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アルゼ、「シャドウハーツII」前夜祭イベント開催 |
【シャドウハーツII】
2月19日 発売
価格:6,800円 (限定DXパック:9,800円)
アルゼ株式会社は、2月19日発売のRPG「シャドウハーツII」の発売を直前に控えた2月15日に「『シャドウハーツII』前夜祭イベント」を都内で開催した。プログラム監督を初めとしたゲーム制作者から声優、作曲家まで多くのゲストが登場する豪華なイベントとなった。
イベントは作曲を担当した3人のゲスト作曲家によるライブで幕を開けた。登場したのは弘田佳孝氏、光田康典氏、伊藤賢治氏の3人で、それぞれベース、民族楽器のブズーキー、ピアノを担当。プログレッシブロック調の迫力ある音楽が披露された。サウンドディレクターの井元啓富氏は「前作があるので、分解して再構築できる人にお願いした」という。ブズーキーという民族楽器を使用した光田氏は「民族楽器をロックっぽく使うのが今回のテーマ」と音楽的な突っ込んだコメントを披露。
井元氏いわく、「ダークな雰囲気は弘田氏に、美しいイベントなどの音楽を光田氏に、泣き笑いの部分を伊藤氏にお願いした」という。60曲にも及ぶ楽曲が制作され、井元氏は「ゲームにしては力を入れすぎたかな」というほどのボリュームのサントラも3月24日の発売が決定した。
音楽の紹介が終わったところで監督の町田松三氏をはじめ、プログラム監督、3Dモデリング、モーションキャプチャ、オーサリング担当など制作担当者が登場。制作秘話を披露した。「シャドウハーツII」では40人以上の登場キャラクタ、500マップ以上が用意され、前作では約20時間だったプレイ時間が、今作では40時間は簡単に経ってしまうという。これは単純にディスク枚数にも現われており、2枚組となっている。
戦闘シーンについて担当した石田健博氏は「システムはサクサクと思いついてプログラマに無理な注文を入れたりしながら作ったのですが、初心者には簡単にプレイできて、慣れた人にはそれなりに手応えのあるシステムにするため、中間をとるのが難しかった」という。テンポと爽快感を大事に作られており、ボタンを押すことによって返ってくるレスポンスについては最後まで調整されたようで、「東京ゲームショウ2003」で配布された体験版よりレスポンスは向上しているという (ゲームが簡単になっているわけではない) 。
このほかにもリアルタイムイベントなどかなりの時間が収録されているというが、モーションを担当した豊田剛氏は「無駄なシーンはない」と力強く言い切った。
出演した声優さんは、ウル役の高橋広樹さん、カレン役の長沢美樹さん、加藤特佐役の金光宣明さん、そしてアリス役の沢口千恵さん。今回のヒロインはカレンなのだが、実は前作でヒロインだったアリスも登場する。どういった形で登場するかは明らかにされなかったが、ゲームそのものが前作のバッドエンディングを引き継ぐ形でスタートするのだという。前作でバッドエンディングになるとヒロインのアリスが死亡して終了する。
この点について沢口さんは「好きなキャラクタだったので、『こういう風に演じたいな……』とか色々考えていて楽しみにして台本を読むと『えー! 死んでんの!!』という感じで。でも死んだからこそ成し遂げられる愛の世界もあるのかなと、演じていて思いました」と演じてみての感想を述べた。かなりロマンチックな世界が展開するようで、「かなりグッとくるシーンになる」という。また、長沢さんも「ラストに向かってウルウルした」という。
高橋さんはアフレコを振り返り「ウルというのは、ガラも悪くておよそ主人公らしからぬ役。演じているとついつい気持ちが入っちゃうと台本に目が届かなくなって、ついついとちってしまうときがあった」と力の入ったアフレコ現場であったことを明かした。また、金光さんは「男も惚れるキャラクタを目指した」ということで、こちらもカッコイイ役となったようだ。
ひととおりトークショウが終了したところでタイミング良くロジャー役の我修院達也氏が乱入。ロジャーが魔術師ということで「大魔術を披露する!!」と宣言してポケットからタバコを取り出した。何をするのかと思うとタバコを1本づつ眉の上に乗せはじめた、ドンドン乗せてついには4本も眉の上に。これには来場者もビックリで、笑いと拍手喝采に包まれた。
イベントの最後には、ゲームのラストに流れる「月恋花」のお披露目が行なわれた。今回この曲を歌うのは東芝EMIの諫山実生さん。ライブも披露され、しっとりと歌い上げた。
(2004年2月16日)
[Reported by 船津稔]
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