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カプコン、2004年のハロウィンに |
価格:未定
プレーヤーは主人公のジャック・スケリントンとなって映画の1年後のハロウィンを体験することになる |
映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は、ハロウィンタウンのカボチャ大王“ジャック・スケリントン”が、クリスマスタウンで体験したクリスマスに魅せられたことから、ハロウィン風クリスマスを実現するため奮闘するが……という一風変わったファンタジックなストーリー。かなり先鋭的な世界観とアートディレクションでマニアックな人気を獲得。マペットを使い、ほんの少しずつ動かして撮影するというストップモーションアニメという技法で制作され、不思議な世界観を表現することに成功している。公開からちょうど10年立つが、人気が衰えることはない。
今回カプコンが制作するゲームは、映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」で描かれたハロウィンからちょうど1年後を舞台にした映画の続編にあたるストーリーになっている。つまり、全く新しいオリジナルストーリーであり、誰も知らないストーリー展開になることになる。カプコンスタッフはロサンゼルスで、映画のマペットを実際に触るなど取材を行なったという。制作にあたっては色々な表現方法が試みられ、トゥーンシェイドなどコミック風の表現も検討されたが、映画の持つマペットの質感が出ないことから断念。映画のアートディレクションを担当したDeane Taylor氏と協議を重ねることで、「人形の質感を失わないジャックのアクション」を実現できたという。
プロデューサーの三並達也氏は「アクションに重きを置いたアクションアドベンチャー」とゲームのシステムを説明。発表会会場では最新映像が公開されたが、プレーヤーは主人公のジャック・スケリントンとなってゲームを進めることになる。ジャックはグリーンのゴムのような“ラバーソウル”を持っており、これをビヨーンと伸ばして敵にぶつけて弾き飛ばすなどのアクションを行なう。さらにこのラバーソウルを敵に巻き付けて捕獲し、ブンブン振り回してはね飛ばしてダメージを与えるといったアクションも映像からみられた。
ブエナビスタゲームの日本・アジア代表の内海州史氏は「コアな人にも『このゲームは偽物だ』と言われないような作品にして欲しい」と注文を付けた。またDeane氏はゲームの実際の映像を見て「このゲームは映画の感じや質感を伝えている。映画の興奮を伝えることができると思う」と賛辞を贈った。
確かに日本における「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」人気は長く、三並氏曰く「誰が作るかといった話になったとき、社内のあちこちから『自分がやりたい』といった声が上がった」とか。これらスタッフの情熱により、独特の世界観をオリジナルを手掛けたDeane氏の協力も得て再現することに成功。三並氏は「Deane氏のグラフィックをコンピュータ上に持ってきて配置し、Deane氏に細かい光の当たり方、色彩などアドバイスをしてもらったら『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の世界になった。これは驚きだった」とコメント。
完成までにはあと1年と少々先となるがとなるが、完成が楽しみなところだ。
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のページ
http://www.capcom.co.jp/halloween/
(2003年10月31日)
[Reported by 船津稔]
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