では、スターターデッキをベースにデッキを強化するにはどうしたらよいか? スターターキットにはレアカードは含まれていないので、コモン、アンコモンで特に使いやすいカードを紹介していく。
1. 2属性移動+戦闘支援
本作でデッキの根幹となるカードの基準とは「2属性移動を持つ移動値合計4のモンスター」と「戦闘支援がついているかどうか」の2点に絞られる。もちろん、プレイ回数を重ねてカードが増えてくれば様々なデッキバリエーションが考えられるが、少なくとも遊び始めはコモン、アンコモンが中心となるため、これが大前提となる。
先にも述べたことだが、本作で最も重要なことは移動だ。モンスターカードの移動値は1から4までで、当然、4マス移動できるカードをなるべくならば選択したい。また様々な場面で活躍できるよう、戦闘支援が付いていた方がより優れていることはいうまでもない。1で紹介しているものは全て移動値4で戦闘支援として使うことができるモンスターばかりだ。特に「フェレット」は赤で唯一の先制カードなので重宝する。
2. 移動専門
また、移動値の合計だけで計算せず、無属性移動や無条件移動、テレポートができるカードはある程度デッキに投入したい。特に無条件移動とテレポートは、マップに配置されている対立相手のモンスターを通過できるので、ホルダーの時にはこれらが何枚くらいデッキに投入されているかどうかで勝負が決まるといっても過言ではない。これらのタイプは2で紹介している「チャロ」、「女神」、「イカロスウイング」
がそれにあたる。残念ながらコモン、アンコモンで無条件移動できるカードは存在しない。しかし、テレポートが十分に役割を果たしてくれるので問題はないに等しい。
また、ここで紹介した以外にも無属性移動やテレポートができるカードは多数存在するが、中でも使いやすいものに焦点を絞ってみた。基準は「初期移動から色マスに関係なく進むことができる」ところだ。純粋に移動値だけみると「チャロ」よりも「キラーレディー」の方が優れているが、初期移動が黄色なので使いやすさでは「チャロ」に劣ると判断している。また「配置後発動」の能力なので、自分がフォルダーの時には、チェイサーの追跡を邪魔しながらほこらを目指すことができる。「チャロ」をデッキに投入しているならばこれは常に意識しておこう。
無属性移動に関しては「女神」だけが移動値3とずば抜けており、問答無用の強さだといえる。補足として「カブトス」は移動値が2だが戦闘支援として使用可能なため、女神が手に入らない場合はこれを使うとよい。そういった観点から、「イカロスウイング」は最も重要な移動カードとなる。マップ上魔法なので戦闘に使うことができないが、その分、効果は絶大だ。これがあれば2属性移動を持つモンスターの移動値を4として計算しても、総移動値にそれほど誤差は出ないはずだ。「イカロスウイング」を使っていない場合は4マス移動できるチャンスが少ないことは明白なので、どんなデッキでもほぼ投入されるカードとして、できる限り手に入れたい一品だ。
3. 戦闘用
さて、移動が最も重要であることは間違いないが、戦闘も忘れてはならない。デッキに数体でいいので戦闘用のモンスターを投入することで、プレイできる時間は確実に長くなる。戦闘で活躍するモンスターは移動値が低く、戦闘支援能力を持っていないものが多い。しかし3で紹介しているものはほとんどが移動値4なので非常に使い勝手がよい。中でも「カメポポン」と「ピノ」に注目して欲しい。これらはそれぞれの色のマス上で戦闘を行なうと、対戦相手は戦闘支援カードを使うことができない。防御にはもちろん、侵略時にも活躍する優れものだ。上級者が相手でもこれらに「突進」や「威圧のオーラ」
をあわせたコンボは相当有効な手段になる。2枚とも珍獣族であることは忘れてはならないポイントだ。
移動値を重視したデッキでは「ストラグラー」と「アライクパ」が、それ以外のデッキでは「キマイラ」、「ケンタウルスヘル」、「アーマジロ」が優秀なアタッカー&ブロッカーとなる。ちなみにコモン、アンコモンでは攻撃値、耐久値の最大は18(特殊能力による数値変化は除く)だ。モンスターの能力値でデッキに採用するかどうかを判断する場合は、これを基準に考えるとよいだろう。
4. 戦闘支援
最後に戦闘支援カードについて。先に紹介しているようにモンスターでも戦闘支援効果を持つものは多いので、それらだけでデッキを構築するのも悪くはない。だが、戦闘支援カードは支援にしか使えないだけに、かなり大きな効果をもたらすものばかりだ。4で紹介しているものはその確固たる例だ。「フィールドアーマ」と「突進」は移動重視のデッキと非常に相性が良く、活躍する機会は多い。補足として「突進」は珍獣族でなくとも先制の効果は得られるので、無駄になることが少なく非常に使い勝手がよい1枚だ。「威圧のオーラ」は序盤で引かないと使いづらいが、有り余るパワーがあるのも事実だ。
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