価格：6,800円

子供が産まれ、成長していく。「時間の流れ」が今作のテーマである

　株式会社マーベラスインタラクティブは、ニンテンドーゲームキューブソフトとして「牧場物語 ワンダフルライフ」を9月12日に発売予定。価格は6,800円。

　朝、日が昇る前に起き、自然と共に生活し、天候や季節に一喜一憂しながら日々を過ごす。農村の生活をデフォルメしながらも、リアルな感触で体験できる「牧場物語」。子供から「いつかはこんな生活を」という大人にまで人気の高い本シリーズの最新作が登場する。

　本作「牧場物語 ワンダフルライフ」の大きなポイントは「時の流れ」にある。プレーヤーは「わすれ谷」にある古びた牧場を訪れ、生活を始めることとなる。今作は彼の30年にわたる牧場生活が描かれる。
　動物を世話し、作物を育て、恋をして、子供の成長を見守る。30年という長い年月を6章で描くことで、思い入れたっぷりな「人生」が展開していく。この長い時間でプレーヤーは自分が操る主人公だけではなく、その一家、そして牧場に感情移入していくだろう。

　近くの農場で働く元気なセピリア、ちょっと影を持ちなかなか心を開いてくれないナミ、酒場で働く元気で色っぽいムームー。彼女たちが主人公のパートナーとなる。彼女たちのいずれかと結婚し、子供の成長とともに章がすすむ。子供を見守る感覚こそが、ストーリーの軸になっていくのだ。やがて主人公は老い、息子は成人していく。40人以上の登場キャラクタと共に時を過ごしていく感慨が味わえるのだ。物語は選ぶ結婚相手、子供への行動で分岐していく。選択によって、さまざまな人生が待っている。

　ストーリーのみならず、「牧場経営シミュレーション」という部分も強化されている。牛や鶏だけではなく、山羊やアヒルの飼育が可能になり、より個性的な牧場を作ることができるようになった。飼育はできないが、最近流行のチワワや、フクロウ、カメなどの多彩な動物も登場する。また作物も種類が増えており、品種を改良したり収穫したもので新たな料理を開発するなど、やりこみ要素もたっぷり。30年の人生は、「牧場史」でもある。最新技術をいちはやく取り入れた「地方有数の牧場」にする事も可能かもしれない。「うちのトマトは村一番」などと、胸を張れる感覚も楽しそうだ。

　GBAで発売されている「牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち」とのリンク機能も見逃せない要素。GBAケーブルを使ってふたつのゲームをつなぐことで、新イベントや新アイテムが増加する。ふたつの場所がつながることで、人の往来が生まれ、物語は大きくなっていく。「世界観」を大事にする本作ならではの、世界が広くなる感覚を体験できるだろう。

【スクリーンショット】
3人のヒロイン。彼女たちのうち、1人と結ばれることで、物語は分岐する
時間や季節とともに変わっていく景色	動物を世話する感覚は非常にリアル	さまざまな作物を栽培していける
舞台となる「わすれ谷」にはいろいろな名所とキャラクタ達がいる
住人達とのイベントは、場所への思い入れを強くする	作物を使うことでさまざまな料理を作ることができる	コロポックルとの出会い。ファンタジーな要素も
山羊やアヒルの飼育が可能。飼育はできないが、それ以外にも愛らしい動物たちが登場してプレーヤーをなごませてくれる
最近流行のチワワも登場。なんともかわいらしい	馬には乗ることも可能。牛は多くの品種がいる	GBA版と接続することでさまざまなイベントが追加される

（C）2003 MARUCOME / Marvelous Interactive Inc.

□マーベラスインタラクティブのホームページ
http://www.mmv-i.co.jp/
□牧場物語公式ページ
http://www.mmv-i.co.jp/bokumono/index.html
□牧場物語 ワンダフルライフのページ
http://www.mmv-i.co.jp/bokumono/series/cube_gba/cube/index.html

(2003年7月28日)

[Reported by 勝田哲也]

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