズメント・エキスポ(以下AOUショー)」のサミーブースにて、サミー株式会社と株式会社SNKプレイモアの業務提携発表が行なわれた。

 業務提携の内容は、SNKプレイモアのアーケードタイトルの開発・供給のプラットフォームを、現行の「NEOGEO」からサミーの「ATOMISWAVE」に移行するというもの。今回、ATOMISWAVEでの開発が決定したタイトルは以下の通り。

  • 「ザ・キング・オブ・ファイターズ2004(仮称)」
  • 「サムライスピリッツAW(仮称)」
  • 「メタルスラッグ6(仮称)」
 サミーAM営業本部営業部部長の渡辺洋一氏は「SNKプレイモアのNEOGEOタイトルは、世界のゲームファンに愛されユーザーから高く評価されている。そのNEOGEOが確立した市場をATOMISWAVEが引き継ぐことで、ゲームファンの囲い込みをはかりたい。国内での展開はもちろん、ハイクオリティなゲームをアジアや中南米などグローバルな市場に供給しビデオゲーム業界の活性化に繋ぎたい」とコメントした。

 渡辺氏のコメントに続いて、SNKプレイモア取締役開発本部長の平田一也氏と司会者との間で質疑応答が行なわれた。

  • 司会者――「ザ・キング・オブ・ファイターズ」(以下KOF)は今後どう変化しますか?
  • 平田――「KOF2004(仮称)」は、NEOGEOからATOMISAVEにプラットフォームが移るということで、現在システムの移植を行なっています。NEOGEOでは性能的に実現できなかったアイデアを盛り込みつつ、ゲーム性をより高めたい。また、より一層特色のあるキャラクタを出していく予定です。

  • 司会者――「メタルスラッグ」の新作についてはどうでしょうか?
  • 平田――「メタルスラッグ」の開発現場は、ATOMISWAVEのネットワークシステム「AW‐NET」に興味があるらしいので、このシステムを活用したい。「メタルスラッグ6(仮称)」はシリーズの集大成的作品に仕上げます。

  • 司会者――「サムライスピリッツ」はどう変化させるのでしょうか?
  • 平田――このシリーズの特徴は、メリハリの効いたゲーム展開。今までNEOGEOで培ってきたものを、ATOMISWAVEでの新作で出し切りたい。また、登場キャラクタを大胆に変更する予定です。

 平田氏は「『KOF』や『サムライスピリッツ』以外の人気シリーズのラインも考えている」とコメント。サミーのATOMISWAVEでリリースされるSNKプレイモアのタイトルには、今後とも要注目といえる。




■ ブースレポート

THE RUMBLE FISH

 ATOMISWAVEタイトルの2D対戦格闘の新作。出展バージョンの開発度は90%で、9人のプレーヤーキャラクタ全員を使用することができた。本作の特筆すべき点は、ハイクオリティなキャラクタのグラフィック。この表現技法は「S.M.Aシステム」という呼称で、必殺技や倒れ込む瞬間などのモーションが実にスムーズに描写される。また、攻撃を受けて衣服が破れる、といったキャラクタのダメージ表現を可能にしている。

 「THE RUMBLE FISH」には、特徴的なシステムが多数搭載されている。必殺技のゲージは、攻撃を当てると貯まる「オフェンスゲージ」と、ガードすると貯まる「ディフェンスゲージ」の2種類が存在する。それぞれのゲージを消費することで、「オフェンシブアーツ」、「ディフェンシブアーツ」といった性質の異なる大技が繰り出せる。

 サブシステムには、画面が赤くなった直後から硬直した敵を一方的に攻撃できる「ジョルトアタック」、突進技から連携技を繰り出す「アドバンスドアタック」が搭載されている。会場では前述のシステムを使いこなせず、普通の2D格闘として遊んでいるプレーヤーが大半だったが、これらのシステムを多くの人が理解した時こそ、本作ならではのプレイスタイルともいうべき“新境地”が開けそうな予感がする。

 ブースでは「月刊マガジンZ」4月下旬発売号より「THE RUMBLE FISH」のコミック連載がスタートするとの告知があった。ファンの人は、こちらもチェックしておくといいだろう。

(C)Sammy (C)Dimps 2004

ネットセレクトサラリーマン金太郎

 本宮ひろ志氏の人気コミック「サラリーマン金太郎」をモチーフにしたオンラインテーブルゲーム。「AW-NET」対応タイトルで、「三人麻雀」、「リバーシ」、「大富豪」が全国のプレーヤーと店舗間で通信対戦が可能。今回のAOU会場では、会場内の実機間での通信が可能になっていた。出展バージョンの開発度は70%。

 会場では、プレーヤーが実際にカードを使ってオリジナルキャラクタを作ることができる。作成したキャラクタには「アルバイト」、「社長」などの肩書きがあり、テーブルゲームで勝つことで昇進を果たしていく。実に原作ライクなシステムといえるだろう。

 タッチパネルでの「三人麻雀」の操作は、快適そのもの。高い役を上がると、原作の1カットが挿入される。常に怒声、笑い声が絶えない賑やかさというか、豪快さを極めた作品といえる。なお、関係者によれば「誰にでもできるテーブルゲームなので、AW共通ポイントを貯めやすい」という。AW共通ポイント稼ぎにはちょうどいいゲームといえるだろう。

(C)Sammy (C)本宮ひろ志/集英社/CIA

FORCE FIVE

 ATOMISWAVE初の3D対戦格闘第1弾タイトル。出展バージョンの完成度は80%で、今春発売予定。昨年の第41回アミューズメントマシンショーで出展されていたバージョンと比較すると、単体のパンチや蹴りといった技のダメージ値が大きく減少している。

 この調整により、「コンボを一回決めればK.O.も可能」という驚異のコンボダメージはマイルドな範囲に落ち着いている。緊張感は大きく減ったものの、対戦ツールとしては納得のいくリファインといえるだろう。対戦セット数も2本と少なくなり、相手の技をじっくり読み合うという、スタンダードなプレイスタイルの3D格闘ゲームにスタイルが固まったようだ。

□サミーのホームページ
http://www.sammy.co.jp/
□AOUのホームページ
http://www.aou.or.jp/
□関連情報
【2月20日】AOU2004 アミューズメント・エキスポ開幕。オンラインとカードの融合タイトルがさらに増加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040220/aou1.htm

(2004年2月20日)

[Reported by 北村孝和]


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