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コナミ、PS2「K-1 WORLD GRAND PRIX 2003」
マスコミ対抗ゲーム大会を開催

11月12日 開催

 コナミ株式会社は、11月27日発売のプレーステーション 2用ゲーム「K-1 WORLD GRAND PRIX 2003(以下K-1 2003)」のマスコミ対抗ゲーム大会「SRS争奪! K-1王者決勝戦 2003」を開催した。

 「SRS争奪! K-1王者決勝戦 2003」は、各編集部の格闘技好きが集まって「K-1 2003」で対戦するというもの。優勝商品は、12月6日に東京ドームで開催される「K-1 WORLD GRAND PRIX 2003」決勝戦のスペシャルリングサイド・ペア招待券。豪華賞品目当てに、会場となった六本木ヒルズ内のコナミ・プレスルームには、新聞、専門誌、ゲーム媒体など計13社(1社欠場)が集合した。

 大会は、既存のキャラクタを使用する「スーパーファイト」と、育成したオリジナル選手で戦う「チャンピオンズレボリューションモード」で、それぞれ1回ずつトーナメントを実施。それぞれの順位を合計し、その数値がもっとも低い編集部が優勝となる。最下位になった編集部は、罰ゲームとして東京ドーム決勝大会のコナミ出展ブースにて、来場者の対戦相手を勤めなければならない。

 「ネタ的には最下位でもオイシイ……けど、やっぱ“SRSチケット”が欲しい! 狂おしいほど欲しいッス!!」ということで、普段なら迷わず角田師範でいくところを、プライドをかなぐり捨てて“4 Times Champion”こと「アーネスト・ホースト」を選択。なお、強キャラを選んだのには、もうひとつ理由がある。それは、初戦の相手が「ドリマガ編集部」の漁ん(いさりん)氏だったからだ。

 こうしたマスコミ参加のゲーム大会は、年間を通じると結構な回数が開催されており、必然的に「あ、また○×さんがいる」といった面識ができてくる。記者と漁ん氏は、以前別の格闘ゲーム大会で直接対戦した経緯があったため、顔を見合わせて開口一番「うわぁ……一番当たりたくねぇ人とやるのか」などと、お互い心底ガッカリする有様。

 選択したキャラクタは、両者ともにホースト。笑顔で「お手柔らかに」というが、キャラ選択の時点で超本気だし、声のトーンからは微塵もお手柔らかにする気配が感じられない。お互い本番に弱いタイプにつき、まずは間合いをはかるなど、序盤は手数が少ない慎重な展開になる。

 試合が大きく動いたのは、1分後。コンビネーションから放たれたハイキックが交錯した直後「ビシッッッ!!」という鋭いヒット音がスピーカーから放たれる。カメラ視点が嫌な方向に切り替わり、お互い2/3ほど残っていた体力ゲージが、記者のホーストだけグングン減っていく。これが俗にいう“クリティカルヒット”で、PS2版「K-1」では発生頻度が低くなっているが、それでも出るときは出る。よりによってこんな大事な試合で……と悲嘆に暮れる記者を尻目に、漁ん氏は「一番欲しいときに出たー!!」と大喜び。激しく悔しい。

 決勝戦は、「週刊ヤングマガジン」編集部と「ドリマガ」編集部。ヤンマガ編集部は相当熱心にやりこんできたようで、見事なコンビネーションで難敵を退け決勝進出。選択キャラクタは両者とも「アーネスト・ホースト」と超本気モード。

 本作は、ダメージカ所が「頭部」、「腹部」、「脚部」に大別されている。「頭部」はダメージを受けやすいが回復が早く、「脚部」はダメージを受けにくいが回復が遅い。「腹部」は、その中間。つまり、長期戦なら「脚部」を、短期決戦なら「頭部」をそれぞれ狙うのがセオリーとなる。

 決勝戦は5ラウンドと長丁場につき、ここは「脚部」を重視したいところだが、それで上段ガードが甘くなると一発KOを狙われやすくなる。このあたり、ヤンマガ、ドリマガ編集部とも戦略に長けており、お互い上手く攻撃を散らしつつ不意を突いて急所を狙いにいく。3ラウンドが過ぎたところで、双方の「脚部」ゲージは真っ赤。ローキック1発でいつ倒れてもおかしくない緊張感に満ちた状態が続くなか、終盤で連続ダウンを奪ったドリマガ編集部が、見事1位を獲得した。

シードを引いて喜んだのも束の間。その先には危険人物の名前が…… 決勝戦はハードな試合展開。どちらもダウン寸前、ギリギリの攻防が続く 勝利コメント「キャラ勝ち(笑)」って、同キャラ選んだ俺に対するイヤミか!(泣)



 トーナメント2回目は、「チャンピオンズレボリューションモード」で育成したキャラクタで対戦。育成期間は2順目(セーブファイル表記“3回目 1月1週”)まで。つまり、育成モード中でグランプリ本選を2回制覇するまで、ということになる。

 育成選手は、プリセットされた6人からひとりを選択。特定の条件を満たすことにより、最大12人から選択可能。ゲーム中に名前がコールされるため、リングネームも既存のリストから選ぶことになる。ファイティングスタイルは「ボクシング」、「キックボクシング」、「ムエタイ」、「空手」から選択。選んだスタイルによってトレーナーが異なる。スタイルを選んだら、シンボルマークとコスチュームを決定してエディットは終了となる。

 本モードは、トレーニングや合宿などで選手のパラメータを強化しつつ、途中にはさまれる6試合のチャレンジマッチをこなしていく。チャレンジマッチで獲得したポイントが合計1,000以上にならないと、K-1 GP開幕戦への出場資格を失いゲームオーバー。開幕戦と決勝トーナメントは、負けた時点で即ゲームオーバー。

 トレーナーは1年目のみ固定で、2年目はファイティングスタイルに関係なく好きな人を月替りで選べる。ただし、ファイティングスタイルは最初に選んだものから変わることはない。記者の場合、育成で試行錯誤する時間的な余裕がなかったため、空手トレーナーだけで2年間をクリア。キックを重点的に強化したところ「キックマスター」の称号が獲得できた。

 記者は予備知識がほとんどなかったため、トーナメントの組み合わせ抽選前、それとなく漁ん氏に「称号、もらえました?」と水を向けると「もらえましたよ」と返されてガックリ。「ちっ、やはり誰でも取得できる程度の代物か……」と不遜な考えを抱きつつクジを引くと、1回戦を勝ち上がった先のシード枠に「ドリマガ編集部」の名前が見える。この時点で「K-1 2003」の神様に見放されているような気がした。

 1回戦を無事勝ち上がると、横に漁ん氏が座る。氏の育成したキャラクタは「ムエタイ」スタイル。自分で操作したことはないが、とりあえず危険そうな技を予測しつつ対戦開始。記者が危険と判断した技は「ミドルキック」だが、それ以上に危険な技「飛び膝蹴り」が要所で炸裂。よほど鍛えられているようで、2~3発ヒットすると「頭部」ゲージが真っ赤。ひるんだスキにジリジリと押されてしまい、2ラウンド、3ラウンドと連続でダウンを喫した結果、3-0の判定で完敗。寝る間を惜しんで育成したキャラクタだけに、非常に悔しい……。

 決勝戦は、「ドリマガ編集部」と「毎日ゲームクエスト編集部」の対戦。ゲームクエストは「ボクサー」で勝負をかけてきた。ボクサーは、やはりパンチの回転力が武器。本作は攻撃を繰り出すごとにスタミナを浪費するため、ハイキックなどの大振りを連発するとアッという間に息が上がり攻撃が続かなくなってしまうが、ボクサーは断続的ながらも連続攻撃が可能につき、攻撃の主導権を握りやすいようだ。

 決勝は5ラウンド。序盤は、ダッキングを上手くからめた連打でゲームクエストが主導権を握り、3ラウンドには初ダウンを奪う。だが、4ラウンド目からムエタイ必殺の膝蹴りが要所でハマり出し、ペースを握り返したドリマガ編集部が逆転に成功。5ラウンド目に3連続でダウンを奪い、ここに完全勝利を達成した。

 結果はさておくとして、本イベントを通じて痛感したのが、「K-1 2003」は“対戦が一番楽しい!”ということだ。コンビネーションやハイキックなどが的確にヒットしたときの爽快感は抜群だが、やはりCPUが相手だと“対人戦ならではの駆け引き”がない。試合展開がスピーディなため、スカッとしたいときにCPU戦を遊ぶのは非常に楽しい。だが、相手の攻撃をいなしてスキをつくるオフェンシブガードなどは、対人戦だからこそ生きてくるシステムであり、決めたときの“してやったり感”も格段に違ってくる。

 11月27日に本作を購入する人にアドバイスをするならば、CPU戦をやりこむ前に、まずは「一緒に遊ぶ人」つまりは「ライバル」を作っておくべきだろう。そうすれば「K-1 2003」がさらに楽しく遊べるはずだ。

回転力の速さで主導権を握るゲームクエスト。このまま封じきるかに見えたが、終盤にムエタイ必殺の膝蹴りが炸裂 トーナメント2回の順位を合計して総合順位を算出する。GAME Watch編集部は総合3位で終了 SRSペア招待券はドリマガ編集部へ。勝利コメントは「掲載する」と言った途端に綺麗事をのたまったのでカット(笑)


(C)2003 KONAMI & Konami Computer Entertainment Studios
(C)K-1 2003

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□製品情報
http://www.web-konami.com/products/ps2/k-1wgp2003/index.html

(2003年11月12日)

[Reported by 北村孝和]


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