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「Xbox Championship Vol.3 ~Halo~」決勝大会
[ASE]YASUHIROさんが個人・団体ダブル制覇!

12月20日 開催

会場:ヴェルファーレ

予選会場は大混雑。「Halo」ファンはメインステージそっちのけといった様子
 マイクロソフト株式会社が12月20日にヴェルファーレで開催した「Xbox Live X'mas Party」にて、Xbox用「Halo」の全国大会「Xbox Championship Vol.3 ~Halo~」の決勝大会が行なわれた。

 この大会に出場したのは、全国7会場の予選を勝ち抜いた猛者たち。個人戦は32名、団体戦は8チームで、「Halo」の日本一を決定するにふさわしい熱戦が繰り広げられた。

 まず決勝戦に進む個人戦8名と団体戦2チームを決めるため、「Xbox Live X'mas Party」のメインステージに向かって左側の特設会場で予選が行なわれた。特設会場といってもステージが設けられているわけではなく、4台のXboxとモニターが並べられているだけのもの。会場はかなりの人で混雑していたが、この予選会場は特に人が多く、観戦者(そのうち半数ほどは選手だが)はほとんどすし詰め状態で試合の様子を見つめていた。

 個人戦は、「Hang 'em High」マップ、15KILL打ち止めの「Slayer」ルールと、店舗大会と同様のレギュレーション。16人対戦で、決勝ステージに出場する上位8人を決めた。

 予選は最大人数の16人で行なわれたために、常に乱戦状態となった。注目すべきは、開始1秒でKILLが発生するほどのスピーディな展開になっていた点。この辺りは命中率の高さもさることながら、開始直後に落ち着いて射撃できる集中力も素晴らしい。さらに試合もダブル・トリプルキルが各所で発生し、スコアもかなりの混戦となっていた。

 また「接近して殴る」というシチュエーションはほとんど見られなかった。射撃の精度が高く、あっという間に倒されてしまうため、接近するだけの時間も与えられないようだった。この辺りからも、試合のレベルの高さが垣間見える。

 32名から8名まで絞られた予選のなかで、有力選手と見られていた「HALO Championship in Japan」優勝の小池さんや、「Xbox Championship Vol.1」の覇者である穂刈さんが敗れてしまった。拮抗した実力者同士の試合のため、攻撃を当てているにもかかわらず最後の1発を奪われてしまい、ASSISTだけがたまっていくプレーヤーも見受けられた。こうなると1回の試合で勝敗を決めるのはやや酷な気もするが、これは運も実力のうち、と言うべきであろう。

開始直後から激しい撃ち合い。さすがにレベルが高い 戦場を的確に把握し、横から突進してダブルキル! どの試合もかなりの接戦。2度目があれば順位も大きく変わるだろう


 続けて行なわれた団体戦は、3対3の「Oddball」2分先行ルール、マップは「Battle Creek」と、こちらも予選と同様のレギュレーション。

 試合では、店舗予選では見られなかった細かいテクニックの応酬となった。ボールを見つけても無理に拾わず、敵に拾わせたところで一気に襲撃をかけるという個人プレイはもちろん、ボールを持って隠れている敵を見つけても無理に突撃せず、味方の援軍を待つという、チームらしい戦術も随所に見られた。

 特に目立ったのは、ボールを持っているときに襲撃された際の対処方法。無理に逃げたりはせず、接近された時点でボールを捨て、迎撃に移る人がほとんどだった。もちろん、うまく撃退して再度ボールを拾えるかどうかは別問題。単独で迎撃して失敗する場面が多く見受けられたが、チームメンバーのカバーリングがあった場合は、かなりの効果を発揮していた。

 さらに驚くべき点は、戦闘中の会話がそれほど聞かれなかったこと。どのチームも味方が揃って行動できており、移動の指示が必要のないレベルに達していたということだろう。やられた際のリカバリーや、ボールの位置などについてはお互いに情報提供を行なっていたが、無言で天井にいる味方にボールをパスするチームもあり、見事なチームプレイにはまさに脱帽。

 決勝進出者が決定したところで、「Xbox Live X'mas Party」のメインステージに、ゲストのボブ・サップ氏が登場。会場の目が一斉にステージへと集中する中、「Halo」はフリープレイ状態になっていたらしく、選手達はすぐに戻って「Halo」に興じていた。8対8でのCTF(旗取り)ルール戦で盛り上がっている様子を見るに、腕のたつプレーヤーが集まって16人フルで遊べる少ない機会を、逃さず楽しみたい様子だった。

ボールの奪い合いが激しい。常にキープし続けられたチームは皆無 試合も必然的に接戦に。1回の銃撃戦の勝敗が、試合の勝負に繋がる 決勝までの合間にも「Halo」。大会とは異なるルールだが、かなりの盛り上がりよう


 ボブ・サップ氏が退場した後、メインステージではついに決勝戦が開始された。先に行なわれたのは個人戦。ステージに上がった8人はかなり緊張している様子だった。

 個人戦決勝は、8人での試合とは思えないKILLの応酬となった。命中率についてはいまさら言うに及ばないが、光っていたのは索敵の早さと的確な移動。遠距離に復活した場合でも、射線の取れる敵を見つけ、攻撃しながら接近していく。このため8人の画面のどれを見ても、攻撃しているか、やられているかの状況しかない状態という、非常にハイレベルな試合となった。

 15KILLを奪って日本一の座を勝ち取ったのは、東京代表の[ASE]YASUHIROさん。東京地区大会では2位だったが、その雪辱を全国大会の大舞台で見事に晴らす結果となった。

 試合後の勝利インタビューで、「この勝利をまず誰に伝えたいですか?」と聞かれたところ、「isaoです」と答えた[ASE]YASUHIROさん。いったい誰のことかと思いきや、団体戦の決勝に出場するチーム、「※KS※」のメンバーだった。[ASE]YASUHIROさんは団体戦でも、「チームひまわり」のメンバーとして決勝に出場しており、コメントは対戦チームに対する牽制だったというわけだ。

 関東勢同士の対戦となった団体戦の決勝は、「※KS※」対「チームひまわり」。「※KS※」は東京大会で圧倒的な強さを見せつけ、ここまでも危なげなく決勝進出を決めた強力なチーム。それに対して、個人戦優勝の[ASE]YASUHIROさん率いる「チームひまわり」が、どのようなプレイを見せてくれるかが注目の試合となった。

 ところが団体戦の決勝は、正面の巨大スクリーンに試合の様子を映さないと発表された。観客から情報を与えられては困る、という説明がなされたが、ここまでの全ての試合は、当たり前のように観客から情報を教える声が飛び交っていた。しかも決勝は広いステージでプレイするのだから、そもそも観客の声は聞こえにくいはず。結局、ナビゲーターの解説を聞くだけの寂しい決勝戦となってしまった。

 人のスキマから見られた試合の内容は、激しいボールの奪い合いながら、タイム的には常に「チームひまわり」が優勢に試合を運び、そのまま勝利。[ASE]YASUHIROさんは、個人・団体のダブル制覇を達成した。2:00対1:21という結果は、団体戦としては決して大差ではなく、1プレイで逆転できる内容であったかもしれないだけに、詳しい試合内容が見られなかったのは残念だ。

 表彰式では、個人戦優勝の[ASE]YASUHIROさんに、巨大なトロフィーと、100万円相当の金貨などが贈られた。これだけの豪華賞品を出すゲーム大会は国内では他になく、会場からも大きなどよめきが起こっていた。準優勝のGKさんには40万円相当のデスクトップパソコンが、3位のATLASさんには30万円相当の地上波デジタル対応テレビが贈られた。また団体戦優勝の「チームひまわり」には15万円分の旅行券が、準優勝の「※KS※」には9万円分の旅行券がそれぞれ手渡された。

 大会の興奮も冷めやらぬ中、「Xbox Championship Vol.4」の開催も発表された。タイトルは「DEAD OR ALIVE 3」で、2004年2月から開催されるという。Vol.2の「DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball」の参加者はもちろん、ジャンルが3D対戦格闘ということで、Vol.1の「ソウルキャリバーII」に参加した選手にも注目のタイトルだろう。今回出場できなかったXboxファンは、2月までに「DEAD OR ALIVE 3」をみっちりと研究しておいていただきたい。

決勝戦にふさわしいハイレベルな戦い。8人とは思えない激しい銃撃戦が繰り広げられた 個人戦を制した[ASE]YASUHIROさん。会場に向けてガッツポーズ 3位・4位のASSISTが高い。運も実力のうちとはいえ、まさに紙一重の勝負

続けて行なわれた団体戦。左が「チームひまわり」、右が「※KS※」 団体戦を制したのは「チームひまわり」。[ASE]YASUHIROさんのダブル優勝となった 入賞者が集まって記念撮影。本当に楽しそうに「Halo」をプレイしているのが印象的だった


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HALOは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□ニュースリリース
http://www.xbox.com/ja-JP/event/championship/halo/default.htm
□製品情報
http://www.xbox.com/ja-JP/games/halo/default.htm
□関連情報
【12月15日】「Xbox Championship Vol.3 ~Halo~」
東京地区予選には有力選手が続々登場!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031215/halo.htm

(2003年12月20日)

[Reported by 石田賀津男]

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