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JapanScenery、「東京フォトシーナリー」を2月上旬に発売
東京の四季と夜を高解像度テクスチャで再現したFS2002 & FS2004用超弩級シーナリー

2月上旬発売予定

価格:12,000円(初回版:9,200円)

 フライトシム専門の開発団体JapanSceneryは、マイクロソフトの「Flight Simulator 2004」および「Flight Simulator 2002」に対応した地形データ集「東京フォトシーナリー for FS2004 & FS2002」を2月上旬に発売する。価格は12,000円で、初回版のみ9,200円。提供メディアはデータサイズが約2.5Gbytesにも膨れあがったことからDVD-ROMのみとしている。動作には別途「Flight Simulator」本編が必要となる。

眼下にはリアルな東京の風景が広がる。一目でそれとわかるのはやはり嬉しいことだ
これは八丈島。元データが航空写真だからリアルなのは当たり前だが、それでも驚かざるを得ない見事な景観だ
「Flight Simulator」シリーズの限界をついに克服した見事な夜景。渋滞が生み出した光のラインが遥か遠くまで続いているのがわかる
多数のAI機がフライトを待つ羽田空港。こちらも隅々までオブジェクトが配置されている
 「東京フォトシーナリー for FS2004 & FS2002」は、“作りたいものを、作れるだけ作る”をモットーに、日本国内のシーナリークリエイターが総力を結集して組み上げた国内最大規模のシーナリー。同団体は企業体ではなく、これが初タイトルとなるが、スタッフ達はいずれも過去にシーナリーを制作した実績を持ち、「Flight Simulator」シリーズの熱心な支援者でもある。

 昨今ではシーナリーという言葉に懐かしい響きを感じるほど、マイナーなジャンルになってしまった。シーナリーとは、フライトをより良く、よりリアルに仮想体験するための舞台装置の集合体のことを指し、具体的にはリアルな風景を現出するためのランドマークや地表テクスチャ、空港といったありのままの素材集のことを意味する。

 同団体が今回発表した「東京フォトシーナリー」は、東京をまるごと網羅した大規模なシーナリーで、航空写真を1枚の高解像度テクスチャとして張り込み、リアルな東京上空を再現している。

 対象エリアは、東京湾を中心に、東京23区、川崎、横浜、三浦半島、湘南海岸、相模原、横田基地、埼玉の平野部、群馬県館林市、筑波、成田、千葉海岸まで。これを連続した1枚の地表としてテクスチャ化しているというから凄い。また、関東のみならず、大島、新島、三宅島、神津島、八丈島、硫黄島、父島、母島といった島嶼群もカバーし、島を求めて海上を飛ぶといったフライトも楽しめるようになっている。

 同作の凄さは上記のみに留まらない。さらに春夏秋冬のテクスチャを別々に用意し、夜間に関しては夜間テクスチャーまで盛り込み、従来、闇に閉ざされてきた夜間フライトに抜群のリアリティをもたらしてくれる。

 「FS2004」に関しては、同作で新たに盛り込まれた地表オブジェクトのオートジェネレート機能を最大限に活かし、対象エリア内の市街地では、建物が隅々まで敷き詰めるようになっているという。シーナリーとして盛り込まれた羽田空港に関しては、AI機の行動範囲を今秋開業予定の第2ターミナルまで広げているというから楽しみだ。

 同作で気になるのはパフォーマンスの問題だが、これに関してもオブジェクトが集中するエリアでは、オブジェクトの表示距離を一時的に制限し、フレームレートを維持するという。さすがに大の遊び手が制作しているだけあって、隅々まで目配りが行き届いている印象だ。

 販売経路については、シーナリー市場が小さいことから、自団体のサイトでの直販のみの取り扱いとなる。今後の展開については、伊豆東海、関西(京都、大阪、神戸)、中国(広島、岡山)、福岡県全域などのシーナリーを予定しているという。発売が楽しみな大型シーナリーだ。

美しい東京近辺の風景。山脈や河川の再現もバッチリ。非連続的な航空写真をここまで自然に見せるシーナリーはこれが初めてではないだろうか。まさにFSシリーズのポテンシャルを最大限に活かしたシーナリーと言えそうだ

豊富なオブジェクトと、多数のAI機が特徴的な羽田空港。建設中の第2ターミナルまで盛り込んでいるところは国産ならではのこだわりというべきか

(c) 2003 by JapanScenery.com All right reserved.

□JapanSceneryのホームページ
http://www.japanscenery.com/
□「東京フォトシーナリー」のホームページ
http://www.japanscenery.com/home_international.html

(2004年1月20日)

[Reported by 中村聖司]


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