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【東京ゲームショウ2003】ブースレポート ~セガ編~
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期間:9月26日~28日(26日はビジネスデー)
会場:幕張メッセ
試遊機だけでなく、イベントのほうも充実している。今回初めての発表となったPS2「ASTRO BOY 鉄腕アトム」を含め、新作タイトルが続々と披露された。特にWindows「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」のイベントでは、株式会社セガ代表取締役社長の小口氏が自らプレゼンテーションを行なうという力の入れようだ。
またゲームを試遊すると、各ゲームにちなんだグッズをプレゼントされるものもある。先着順での配布となっているので、興味のある方は早めに足を運んでいただきたい。
■ PC「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」
発売日:2004年予定
アーケードで大人気を博した競走馬育成シミュレーションゲームが、PC用オンラインゲームとして登場。
アーケード版での育成とレースのシステムを基本として残しながら、オンラインゲームとしての要素を追加。競馬の枠を越え、自分の家を建てたり、街中を馬とともに散歩したりと、キャラクタの生活を楽しめる仕組み。レースのシステムはアーケード版から大きく変化していないが、18頭立てでのレースをリアルタイムでオンライン対戦できるという点は魅力的だ。
「より新しい遊びを提供していきたい」小口氏 |
試遊機は全部で8台設置されており、もちろん8台でのオンライン対戦が可能となっている。プレイ時間は短いが、街中を歩いて買い物をしたあと、実際のレースを体験できる。ゲームの雰囲気は十分に伝わるだろう。
イベントに登場した株式会社セガ代表取締役社長の小口久雄氏は、本作について、「コアなゲームから離れた人や、敵を殺すゲームに飽きた人に遊んで欲しい」とコメントしていた。
対応OSはWindows98、Me、2000、XP。推奨環境は、CPUにPentium 4、256MB以上のメモリとなっている。ちなみに試遊機となるPCは、Pentium
4 2.6C GHz、512MB DDRメモリ、GeForce FX 5600という構成で、十分快適に動作していた。
【スクリーンショット】 | ||
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■ PS2「ASTRO BOY 鉄腕アトム」
発売日:2004年春予定
今回初めての発表となったプレイステーション2版 「ASTRO BOY 鉄腕アトム」。今回は映像出展のみとなっている。
主人公のアトムを操り、3D空間を自在に飛び回る爽快アクションゲーム。アトム以外にも、アトラスやプルートゥなどのロボットたちも登場する。ゲームは3D描画されているが、アニメっぽさが見えるような色合い調整がほどこされており、原作の雰囲気を壊さないための気配りも万全だ。
映像で動きを見る限り、空中での移動がかなり快適なようだった。題材が題材だけに、なるべくシンプルなアクションで、気持ちよくアトムを操作したいものだ。また戦闘には成長要素が組み入れられており、徐々に特殊能力を身につけていく。この辺りのやりこみ要素にも期待したい。
【スクリーンショット】 | ||
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(C)SEGA
(C)Tezuka Productions (C)Tezuka Productions・SPEJ
■ GBA「ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密」
発売日:2003年12月18日
価格:4,980円
こちらは先に発表済みのゲームボーイアドバンス用のタイトル。こちらは2Dアクションゲームで、シンプルな操作がウリだ。ただ攻撃ボタンを連射しているだけでも連続攻撃になるお手軽さもあれば、方向キーとボタンの組み合わせでいろいろな攻撃パターンを作る楽しさもある。試遊機も4台設置されており、操作のシンプルさを体感できる。
また本作には、「鉄腕アトム」の登場キャラクタ以外にも、「ジャングル大帝レオ」などの手塚作品のキャラクタも登場する。手塚ファンには嬉しい内容だ。
「アトムは理想のヒーロー像」中氏 |
上記「アトム」プロジェクトの2作品を扱ったイベントで、株式会社セガ常務執行役員 開発本部長の中裕司氏は、「低年齢層に向けたゲームボーイアドバンス版と、より幅広い層に向けたプレイステーション版、どちらも手塚先生の名に恥じない作品になっていると思う」とコメントした。
【スクリーンショット】 | |
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「自分のプレイに酔えるゲームを目指して作っている」株式会社オーバーワークス代表取締役 大場規勝氏 |
発売日:2003年12月4日
価格:6,980円
昨年12月に発売され、独特の殺陣アクションが人気を呼んだ「Shinobi」の続編。タイトルの通り、主人公は女性の忍者。舞台は前作から1年後という設定だ。
前作ではやや操作が難しく、コツをつかむまで思い通りに動かせないという問題があった。そこで本作では、操作を簡略化・自動化した「ビギナーモード」が追加されている。試遊機でもモード選択が可能なので、初心者でも簡単に殺陣の爽快感を味わえる。その他のシステム面では、チャクラゲージを使った必殺技の発動や、殺陣の最大数の増加など、前作をやりこんだファンにも期待できるポイントは多い。
【スクリーンショット】 | ||
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「背中から見て格好いいキャラクタを作った」内藤氏 |
発売日:2004年1月予定
「フルブレイク・ガンアクション」の名の通り、敵だけでなく障害物や建造物など何でも壊してしまう大味なアクションゲーム。原案・キャラクターデザインに「TRIGUN」シリーズ作者の内藤泰弘氏を起用し、独特な雰囲気を醸し出す作品に仕上がっている。
前作「GUNGRAVE」のボリュームの少なさを踏まえ、「3倍」のキーワードで製作した結果、使用可能なキャラクタが3人になり、ストーリーやムービーも3倍程度のボリュームになっているとのこと。気持ちいいけど短い! という感想を持ったファンも、今回は安心して楽しめるはずだ。
プレイ画面を見ると、とにかく動きの端々に「内藤氏っぽさ」が出ている。内藤氏のファンであれば、画面を見ているだけで嬉しくなってしまうはず。試遊機もあるので、興味のある方は是非見ていただきたい。また10月からはTVアニメも放映になる。こちらもあわせてチェックしておきたい。
【スクリーンショット】 | ||
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※画面は製作中のものです
(C)RED/内藤泰弘 2002,2004 http://gungrave.com/
■その他出展タイトル
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□東京ゲームショウのホームページ
http://www.cesa.or.jp/tgs/
□関連情報
【2002年9月24日】東京ゲームショウ2002、記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020924/tgslink.htm
【9月25日】「東京ゲームショウ2003」各社の出展ブース情報一覧
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030925/tgs2003.htm
【9月26日】「サクラ大戦」シリーズ発表会開催!!
「サクラ大戦V Episode0~荒野のサムライ娘~」、「サクラ大戦物語 ミステリアス巴里」と連作体制に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030926/sakura.htm
(2003年9月27日)
[Reported by 石田賀津男]
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