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★PS2ゲームレビュー★

「BOXER'S ROAD」で長く遊べる
「はじめの一歩2 VICTORIOUS ROAD」



 週刊少年マガジンで連載中のボクシングマンガ「はじめの一歩」。2000年にはプレイステーション 2版が登場し、スピーディな展開とアクション性の高さなどで人気を博した。その続編となる「2」は、ゲームの基本操作は前作同様だが、続編の発売までに原作に登場した人物を加え、さらにオリジナルボクサーを育成する「BOXER'S ROAD」モードを追加。前作を遥に凌ぐボリュームで、原作ファンのみならず、格闘系アクション系のゲームファンにも楽しめる1本に仕上がっている。

 本作に用意されているモードは4つ。原作の展開に沿って、「幕之内一歩」、「宮田一郎」、「千堂武士」などのキャラクタを操作して試合をこなしていく「ARCADE」。自分のオリジナルボクサーを育てて世界チャンピオンを目指す「BOXER'S ROAD」。そして、対CPUや対人戦を楽しめる「EXHIBITION」と「TOURNAMENT」の2つ。これらのモードにより、原作を追ってゲームをひとりで楽しんだり、自分のボクサーで「幕之内一歩」や「宮田一郎」または「鷹村 守」と戦う。または、友達とオリジナルボクサー同士で対戦するなどの様々な遊び方ができる。ここでは、ゲームの核といえる「ARCADE」と「BOXER'S ROAD」モードを中心に紹介していく。

今作が発売されるまでの間に、原作で登場した人物達も追加されている。また、前作にはなかった宮田、千堂などの試合も再現された
オリジナルボクサーを育成する「BOXER'S ROAD」モードで育成したボクサーは、対戦で使用することも可能。階級を合わせれば、憧れのキャラクタとの戦いも可能だ



■ 「ARCADE」前作では見られなかった人物も登場

 原作のストーリーに登場するボクサーを使用し、さらに原作で展開されたカードを再現するのが「ARCADE」モードの特徴。再現といっても、相手の行動や展開までは再現されることはなく、そこは自分の腕ひとつで勝敗が決まってくる。前作では、一歩が鴨川ジムの扉を叩き、宮田とのスパーリングから始まったが、本作は一歩の新人王戦から開始となる。

幕之内一歩 宮田一郎 鷹村 守
青木 勝 木村達也(タツヤ) 板垣 学

 最初の相手は原作でも序盤に登場した「ジェイソン尾妻」なのだが、これが意外と強い。プレーヤーの操作する一歩が原作ではお馴染みの、ガゼルパンチやデンプシーロールといった決め技をまだ使えないことも理由だが、それでも強いと感じた。この時点では、左スティックを少しだけ傾けてダッキングやスウェー、ウィービングといった防御行動を使いながら相手のパンチをかわし、その直後に左→右のワンツーを叩き込んでいくといった、ゲームの基本操作を重視した試合運びを余儀なくされる。

 この試合で、前作をプレイしていた人には操作を思い出してもらい、新規プレーヤーには操作をマスターしてもらおうという意図なのだろう。無理に足を止めての打ち合いを試みると、大抵の場合は打ち負けてしまう。著者自身の技術的な問題もあるだろうが、パンチをかわして華麗に闘うのは、かなり難しく感じられた。これは相手の連係が激しく、ダッキングでかわした直後に攻撃しようとすると、ショートアッパーであっさり迎撃され、最悪の場合、カウンターとなって大ダメージを受けてしまう。相手のラッシュを上手くかわし、隙を見つけたらワンツーで確実にダメージを蓄積させて勝利するパターンが王道といえそうだが、それも楽ではない。

 なお、このゲームは体力ゲージというものが表示されない。キャラクタは体力が少なくなるにつれて、繰り出すパンチのスピードが低下したり、パンチをもらうと大きくよろけるなどの変化が現れる。自分や相手の体力を知るには、キャラクタの「動き」に注目する必要がある。この点は前作と同じで、パンチをもらったり当たった時の感触を擬似的に感じさせる作りになっている。さらに今回は、当たり所によっては、その場でよろめいてしまう。このときノーガードとなるので、連打を浴びせかけたり、強烈な一発をお見舞いできる。この状態を作り出すのも、勝利するためのひとつのカギとなるだろう。

 初戦にしては難易度は高いが、これだけ手強いと操作や闘い方の基本はキッチリ覚えられる。特に前作をプレイせずに、本作から始めたプレーヤーはくじけずに挑戦して欲しい。勝てない相手ではないので、操作をそれなりに行なえれば勝てるはずだ。

デンプシーロールを覚えると、一歩の強さに拍車がかかる。それまでは、操作や様々な攻撃のノウハウを学ぶつもりで、プレイするといいだろう
パンチのヒット時、相手が大きくのけぞったり、その場でふらつくなど、モーションが豊富。ダウン時のモーションも豊富で、原作を彷彿とさせるものも。パンチを当てた時の爽快感やもらった時の焦燥感はこのゲームならではだ
相手のパンチに自分のパンチを当てると、相手の拳を払うパーリングが発生。これが成功すると相手が無防備状態になる。非常に難しいテクニックだが、決められれば強烈な一撃をお見舞いするチャンスに!!


 対ジェイソン尾妻戦以降、しばらくは一歩を操作しての試合が続くが、しばらくするとプレーヤーは「宮田一郎」を使うことになる。一歩のようにパワーで押し切るパワーファイター(決してテクニックがないというわけではなく、ゲームとして見た場合の著者個人の印象)とは違い、スピードと的確なカウンターで戦うソリッドパンチャーとしての宮田は、個人的にプレイしやすかった。課題である破壊力も、キャラクタの持つスペシャルブロー(必殺ブローといってもいい)である“ジョルト”を覚えることで克服できる。ただし、スペシャルブローは使うたびに体力を消耗するうえ、「動作が大きいためカウンターをもらいやすい」といった欠点もある。パンチの軌道と、インパクトポイントの距離、そして相手との立ち位置を上手く調節して使っていくことになる。普通のパンチにも同じことがいえるが、リスクの高いスペシャルブローではさらに注意が必要となる。

 宮田の試合をしばらくこなすと、今度は「千堂武士」を使うことになる。千堂は一歩と同じタイプのインファイターで、一歩よりもパンチ力に秀でている。リーチのあるスマッシュをスペシャルブローに持っているので、これをいかに当てるかが“カギ”となるキャラクタといえる。宮田、千堂でのプレイは前作ではなかった部分だが、原作では何度も登場し、白熱する試合を展開していた人気の高いキャラクタだ。その戦いをここで再現(体験)できるのは、ファンにとっては嬉しい限り。もちろん、一歩を中心とした展開であった前作に比べ、今作では登場するキャラクタすべてに活躍の場を設けている点は好印象である。

 ちなみに、ゲームはいくつかの章によって分けられており、ACT1では一歩、宮田、千堂の3人をメインに展開するし、ACT1の全試合をクリアすれば、ACT2に進めるといった仕組みになっている。章によって、使うキャラクタが変化し、「青木 勝」や「木村達也」、そして「鷹村 守」といった鴨川ジムの面子に加え、前作にはいなかった「板垣 学」をはじめとする新キャラクタも追加されているので、かなりのボリュームになっている。すべての試合をひとつひとつこなしていくのは作業になりやすいが、操作するキャラクタが適度に変わりつつ進行していくことで、新鮮味を失わずにプレイできる。原作を知っていれば面白いが、知らなくとも軽快な操作とパンチがヒットした時やダウンを奪った時の爽快感は十分に伝わり、楽しめるはずだ。

宮田の面白いものに、スローモーションになるスペシャルブロー(?)がある。発動するとしばらく動きが遅くなり、相手の攻撃にカウンターを合わせやすくなるのだ。これとジョルトを使って必殺のカウンターを再現することもできる!!
千堂VSヴォルグの一戦から、冴木、茂田戦もある。千堂ファンは是非プレイして欲しい
ACT2の最初は、板垣を相手にすることになる。プレーヤーは牧野を操作することに。もちろん、青木や木村、鷹村など、前作にも登場したキャラクタも登場



■ オリジナルのボクサーを育成する「BOXER'S ROAD」

 「一歩の世界に自分のキャラクタを登場させたい」そんなファンの希望に答えるのが「BOXER'S ROAD」。食事からトレーニングメニューなどを設定し、自分の作ったボクサーを育てていく。簡単ではあるが、キャラクタの作成から序盤の流れを紹介していこう。

 まずは自分の分身となるオリジナルボクサーを作ることになる。ボクサーを作る場合、身長、体重、リーチといった大まかな設定から、首、胴、脚などの長さも設定できる。また、輪郭や髪型、ヒゲの有無など、細かい部分まで設定できるので、納得いくまで試行錯誤してみるのもいいだろう。ただし、注意したいのは身長、体重、リーチの3つ。身長を高くすれば、体重もそれなりに重くしないと、非力で打たれ弱いボクサーになるし、ムダに太っているキャラクタを作ってもまともに闘えない。トレーニングによって階級は調整できるが、無理な減量は体調悪化を招き、試合に出ても力を発揮できなくなってしまう。自分の目指すスタイルや階級によって、適切な設定をする必要がある。細かい設定が面倒であれば、いくつかのテンプレートが存在するので、それを使えばいいだろう。

 さて、ボクサーを作ったら、次は所属するジムの選択となる。日本だけでなく、海外のジムも用意されているので、好きなジムを選ぶといい。ただし、同じジムに所属するボクサーとは試合ができないので、鴨川ジムの面子と試合がしたい場合には、鴨川ジム以外を選択する必要がある。

 ジムが決まれば、いよいよトレーニング開始となる。まずはトレーニングのスケジュールを設定することになるが、これは非常に細かい。食事のメニューから始まり、トレーニング内容の決定、そしてそれぞれの時間を決めていくのだ。食事ひとつにしても、スタミナを増やすために適した食べ物をチョイスして、さらに体重を維持しつつ、疲労を溜めずに休暇を織りまぜなければならない。初めてプレイするには考えるべきことが多すぎで、戸惑ってしまう。そのための救済措置として、体重を維持しつつトレーニングスケジュールを自動で組んでくれる機能がある。これを使えば、体重を維持しつつ、適切なトレーニングをこなしていけるので、はじめはこれを利用するといいだろう。ここからスケジューリングのコツを掴んで、色々と試行錯誤するのだ。

 スケジュールを実行したら、設定した(または自動で組まれた)スケジュールで時間が経過していく。決定ボタンを押すか、試合やスパーリング、もしくは会長やトレーナーのコメントなどが発生しない限り、時間が経過していくので注意して欲しい。また、画面下にあるステイタスゲージで、BAD HEALTHとFATIGUEの2つの項目は注意すること。BAD HEALTHは体調を意味し、FATIGUEは疲労度を意味する。どちらも増加するとトレーニング効率が落ちる上に、試合時の能力も低下してしまうのだ。これを下げるためには休みを入れて、回復に努めるしかない。

 こうして、しばらくトレーニングをしているとプロテストを受けることになる。すぐに受けてもいいし、一度パスしても再び時期が来ればまた聞かれるので、その時に受けるなど育成状況に合わせて判断しよう。プロテストを受けると、現在の能力での試合となる。さすがに一歩や千堂といった、化け物のような相手ではないので、普通に戦うだけで勝ててしまう。

 プロテストに合格すれば、いよいよデビュー戦となる。プロテスト合格後しばらくは4回戦ボクサーで、同ランクの相手としか試合ができない。ただし、同ランクの相手だからといって、自分と同程度と思ってはいけない。明らかに自分より強い相手もいるので、試合の申し込みをする際は、相手の戦績をよく見て選ぶこと。

 相手を選んだら、試合開催日の設定となる。試合間隔は最長で1年後までの間隔が設定できる。自分の実力とトレーニング期間を考えて設定しよう。4カ月以上に設定するのがよく、この期間なら減量や試合後のダメージを抜く期間が十分に取れる。もちろん、体調によって期間を伸ばす必要もあるので、このあたりのスケジュールも自分で判断すること必要があるだろう。なお、試合後1カ月ほどは試合を組めないので、過密スケジュールを設定することはできない。設定しても、回復やトレーニングが追いつかず、ボクサー生命を縮める結果になるので現実的ではない。

 デビュー戦が済めば、あとは試合とトレーニングの繰り返し。ただし、それだけでは単調になってしまうが、所属するジムによってイベントが用意されており、一定の条件で発生するようになっている。例えば、鴨川ジムに所属しているなら、一歩をはじめ、鷹村、青木、木村といったお馴染みの面々と会話が発生したりする。また、育成の過程で新しいトレーニングメニューが追加される。特定の条件が必要となるが、育成の幅を広げてくれるので楽しみな要素でもある。

 その他にも、スペシャルブローを覚えたり、自分のオリジナルブローを作ることが可能だ。オリジナルブローはジャブやストレートといった、通常のモーションを変更して独自のモーションにできる。

 その設定方法は簡単で、まずは近、中、遠の3つのレンジに分けられたモーションを選択。さらに、ジャブやストレートといったモーションを決定。そのモーション開始時の手の位置、パンチを出し切った時のインパクトポイント、そして戻す手の位置を設定する。これにより、拳をボディーに下げてから、右寄りにパンチを繰り出し、顎の下に戻すなどの変則的なパンチが作れる。ちなみに、グローブの位置は相手のパンチをガードできるポイントなので、攻撃時にどこが隙だらけになるかしっかり把握しておくこと。奇をてらったパンチを作っても、全く役に立たないなんてこともあるので、これも色々と試行錯誤してみるといいだろう。この要素によって、能力や外見だけではなく、モーション自体にも個性が付けられるので非常に面白い。個性を出すといった点では、オリジナルブローの設定は必要不可欠といってもいいだろう。もちろん、使い勝手などの追求をするのも楽しめる要素のひとつだ。

 スペシャルブローに関しては、「ARCADE」で登場するキャラクタのものを設定することになる。ただし、これは最初から設定できるわけではなく、トレーニングを積んで、特定の条件を満たす必要がある。

 このモードをプレイしてわかったのは、いかに体調管理が難しいかということ。体重の調整も、自分でやると食事の設定だけでも非常に時間がかかる。さらに、ハードトレーニングにならないようにスケジュール管理もマメに行なってみると、やることが非常に多い。腰を据え、じっくりプレイしたい人には長く遊べるモードだ。様々な苦労をして、ボクサーを育てるからこそ、試合の勝敗に一喜一憂できるし、強くなっていく様を見るのも面白いのだ。

ジムに入門する時期によって、対戦相手に原作のキャラクタが出てくることも。ただし、ジムや地域、階級によって叶わないこともある
身体の特徴を細かく設定することで、キャラクタの能力にも影響が出てくる。原作キャラクタのデータを参考に色々と作ってみるといいだろう
日本のジムは3つ。一歩のいる鴨川ジム、千堂のいるなにわ拳闘会、そしてマルイジム。千堂や一歩と戦いたいなら、マルイジムに所属すること
細かい設定ができない内は、コーチに任せてトレーニングをするといい。また試合を組む場合、階級を変えることができるが、体重の調整に時間がかかるので注意しよう



■ バランス調整や細かい部分がクリアされれば傑作かも

「ARCADE」をクリアしてすべてのキャラクタを使えるようにするのも楽しみのひとつ。階級によって強さが全く違うが、これは当然なので、対戦をするなら同じ階級のキャラクタを選ぶこと
 操作も簡単で、レスポンスも軽く、軽快な試合を楽しめるのは前作のまま。また、パンチがヒットした時の「重さ」がキャラクタの動きを見てわかるという点も、今までのボクシングゲームとは違った迫力がある(著者の個人的な見解だが)。この2点だけでも充分楽しめる。これに相手の攻撃をいかにかわすか、カウンターをいかに叩き込むか、位置取りをどうするかといった、戦術を組み込むことでさらに面白みが増す。ただの殴り合い、特性を生かして戦う楽しみのどちらもよくできていると思う。

 ただし、気になる点がないわけではない。例えば、一歩、宮田、千堂の能力が突出している点。原作がベースなだけに仕方ないのだが、対戦モードでは多少でもいいので能力が変化して欲しかった。非常に難しい点ではあるが、全般的にスピード派のキャラクタが少々打たれ弱い気がする。仕方ないことだが、もう少しでいいから打たれ強いと面白くなるのではないかと思った。

 また、視点が変わることでスティックを倒す方向が入れかわるので、スピード重視のキャラだと動き回る時に不自由する。視点が変わったと同時に移動方向が変わったり、動きが止まるのは痛い。設定で操作や視点を変更できるが、デフォルトの視線の動きを、もう少し固定して欲しかった。どちらも慣れと、設定の変更で対処できると言われればそれまでだが、個人的に慣れるまでに時間がかかったので書いておく。

 全般的に、前作と比較するとゲームのスピードが上がったようで、少々初心者には敷居が高くなった気がする。だが、キャラクタの追加と、なにより「BOXER'S ROAD」によって、原作のキャラクタに勝てるボクサーを育成するなど、プレイ目的の幅が広がった点は大きい。

 そういった不満点を差し引いても面白い作品であることは確かだ。原作を知っている人だけではなく、ボクシングに興味のある人、または対戦ゲームを楽しみたい人にも楽しんでもらいたい作品だ。前作以上に遊べるので、買いの一本だと思う。

一歩のデンプシーロールをいかに潰すか、いかにジョルトを決めるといった駆け引きが、対人戦ではさらに複雑になり面白みも増す


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□関連情報
【2003年12月10日】ESP、PS2「はじめの一歩2」の発売日を1月29日に延期
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031210/esp.htm
【2003年10月6日】ESP、PS2「はじめの一歩2 VICTORIOUS ROAD」のプロモーションムービーを掲載!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031006/esp.htm
【2003年7月7日】ESP、PS2版「はじめの一歩2 VICTORIOUS ROAD」 この冬登場。あの「BOXER'S ROAD」モードを収録
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030707/esp.htm

(2004年1月29日)

[Reported by 渡辺洋二]


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