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■ 「アヴァロン」におけるデッキ構築のルール

「アヴァロン」のデッキは合計30枚、同じカードは3枚制限となっている。デッキが30枚に満たない場合や同じカードを4枚以上入れた場合は、コンピューターによって自動的にランダムでコモンカードのモンスターが追加される。

 では、「アヴァロン」におけるデッキ構築のポイントとは一体何か? 自力でデッキを構築しているがなかなか勝てない、といった方は是非参考にして欲しい。

■ デッキ構築の基礎

1.移動値、各色の移動バランス

「アヴァロン」において最も重要なこと、それは「移動値」だ。本作は鍵をめぐる「鬼ごっこ」なわけで、追いかける時、逃げる時共に移動値が肝となる。もちろん、その過程において鍵をめぐる「戦闘」は重要なファクターであり、無視することはできない。しかしながらデッキの移動値のバランスが悪いと、戦闘を行なうことなくゲームが終了してしまうことも少なくない。ちなみに移動値とはデッキの合計移動値のことだが、赤、緑、黄、青の各色の移動バランスも重要になってくる。

2.戦闘支援カードの枚数、種類

 次に考えなくてはならないのがデッキに含まれる「戦闘支援カード」の枚数、種類だ。カード単体の強さはもちろん、戦闘に勝つために戦闘支援カードが必須であることは語るまでもない。

 これらがデッキ構築の礎となり、加えて特定カードの組み合わせによるコンボなどをデッキに組み込んでいくことになる。各種コンボに関しては様々なものがあるので、今回は基本となる移動値と戦闘支援に焦点を絞って解説していこう。

■ スターターデッキ考察

 まずはこちらのリストを参照してほしい。

カード名 レアリティ 枚数
ビーパ コモン 2
ブラッギス コモン 2
キラーレディー コモン 2
ビッグボウ コモン 2
女神 アンコモン 1
エンペラー コモン 2
カメポポン コモン 2
アーマトード コモン 2
ケンタウルスヘル コモン 2
ン・キィー コモン 2
ウォーリアー コモン 2
コングボス コモン 2
アマゾーネ コモン 2
レックスセーバー コモン 2
威圧のオーラ アンコモン 1
突進 アンコモン 1
心眼 コモン 1

 これはスターターデッキの黄色タイプのリストだ。このデッキを例に移動力、戦闘支援の解説をしていこう。

■ 移動値
総移動値:113
赤マス移動合計値:20
黄マス移動合計値:32
緑マス移動合計値:24
青マス移動合計値:22
無属性移動:3
テレポート:12
■戦闘支援
攻撃系:8
耐久系:4
先制系:5

 まずはデッキの総移動値。総移動値とは、デッキ内のモンスターの移動値を合計した数値だ。例えば「ブラッギス」ならば「青+2/黄+2」といった具合。「ビッグボウ」のテレポート能力はデッキ内のモンスターの移動値がほぼ4なので、+4で計算している。また、戦闘支援は突進のように能力が複数あるものは「先制+1、攻撃+1」とカウントしている。色の移動バランスが若干黄色に偏っているものの、それ以外では戦闘支援も程よく組み込まれていて、さすがは入門セットといったところだ。しかしこの表だけでは移動バランスが良いかどうかの判断材料としては少ない。

 ここで重要になってくるのが「無属性移動」と「テレポート」だ。このデッキのテレポート能力は12と決して低い数値ではないが、いずれも初期移動に黄色が含まれているため、厳密には完全なる無属性移動として考えることはできない。どんなにデッキの総移動値が高く色のバランスも良かったとしても、無属性移動できるカードが少ないとデッキの移動値としてはバランスが取れたものにはならない。

■ スターターデッキの強化

 では、スターターデッキをベースにデッキを強化するにはどうしたらよいか? スターターキットにはレアカードは含まれていないので、コモン、アンコモンで特に使いやすいカードを紹介していく。

1. 2属性移動+戦闘支援
セイレーン」「フェレット」「ウォーリアー
2. 移動専門
チャロ」「女神」「イカロスウイング
3. 戦闘用
ストラグラー」「アライクパ」「カメポポン」「ピノ」「アーマジロ」「キマイラ」「ケンタウルスヘル
4. 戦闘支援
フィールドアーマ」「突進」「威圧のオーラ

1. 2属性移動+戦闘支援

 本作でデッキの根幹となるカードの基準とは「2属性移動を持つ移動値合計4のモンスター」と「戦闘支援がついているかどうか」の2点に絞られる。もちろん、プレイ回数を重ねてカードが増えてくれば様々なデッキバリエーションが考えられるが、少なくとも遊び始めはコモン、アンコモンが中心となるため、これが大前提となる。

 先にも述べたことだが、本作で最も重要なことは移動だ。モンスターカードの移動値は1から4までで、当然、4マス移動できるカードをなるべくならば選択したい。また様々な場面で活躍できるよう、戦闘支援が付いていた方がより優れていることはいうまでもない。1で紹介しているものは全て移動値4で戦闘支援として使うことができるモンスターばかりだ。特に「フェレット」は赤で唯一の先制カードなので重宝する。

2. 移動専門

 また、移動値の合計だけで計算せず、無属性移動や無条件移動、テレポートができるカードはある程度デッキに投入したい。特に無条件移動とテレポートは、マップに配置されている対立相手のモンスターを通過できるので、ホルダーの時にはこれらが何枚くらいデッキに投入されているかどうかで勝負が決まるといっても過言ではない。これらのタイプは2で紹介している「チャロ」、「女神」、「イカロスウイング」 がそれにあたる。残念ながらコモン、アンコモンで無条件移動できるカードは存在しない。しかし、テレポートが十分に役割を果たしてくれるので問題はないに等しい。

 また、ここで紹介した以外にも無属性移動やテレポートができるカードは多数存在するが、中でも使いやすいものに焦点を絞ってみた。基準は「初期移動から色マスに関係なく進むことができる」ところだ。純粋に移動値だけみると「チャロ」よりも「キラーレディー」の方が優れているが、初期移動が黄色なので使いやすさでは「チャロ」に劣ると判断している。また「配置後発動」の能力なので、自分がフォルダーの時には、チェイサーの追跡を邪魔しながらほこらを目指すことができる。「チャロ」をデッキに投入しているならばこれは常に意識しておこう。

 無属性移動に関しては「女神」だけが移動値3とずば抜けており、問答無用の強さだといえる。補足として「カブトス」は移動値が2だが戦闘支援として使用可能なため、女神が手に入らない場合はこれを使うとよい。そういった観点から、「イカロスウイング」は最も重要な移動カードとなる。マップ上魔法なので戦闘に使うことができないが、その分、効果は絶大だ。これがあれば2属性移動を持つモンスターの移動値を4として計算しても、総移動値にそれほど誤差は出ないはずだ。「イカロスウイング」を使っていない場合は4マス移動できるチャンスが少ないことは明白なので、どんなデッキでもほぼ投入されるカードとして、できる限り手に入れたい一品だ。

3. 戦闘用

 さて、移動が最も重要であることは間違いないが、戦闘も忘れてはならない。デッキに数体でいいので戦闘用のモンスターを投入することで、プレイできる時間は確実に長くなる。戦闘で活躍するモンスターは移動値が低く、戦闘支援能力を持っていないものが多い。しかし3で紹介しているものはほとんどが移動値4なので非常に使い勝手がよい。中でも「カメポポン」と「ピノ」に注目して欲しい。これらはそれぞれの色のマス上で戦闘を行なうと、対戦相手は戦闘支援カードを使うことができない。防御にはもちろん、侵略時にも活躍する優れものだ。上級者が相手でもこれらに「突進」や「威圧のオーラ」 をあわせたコンボは相当有効な手段になる。2枚とも珍獣族であることは忘れてはならないポイントだ。

 移動値を重視したデッキでは「ストラグラー」と「アライクパ」が、それ以外のデッキでは「キマイラ」、「ケンタウルスヘル」、「アーマジロ」が優秀なアタッカー&ブロッカーとなる。ちなみにコモン、アンコモンでは攻撃値、耐久値の最大は18(特殊能力による数値変化は除く)だ。モンスターの能力値でデッキに採用するかどうかを判断する場合は、これを基準に考えるとよいだろう。

4. 戦闘支援

 最後に戦闘支援カードについて。先に紹介しているようにモンスターでも戦闘支援効果を持つものは多いので、それらだけでデッキを構築するのも悪くはない。だが、戦闘支援カードは支援にしか使えないだけに、かなり大きな効果をもたらすものばかりだ。4で紹介しているものはその確固たる例だ。「フィールドアーマ」と「突進」は移動重視のデッキと非常に相性が良く、活躍する機会は多い。補足として「突進」は珍獣族でなくとも先制の効果は得られるので、無駄になることが少なく非常に使い勝手がよい1枚だ。「威圧のオーラ」は序盤で引かないと使いづらいが、有り余るパワーがあるのも事実だ。

■ サンプルデッキの紹介

 では、ここで紹介したカードとスターターデッキを中心に組み立てたサンプルデッキを紹介しよう。

カード名 レアリティ 枚数
ストラグラー コモン 2
アライクパ コモン 2
チャロ アンコモン 2
女神 アンコモン 2
セイレーン コモン 3
アーマトード コモン 2
レッドザガ コモン 1
カメポポン コモン 1
フェレット コモン 3
ウォーリアー コモン 2
キマイラ コモン 1
アーマジロ アンコモン 1
アマゾーネ コモン 3
ピノ コモン 1
イカロスウイング アンコモン 2
威圧のオーラ アンコモン 1
突進 アンコモン 1

■ 移動値
総移動値:105
赤マス移動合計値:25
黄マス移動合計値:21
緑マス移動合計値:21
青マス移動合計値:23
無属性移動:6
テレポート:6
■戦闘支援
攻撃系:7
耐久系:5
先制系:7

 総移動値105とかなり移動重視の構成になっている。基本的には移動値4のモンスターを中心に構築されているので「イカロスウイング」でどんどん移動しながら、「ストラグラー」、「アライクパ」で戦闘という狙いだ。移動重視型のデッキならば「イカロスウイング」は3枚でも困らないのだが、手札に2枚、もしくは3枚きてしまうと目も当てられない。これを防ぐために1枚は「レッドザガ」にしてみた。このデッキにはマップ上魔法は「イカロスウイング」しか採用していないので、これ以外のカードが来ることはありえない。「イカロスウイング」の重複を避けつつ「レッドザガ」それ自体は移動値が4で攻撃値も17と中々に優秀。

 「チャロ」は「ストラグラー」、「アライクパ」との相性がよくないものの、対立相手のモンスターで道が阻まれて進めないといった事態を防ぐためにも2枚採用している。

 また先述のとおり「フィールドアーマ」も移動型のデッキには非常に相性がよい。特に「アーマジロ」とのコンボはオーバーキル必至の強力なコンボとなるので、この点も踏まえてデッキ構築の参考にしてほしい。


 今回はここまで。次回は詳しい戦術と、各地で頻繁に使われているカードに対しての対策などを紹介したいと思う。今までカード単体の強さや自分の好きなカードだけでデッキを構築していたという方は、デッキ全体のバランスにも目を向けて再構築してみてはいかがだろうか。

 

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(C) Hitmaker / SEGA, 2003

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(2003年9月2日)

[Reported by アヴァロン攻略チーム]


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