Electronic Entertainment Expo 2003現地レポート

会場：Los Angeles Convention Center

　カプコンブースには、鉄騎大戦やDINO CRISIS 3など、日本人好みのXbox向けの大作が用意されており、特に注目度が高かった。また、セガやコナミにも、要注目のXbox向けタイトルがいくつか展示されていたので、それらも合わせて紹介していこう。

■ カプコン

　カプコンブースでは、発売日が目前に迫っている「DINO CRISIS 3」に加え、レースゲーム「GROUP S CHALLENGE」やフィッシングゲーム「PRO CAST（LAKEMASTERS）」、そして待望の「鉄騎大戦（STEEL BATTALION Line Of Contact）」がプレイアブルで展示されていた。

　鉄騎大戦は、最大5人でチームを組み、5人対5人でのチームバトルを楽しめる。今回のE3では、カプコンブースに6台、Microsoftブースに2台の計8台が設置され、4人対4人の大戦が可能となっていた。また、E3のデモ機では、相手のVTを倒しつつ、敵チームの陣地を奪うと終了となるミッションが楽しめるようになっていた。

　前作鉄騎との違いは、当然Xbox Liveに対応してネットワーク対戦が可能となっている部分が最も大きいが、機動力や火力など、登場するVTの仕様も若干変更されているそうだ。操作に関しては前作同様、専用のコントローラを利用して行うようになっている。もちろん前作のコントローラもそのまま利用可能だ。

　DINO CRISIS 3は、ほぼ完成版に近いものが展示されていた。ムービーシーンとプレイシーンとがうまく融合されており、ストーリー性を重視した内容となっている。もちろん迫り来る恐竜をバリバリと撃ち倒す爽快さは健在。細かい照準は自動補正してくれるので、正確な照準合わせもあまり気にする必要がない。また、シューティングだけでなく宇宙船を探索するという要素も大きなウエイトを占めているため、単調なシューティングには終始していない。3Dシューティング好きなら間違いなく楽しめる1本だ。日本での発売日は6月26日となっている。

カプコンブースには、鉄騎大戦の試遊台が6台用意され、Microsoftブースに設置されていた大型筐体2台を含めた4人対4人の対戦が可能だった

【鉄騎大戦】
【DINO CRISIS 3】

【PRO CAST】

【GROUP S CHALLENGE】

　セガブースには、ソニックシリーズの最新作となる「SONIC HEROES」と、レースゲームSega GTのXbox Live対応版となる「Sega GT Online」、そしてスポーツゲーム「SEGA SPORTS 2K4」シリーズがプレイアブルで展示されていた。

　SONIC HEROESは、Xboxだけでなく、プレイステーション 2およびゲームキューブでも発売が予定されており、セガブースには全プラットフォーム向けのSONIC HEROESが展示されていた。もちろん内容は全プラットフォームに違いはないが、やはりプラットフォームごとに見た目がかなり違っている。筆者の個人的な感想では、解像度の高さ、水面の波の処理など、明らかにXbox版のクオリティが高いように感じた。プレイ感は、従来のソニックシリーズ同様スピード感重視で、プレイしていて非常に爽快だ。ソニック、テイルズ、ナックルズの3人を切り替えながらプレイを進めることになるが、それぞれに特徴があり、場面に応じたキャラ選択がゲーム攻略のカギとなる。

　また、Sega GT Onlineは、Sega GTのXbox Live対応版で、最大6人でのオンラインプレイが可能となっている。もちろん、新しい車やコースも多数収録され、天候などのエフェクトも新しいものが追加されている。車については、40車種以上が収録されることになるそうだ。プレイ感は前作とほぼ同様で、スピード感には優れるが、操作性はどちらかと言えば大味な雰囲気だった。

　ちなみに、フロムソフトウェアの「O・TO・GI～御伽～」がセガブランドでセガブースとMicrosoftブースに展示されていたが、これは、北米市場でSega of Americaが販売を担当するためだ。

【SONIC HEROES】

【Sega GT Online】

　コナミブースでは、スコープを覗きながら敵を狙撃するCILENT SCOPEシリーズのXbox版「CILENT SCOPE COMPLETE」と、ダンスゲーム「Dance Dance Revolution UltraMIX（DDR UltraMIX）」、アメリカで人気のアニメTeenage Mutant Ninja Turtlesをモチーフとした「Teenage Mutant Ninja Turtles」などがプレイアブルで出展されていた。

　CILENT SCOPE COMPLETEは、CILENT SCOPEシリーズ3作品全てが収録されている。内容については変更点はなく、Xbox Liveに対応という要素もない。基本的には全て完全移植であると考えていいだろう。北米市場で11月の発売が予定されている。

【CILENT SCOPE COMPLETE】

DDR UltraMIXで利用するXbox用のフロアコントローラももちろん用意される

　それに対しDDR UltraMIXは、Xbox Liveに対応するという点が大きな特徴となっている。Xbox Liveに対応する意味としては、もちろん対戦という部分が強いものの、DDR UltraMIXに関してはコンテンツダウンロードで新しい楽曲やダンスデータのダウンロードが可能という部分の方が大きな意味を持っている。これまでのように新しい楽曲の入った追加ディスクを購入するという手間がなくなるため、ファンにとって嬉しい仕様といえるだろう。また、DDRシリーズはフロアコントローラがなければ意味がないが、当然Xbox用のフロアコントローラも用意されており、コナミブースやMicrosoftブースに設置されていたDDR UltraMIXには全てフロアコントローラが接続されていた。

【Dance Dance Revolution UltraMIX】

□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/jp/

(2003年5月18日)

[Reported by 平澤寿康]

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