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カプコン、2004年のハロウィンに
「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」が復活!

2004年秋 発売予定

価格:未定

プレーヤーは主人公のジャック・スケリントンとなって映画の1年後のハロウィンを体験することになる
 株式会社カプコンは、ティム・バートン監督のストップモーションアニメとして人気の映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の世界観を題材としたプレイステーション 2用アクションアドベンチャー「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を2004年秋に発売する。来年のハロウィンに合わせて発売する予定で、日本、欧州、米国同時発売になるという。

 映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は、ハロウィンタウンのカボチャ大王“ジャック・スケリントン”が、クリスマスタウンで体験したクリスマスに魅せられたことから、ハロウィン風クリスマスを実現するため奮闘するが……という一風変わったファンタジックなストーリー。かなり先鋭的な世界観とアートディレクションでマニアックな人気を獲得。マペットを使い、ほんの少しずつ動かして撮影するというストップモーションアニメという技法で制作され、不思議な世界観を表現することに成功している。公開からちょうど10年立つが、人気が衰えることはない。

 今回カプコンが制作するゲームは、映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」で描かれたハロウィンからちょうど1年後を舞台にした映画の続編にあたるストーリーになっている。つまり、全く新しいオリジナルストーリーであり、誰も知らないストーリー展開になることになる。カプコンスタッフはロサンゼルスで、映画のマペットを実際に触るなど取材を行なったという。制作にあたっては色々な表現方法が試みられ、トゥーンシェイドなどコミック風の表現も検討されたが、映画の持つマペットの質感が出ないことから断念。映画のアートディレクションを担当したDeane Taylor氏と協議を重ねることで、「人形の質感を失わないジャックのアクション」を実現できたという。

 プロデューサーの三並達也氏は「アクションに重きを置いたアクションアドベンチャー」とゲームのシステムを説明。発表会会場では最新映像が公開されたが、プレーヤーは主人公のジャック・スケリントンとなってゲームを進めることになる。ジャックはグリーンのゴムのような“ラバーソウル”を持っており、これをビヨーンと伸ばして敵にぶつけて弾き飛ばすなどのアクションを行なう。さらにこのラバーソウルを敵に巻き付けて捕獲し、ブンブン振り回してはね飛ばしてダメージを与えるといったアクションも映像からみられた。

【スクリーンショット】
三並氏は「アクションに重きを置いたアクションアドベンチャー」と語っていたが、少し流れたムービーを見た感じでは実にカプコンらしい作風に仕上がりつつあるようだ。手に持っているグリーンの物体が“ラバーソウル”でグウィーンと伸びて敵を弾き飛ばすなど多彩なアクションを見せる。ラバーソウルで弾くだけでなく、巻き付いてグリグリと振り回して飛ばすといったことも可能なようだ。ジャックは手足が細く長いが、三並氏によれば「ゲームのキャラクタとしては制作するのが難しかった」とか


 ウォルト・ディズニー・ジャパンの星野康二代表取締役社長によれば「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は日本においてダントツの成績を上げるなど人気の衰えない作品でゲームについても「全社を挙げて応援する」というほどの力の入りよう。「大人をターゲットとした作品になると聞いている」と続け、ストーリーの面でも大人の観賞に十分堪えうる作品となりそうだ。

 ブエナビスタゲームの日本・アジア代表の内海州史氏は「コアな人にも『このゲームは偽物だ』と言われないような作品にして欲しい」と注文を付けた。またDeane氏はゲームの実際の映像を見て「このゲームは映画の感じや質感を伝えている。映画の興奮を伝えることができると思う」と賛辞を贈った。

 確かに日本における「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」人気は長く、三並氏曰く「誰が作るかといった話になったとき、社内のあちこちから『自分がやりたい』といった声が上がった」とか。これらスタッフの情熱により、独特の世界観をオリジナルを手掛けたDeane氏の協力も得て再現することに成功。三並氏は「Deane氏のグラフィックをコンピュータ上に持ってきて配置し、Deane氏に細かい光の当たり方、色彩などアドバイスをしてもらったら『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の世界になった。これは驚きだった」とコメント。

 完成までにはあと1年と少々先となるがとなるが、完成が楽しみなところだ。

仮装パーティならぬ“仮装”発表会であったため、壇上に立った第三開発カンパニー プレジデント三並達也氏も仮装している。テーマは「オースティンパワーズ」とか ウォルト・ディズニー・ジャパンの星野康二代表取締役社長。「『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は日本で大変成績がいい。ゲームも会社を挙げて応援する」と挨拶 ブエナビスタゲームの日本・アジア代表の内海州史氏。「日本発の続編を作る上で、 (本編のアートディレクションを担当した) Deane Taylorの参加は不可欠だった」とコメント
映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のアートディレクションを担当したDeane Taylor氏。自分でお面を作ってくるなど、お茶目な人柄で、ジョークを交えた挨拶が印象的だった


(C)Touchstone Pictures
Developed by CAPCOM CO., LTD.

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のページ
http://www.capcom.co.jp/halloween/

(2003年10月31日)

[Reported by 船津稔]


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