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Electronic Entertainment Expo 2003現地レポート

E3、SCEブースレポート
「メタルギアソリッド3」などPS2プラットフォームの話題作ズラリ

会期:5月14日~16日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

「RATCHET & CLANK GOING COMMANDO」を遊ぶ来場者。やはりグラフィックはハデで明るくなっている
 E3が開幕し、ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースも公開となった。同ブースはプレイステーションプラットフォームの作品を数多く集めているため、自社開発ソフトだけでなく、他社ソフトも展示されている。そういった意味ではコナミの「METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER」や「TOMB RAIDER」や「CastleVania」の新作はそれだけでキラータイトルになりうる人気で、周りが黒山の人だかりとなっていた。

 そんな中、自社開発ソフトでの一番人気はすでにお伝えした「グランツーリスモ4」。ふつうに試遊台も置いてあり、立ったままGT FORCE PROで遊ぶことができる。付近が狭いこともあって、いつも待ち行列が狭苦しそうにしているのが印象的。さらにそれだけではなくブースのちょうど中央部にはスパルコレーシングピットの様な特設対戦台が用意されていて、こちらの待ち行列もすさまじいことになっていた。

 そのほかでは日本でも発売されたアクションゲームの続編が2つ並んだ。「RATCHET & CLANK GOING COMMANDO」と「JAK II」がそれで、やはりアクションゲーム好きな米国人のウケはなかなかいい感じ。それぞれ大きな変化は見て取れないものの、グラフィックがハデになって目を引くほか、アクションも楽しそうだった。

【人気作品の続編なども展示】
コナミブースでも交通の妨げになるほどの人気となっているムービーがこちらでも楽しめる。コナミブースほどではないが、こちらもかなりの人だかりになっている 発売が間近に迫ってきた「TOMB RAIDER」最新作。発売日も確定してやはり皆の興味を集めているようだ。いつもプレイ待ちの行列ができていた プレイステーション中期に米国ではかなりはやった車ぶつけ合いゲーム「DESTRUCTION DERBY」の続編が登場。さすがに全盛期の人気はない
「RATCHET & CLANK GOING COMMANDO」。前作同様、練られたアクションゲームで、アクション大好き米国人にはウケがいい様子だった
「ジャック×ダクスター」の続編「JAK II」も出展されていた。スクリーンショットを見る限り前作以上の謎がありそうな予感。こちらのアクションもなかなか小気味よくて気持ちいい


 発表会でも公開されていた「RISE TO HONOR」。ジェット・リーの映画そのままだといってもいいだろう。看板が重なって見える香港のいつもの風景からスタートするムービー部分から、まるでジェット・リー主演アクション映画「ロミオ・マスト・ダイ」のような雰囲気がよく出ている。

 アクションは比較的簡単で、あちこちから出て来た敵を見かけたら、右スティックで敵を素早く選択。R2ボタンで敵を倒していく。パンチやキックは比較的距離が短くなければヒットしないため、どうしても近接戦闘になりがちだ(もちろん回し蹴りといった中、長距離射程の技もある)。それらを同タイミングよく繰り出していくかがキーとなる。アクションがうまく決まれば、映画「マトリックス」のようなスローモーションになる演出などが描かれている。敵をパンチなどではねとばしたとき、他の敵にぶつかると一緒に吹っ飛ばされるので、うまく位置関係を知っておく必要がある。

 このほかにもイスを投げる、拳銃を撃つなど多彩なアクションが用意されている。しかし、若干観た感じではモーションが荒く、せっかくのアクションがぎこちなく、小さくまとまっている感を受けた。派手なアクションが伸びやかに決まるゲームであれば日本でも受けると思うが、そこら辺のポイントをどうクリアするかが日本での発売のキーとなるのではないだろうか。

【スクリーンショット】
発表会でも公開された「RISE TO HONOR」。アクションや雰囲気は「ロミオ・マスト・ダイ」のような、まさにジェット・リーの映画そのもの。しかしモーションが少々荒い気がするのが残念なところ。改善されるのだろうか? そして日本での発売は……

 とにかく米国では圧倒的な人気を誇るジャンル「FPS」。日本ではまだ発売になっていない「SOCOM」の続編がこちらではすでにプレイできる状態で展示されている。試遊台にはヘッドセットが用意されており、ボイスチャットで刻々と変わる状況展開を判断しながら綿密な作戦を縦ながらプレイする人もいた。わりとどこもかしこもFPSだらけで、あまりなじみのない日本人としては少々辟易としてしまうのだが、米国ではこの流れはまだまだ続きそうだ。

【FPSも2作品展示】
「SOCOM II U.S. NAVY SEALS」早くも第二弾の登場と言うことで、米国での人気の高さがうかがい知ることができる。けっこうプレイしている人もいた 「Syphonfilter :THE OMEGA STRAIN」こちらもONLINEコーナーで試遊台が用意されていた。とにかく米国でのFPS人気はすさまじいものがある

 個人的には日本でも是非とも発売してほしい「EYE TOY」。単純に自分の姿を取り込むだけでなく、自分で画面を見ながら動いて画面上のオブジェクトを操作しながら、誰にでも遊べる様な簡単なミニゲームを楽しむことができる。わかりやすいというのがポイントで、ゲームの説明にも子供からおじいちゃんまでと書かれている。

 実際に窓ふきのゲームをプレイしてみたが、なかなか拭くことができず大きく体を使ってプレイしなければならず、かなり疲れるモノだった。しかし、もちろんこの疲労感が楽しいのであって、みんなでワイワイやれば楽しさ倍増だろう。事実会場で筆者もプレイしてルールがわからずヘボプレイを行なっていると周りから「Good Job」とからかわれたが逆に楽しめた。

 窓ふき(「Wishi Washi」)の他にも、画面端から出てくる小さなキャラクタをパンチやヘッドバットで倒していくゲームやボクシング チャンプなどかなり多くのゲームが収録されている。それぞれで最高得点を出すとプレーヤーの写真が取り込まれて記録されるような仕組みも入っているようだ。セガの「サンバ・デ・アミーゴ」の用に体を動かすゲームはそれだけで楽しいもにだ。ポップで笑いに溢れたこれらのミニゲームを侮ってはいけない。是非とも日本でも発売してほしいモノだ。ちなみに、カメラは小型ながらなかなかの精度でそれだけでも十分使えそうな出来だった。

【EYE TOY】
とにかく体を使うポップなゲームがたくさん収録されている。こういったゲームは最近では流行する傾向にあるので、日本においても人気が出るのではないだろうか。少なくとも、みんなでわいわい遊べば絶対に楽しいはず!! ちなみにカメラのデザインはPS2デザインに合わせられている

□E3のホームページ
http://www.expoe3.com/
□関連情報
【5月15日】E3会場で「グランツーリスモ4」の詳細が明らかに
山内一典氏「開発進行度は65%、発売はこの冬を予定」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/sce1.htm

(2003年5月15日)

[Reported by 船津稔]


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