会場：マイドームおおさか

入場料：無料

会場限定で販売中の「キングボンビー」貯金箱

　11月15、16日の2日間の日程で、大阪のマイドームおおさかを会場とする「Games Japan Festa in OSAKA 2003」が開幕した。今年は一般の入場者も無料となったことが影響してか、10:00のスタート時点でかなりの行列ができ、いきなり入場制限が行われるほどの人気ぶりとなった。10:00から開場となっており、15日は18:00、16日は17:00までが開催時間。

　「Games Japan Festa in OSAKA」は、日本テレビゲーム商業組合が主催する、イベントの少ない地方への定期開催を目指して企画されたイベント。販売店組合が主催するゲーム試遊を中心としたイベントということで、ゲーム試遊台の設置だけでなく、イベントステージやゲーム販売も行なわれている点がユニークだ。

10:00の時点で会場前に長蛇の列。入場には30分近くかかっていた	会場の模様。午前中から大入り状態

　今年のイベントとしては、「マリオカート ダブルダッシュ!!（任天堂）」や、「ハイパーストリートファイターIIX（カプコン）」、「武刃街（タイトー）」などのゲーム大会のほか、昨年に続いてハドソンの高橋名人のステージなどが予定されている。

12:30から始まった「マリオカート ダブルダッシュ!!」大会	昨年に続いてハドソンの高橋名人のステージもあった

マイクロソフトブースでは、Xboxの着せ替えパネルの実物と、プラチナパックのパッケージが展示されていた

　また、今年はテクモ、トンキンハウス、ハムスター、ディースリー・パブリッシャー、アイドス、角川書店といったメーカーが初出展。ソニー･コンピュータエンタテインメント（SCEJ）、マイクロソフトに加え、任天堂が参加していることもあり、東京ゲームショウ（TGS）とはまた違った雰囲気をかもし出しているのが面白い。

　出展メーカーサイドとしては、とくにTGS後ということもあり、この時期、年末商戦の拡販と、今期発売タイトルのユーザーテストを兼ねた出展が見え隠れする。主な出展タイトルを見てみると、「グランツーリスモ4 “プロローグ”版（SCEJ）」、「ドンキーコンガ+タルコンガセット（任天堂）」、「kunoichi-忍-（セガ）」、「バイオハザード アウトブレイク（カプコン）」、「逆転裁判3（カプコン）」、「風雲 新撰組（元気）」、「太鼓の達人 わくわくアニメ祭り（ナムコ）」、「武刃街（タイトー）」、「真・女神転生III～NOCTURNE マニアクス（アトラス）」、「キャッスルヴァニア（コナミ）」、「はじめの一歩2 VICTORIOUS ROAD（ESP）」、「天空2（マイクロソフト）」といったあたりだろうか。

　ユーザーの視点から見ると、年末商戦向けタイトルが実機で試遊できることで、購入の手助けになるだけでなく、年末から3月の先取りプレイも可能とあって、非常に役に立つイベントになっているのではないだろうか。

■ 3Dアクションが目立つ年末商戦向けタイトル

任天堂ブースでは、「ドンキーコンガ+タルコンガセット」が出展。2つのタルの間に手拍子用のマイクが内臓されている。タルをたたく感触はなかなかよく、騒音も押さえ込まれている

　ブースを見てみると、一番目立つのはやはり16タイトルを出展しているカプコンブース。地元というだけあり（本社はマイドーム大阪からほど近い!）、「バイオハザード～」は4台を出展、ほかも「逆転裁判3」、「ロックマン エグゼ4 トーナメントレッドサン/ブルームーン」など、平均2台を出展しており、試遊機で3列のスペースを要するかなりの気合の入りようだ。また、「ドンキーコンガ+タルコンガセット」を擁する任天堂も同作品を4台出展。「マリオカート～」と合わせ、去年と同じ2タイトルの出展ながら、出展スペースは増加している。この「ドンキーコンガ～」は、リズムアクションゲームの新機軸として登場する作品だが、コントローラとなるタルコンガが左、右、そして手拍子を感知するマイク（左右のタルの中央に位置する）を内臓している点が面白い。任天堂ゲームのBGMやJ-POPなど、親しみやすい曲を中心に32曲をそろえている。

　年度末のソフトの傾向としては、アクションタイプのものが多く見受けられる。とくに、主人公を背後からの視点から見た3Dタイプのアクションゲームが目立つ。「ラチェット&クランク2（SCEJ）」、「キャッスルヴァニア（コナミ）」、「バイオハザード アウトブレイク」、「ソニックヒーローズ（セガ）」、「kunoichi-忍-」、「武刃街」、「魔牙霊（マイクロソフト）」、「GUNGRAVE　O.D.（レッド・エンタテインメント）」、「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン（ESP）」、「風雲 新撰組（元気）」、「SPY FICTION（サミー）」……などなど、持っている武器や主人公の動作感覚など、かなりのバリエーションはあるものの、数だけではジャンル別ではトップと言い切れる。

　個人的感想としては、テンポもグラフィックもバランスの取れている「魔牙霊」をXboxユーザー向けに、ニンテンドーゲームキューブユーザーには主人公の協力プレイが楽しい「ソニックヒーローズ」を、プレイステーション 2ユーザーにはよりどりみどりだがシリーズ体験ユーザーには「kunoichi-忍-」、「キャッスルヴァニア」、「バイオハザード アウトブレイク」、「ラチェット&クランク2」あたりを、そして新規タイトルとしては「武刃街」などをオススメしたい。プレイ感覚はやはり遊んでみないとわからないだけに、どれを買おうか悩んでいる人は、このイベントをぜひ活用してもらいたい。

派手なエフェクトが印象的な「武刃街」	初の一般試遊となる「太鼓の達人 わくわくアニメ祭り」	元気の開発による武器と素手の格闘が楽しめる「クラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴン」
アトラスの「真・女神転生III～NOCTURNE マニアクス」へゲスト出演しているダンテ	東京モーターショウに続いて出展されている「グランツーリスモ4 “プロローグ”版」	スムーズでスピード感あふれる「バトルギア3」

□日本テレビゲーム商業組合のホームページ
http://www.games-j.or.jp/
□「Games Japan Festa 2003 in OSAKA」のホームページ
http://www.games-j.or.jp/festa/index_2003.html
□関連情報
【10月15日】「Games Japan Festa in OSAKA 2003」、マイドームおおさかで今年も開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031015/gjf2003.htm
【2002年11月9日】「Games-Japan Festa in OSAKA 2002」開催
年末タイトルを中心とした試遊機が充実
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021109/gjf.htm

(2003年11月15日)

[Reported by 佐伯憲司]

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