サウンドトラックや「戦え! 半熟英雄」のシングルCDを購入することでささき氏と握手ができた

「全国行脚」でさらにパワーアップした時田氏と植松氏のトークに会場から笑いが

　株式会社スクウェア・エニックスのプレイステーション 2用シミュレーションRPG「半熟英雄 対 3D」の発売を記念して「半熟行脚 RELOADED 半熟復活祭」を秋葉原アソビットシティ、渋谷TSUTAYA、ヨドバシカメラ新宿西口本店、さくらや ホビー館の4箇所で開催した。

　イベントは、5月に開催された「半熟行脚」の時と同様、開発プロデューサーの時田貴司氏とコンポーザーの植松伸夫氏の軽妙なトークからスタート。続いてゲストとして、世界征服アーティスト・鉄拳氏が登場。鉄拳氏は、同ゲームにボスキャラとして登場するという重要な役割を担っているとあって、「こんな玉子はいやだ」という「半熟英雄」にちなんだオリジナルネタ（今朝書いたそうだ）を披露。

　そもそも鉄拳氏は、「ファイナルファンタジー」シリーズの出演交渉をスクウェアの鈴木社長（当時）に行ない、快諾してもらったそうなのだが（実話）、なぜか「半熟英雄」に出演することになった経緯について、時田氏におっとりとつっこみ。「合併しましたから」などとうまくはぐらかされたが、ボスキャラとして登場したり、歌まで披露しているという（歌はゲームに登場する声優さんたちがほとんど参加している）。次回作の出演交渉はうやむやの形になったが、クリエイター側も鉄拳氏も楽しんでソフト制作に関わったことがよくわかる掛け合いだった。

　それから、好きなエッグモンスターに関して、時田氏は両肩にキャノン砲を積んでいて、マーク2のほうが胸は大きいのだが、マーク1の方が意志が強いという「キャノン姉妹」がお気に入りという（鉄拳氏はここまで説明されてもなんのパロディかわからなかったようだ）。植松氏は格闘技好きということで、ファンから送られた作品「バーリトード」のあごの角度がヒクソン・グレイシーにそっくりということでお気に入りだという。鉄拳氏は「ファイナルファンタジー」シリーズにも出てきたキャラクタや、「モザイクマン」が気に入っているそうだ。ちなみに「モザイクマン」は、マスターがアップしてソニー・コンピュータエンタテインメントにROMチェックを行なってもらった際、「モザイクマン」に関する会議が開かれたというエピソードを時田氏が披露。会場は爆笑に包まれた。

　さらに、告知されていなかったゲストとして、スクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏が時田氏や植松氏と同じ衣装で登場。「合併後初めてのソフトということで、このゲームのテーマ“何が飛び出すかわからない”は合併の効果とぴったり重なる。最初は攻略本なしでプレイしてもらって、味方であるはずのエッグモンスターにだまされてから、攻略本を見てエッグモンスター集めをしてほしい」と「半熟英雄 対 3D」をアピール。「『ドラクエ』や『ファイナルファンタジー』の話題になる前に引っ込もうと思っているんですが……」と言いつつも、時田氏に「私までこの衣装を着させることはないだろう」とつっこみも。いえいえお似合いですよ社長。

　また、TSUTAYA渋谷店のみ、もう1人のゲストとして「エッグマン」の声を担当したささきいさお氏が「宇宙戦艦ヤマト」を熱唱しながら登場。「半熟英雄 対 3D」の挿入歌「黄身なしでは…」、主題歌「戦え! 半熟英雄」の2曲を披露した。その圧倒的な声量、そして「最近僕も（半熟）玉子を食べてるんですよ。今、年間50億円も半熟玉子が売れている。これから日本でも“半熟”ブームは起きるだろうと思います。だからゲームも、歌も、玉子も売れる。これからは“半熟”の時代だと思います。盛り上げていきましょう」といった間髪入れずのトークに、会場はささきいさおカラーに染まった。「作詞/作曲者の横で歌うのは、これほど厳しいことはない」とテレ笑いを浮かべていた氏の姿が印象的だった。

特別ゲストとしてメインの2人同様衣装を着て登場した和田氏	3曲を熱唱したささきいさお氏。「昔より声が出ているかもしれない」	ささき氏のノリのいいトークに、出演者一同食われっぱなしの場面も
「こんな玉子はいやだ」	「中から植松さんが生まれる」植松氏のイラストに会場からは「かわいい」と声が	「殻が硬くて外に出られない」

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/hanjuku/news2/event_reloaded2.html
□製品情報
http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/hanjuku/
□関連情報
【5月17日】PS2「半熟英雄 対 3D」店頭イベントを開催
時田氏と植松氏がゲームさながらの軽妙トークを披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030517/han.htm

(2003年6月26日)

[Reported by 佐伯憲司]

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