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【東京ゲームショウ2003】TGS2003ブースレポート~コナミ編~ |
会場:幕張メッセ
大迫力の「MGS3」映像出展。その前には、常時多数の観客の姿があった |
「MGS3」のテーマは「サバイバル」というだけあって、敵兵にとどまらず、自然環境までもが敵に回る。緑の生い茂るジャングルや、暗がりの中で敵の拠点を思わせる舞台を進むシーン、紅蓮の炎に取り巻かれたり、水中で狙撃を受けるシーンなど、とてもスリリングなもの。「MGS3」の発売は2004年。
■ ステージイベント「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE蛇」
コナミブースのイベントステージでは、26日は午後1時より今冬発売予定の「メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス(以下、MGS)」に関するトークイベントが開催された。本日のイベントタイトルは、「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE蛇」。
「MGS」トークイベントでは、「蛇」、「龍」、「騎」と3本柱のテーマがあり、それぞれが、コナミエンターテインメントジャパン取締役副社長小島秀夫氏、映画監督の北村龍平氏、Silicon Knights(シリコンナイツ)のDenis Dyack(デニス・ダイアック)氏を表すキーワードとして用いられている。この3本の柱が寄り合わさって、今冬登場予定の「MGS」の製作が進められている、ということなのだ。
その中でも、初日を飾るトークイベントは、小島秀夫氏が登場。
ここで、シリーズ最新作の映像が初公開された。その内容は、ムービーではなくリアルタイムポリゴンデモです、と、小島氏から説明が入るほど美しいGC版メタルギアの世界。息詰まる敵との攻防を描くムービーには、「ホレてます」という言葉通り、小島氏も見入っていた。
その演出部分を担当したのは、もう1本の柱を担う「龍」にあたる、映画監督北村龍平氏。今回、ストーリーパートの演出を担当したのは、「VERSUS」、「あずみ」といった映像で注目を集める、北村監督。小島氏自身、本来は自分でやるのが好きだが、北村氏であれば、ということでストーリーパートの演出を丸投げしたとのこと。
そして、トークショー半ばで、「蛇」の場に、さらにもう1本の柱である「騎」が参戦。「騎」と目される人物は、「エターナルダークネス」などを手がけたシリコンナイツのデニス・ダイアック氏。「MGS」のキャラクタ、ステージなどのモデルを製作、プログラム、サウンドを担当。製作の進行ぶりが通訳を通して語られたが、意見交換をし合い、共にスクラムを組んで製作が進んでいるとのことで、期待して良さそうだ。
【スクリーンショット】 | ||
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小島秀夫氏の登場により、イベントが始まった | 任天堂の宮本茂氏によるメッセージも、ビデオレターで放映された | 右から、小島秀夫氏、デニス・ダイアック氏、通訳のスコット・ドルフ氏 |
■ PS2「キャッスルヴァニア」
「悪魔城ドラキュラ」から「キャッスルヴァニア」に名称が完全統一された、シリーズ最新作。悪魔城を模した試遊台付近には、黒いムチを手にしたコンパニオンもいて、思わず目を奪われてしまう。
本作は、主人公(レオン・ベルモンド)の攻撃方法が、より多彩になった。お馴染みのメイン武器であるムチは、新しく大・小攻撃の使い分けが可能となり、ボタンで使い分けて攻撃を組み合わせると協力な攻撃が可能。ハートを消費して使用するサブウェポンは、「短剣」、「斧」、「聖水」、「十字架」の他に、新しく「クリスタル」が追加された。また、これらはボスクラスの特定の敵を倒した際、手に入るオーブと組み合わせることで、強化できる。その他にも、「魔導器」というものを拾うと、敵への攻撃手段が増えるようだ。
日によって内容は多少異なるが、プロデューサーIGA氏と小島文美さんによるトークイベントのほか、ソニンさんも登場するイベントも用意された「キャッスルヴァニア」ブース。是非足を運んでみてはいかがだろうか。
■ PS2「グラディウスⅤ」
E3にも出展されたシューティングファン待望の「グラディウス」シリーズ最新作。進化に進化を重ねてPS2で登場する新世紀の「グラディウス」として、最も目を引くのは、オプションを操作できる機能が追加されたこと。これまでの対地、対空の攻撃に加えて、この特性をどう活かすかが攻略の鍵となりそうだ。
オプションの特性は、装備タイプによって異なる。ボタンを押している間はオプションが固定されるタイプ、ボタンを押しながら方向ボタンを入力すると、オプションのレーザーが入力方向へ向くタイプ、オプションが上下方向に開閉するタイプ(昔のコナミシューティングを知る方は「サンダークロス」を思い出していただきたい)、自機の周りを回転するといったタイプがある。
しかし、自機の性能が「かゆい所に手が届く」ものになったのを受けて、ステージボスも1面からド派手に攻撃してくるなど、この先のステージ展開にも期待が膨らむ。発売は今冬予定。
■ PS2「エアフォースデルタ ~ブルーウィングナイツ~」
前作を凌ぐ、登場機体130機以上、ミッション数50以上というボリュームで「エアフォースデルタ」が登場する。今作は、キャラクタが登場することによりストーリー要素が盛り込まれたところがシリーズ初の試みとなる。司 淳氏の手による魅力的なキャラクタが、ブリーフィング時から気分を盛り上げてくれる。
また、プレイすると、キャラクタ達が驚くほどしゃべりまくる。そして、この会話がミッションの緊張感を絶妙に高めてくれる。しかし内容は本格フライトシューティングで、けっして軟派じゃない。同じストーリーでも、キャラによってセレクトできる機体が異なったりと、あらゆるストーリーを楽しみたくなる。発売は、こちらも今冬を予定。
■ PS、PS2、GBA「ゲゲゲの鬼太郎」
ブース内で、妖怪だらけの一角を発見。 「ゲゲゲの鬼太郎 危機一髪! 妖怪列島」(GBA)、「ゲゲゲの鬼太郎 逆襲! 妖怪大血戦」(PS)、「ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪譚」(PS2)、これら3タイトルは全て12月11日発売予定で、それぞれの試遊台が並んで設置されていた。妖怪好き、水木しげるファンなら、この冬はどっぷり妖怪退治に身をやつせるラインナップ。
GBA「ゲゲゲの鬼太郎 危機一髪! 妖怪列島」は、スクロールタイプの2DアクションRPG。日本各地のボスを倒してストーリーを進めていく中で、原作でお馴染みの仲間が加わっていく。「毛針」や「ちゃんちゃんこ」といった武器を使い分けて敵を倒し、時には阻む地形を破壊して、テンポよく進めていける。
PSの「ゲゲゲの鬼太郎 逆襲! 妖怪大血戦」は、アクションゲーム。ゲゲゲの森に届いた手紙をもとに、鬼太郎と目玉おやじが立ち上がり、縦横にスクロールするステージを進んで、妖怪を退治していく。ゲームを進めていくと、各地で妖怪に困っている人から救済を求める手紙が舞い込み、それによって選べるステージが増えていく。
PS2「ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪譚」は、シミュレーションRPG。古い病院や墓場を舞台に、鬼太郎や仲間の妖怪ユニットを操作して、ターン制で敵妖怪と戦う。妖怪の世界にも21世紀が到来して「妖怪携帯電話」や、「妖怪パソコン」なるものが登場するとのこと。
【スクリーンショット】 | ||
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「ゲゲゲの鬼太郎 危機一髪! 妖怪列島」。原作でお馴染みの攻撃ができるのが嬉しい | 「ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪譚」。移動や攻撃といったコマンドをセレクトしての妖怪退治 |
(2003年9月27日)
[Reported by 河本 真寿美]
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