【基本戦術】
アスタロスは中距離戦と近距離戦のどちらもこなせるキャラクタといえる。持っている斧を見ればわかる通り、全体的に攻撃のリーチが長く、接近手段として使える技もあり、さらに見返りの大きい投げ技があるおかげで2択攻撃も強力と、技性能の面で理想的な要素が揃っているからだ。もちろんそれだけが理由ではないが、どちらの距離でも安定した強さを発揮できるといえば、その優秀さはすぐにわかるだろう。
どの距離でも戦っていけるアスタロスだが、ダメージ効率を考えると近距離戦がとくに重要となる。相手が近距離での素早い攻撃を主力とするタキやタリムなどの場合は、それらが苦手とする中距離戦をメインにすると効果的だ。アスタロスには発生の早い技が少なく、また体が大きいこともあって、手数の多い相手にはなにかと苦労する。つまり、そういった相手との近距離戦は苦手ということになるので、それなら中距離戦をメインにするという具合だ。こういった対応策もアスタロスだからこそ可能なのである。
中距離戦で有効な牽制を挙げると、発生が早く8WAY RUN対策にもなる上段攻撃のムクスーザ()、中段攻撃のシュ・ムクサリオン(+)、そのふたつの技と逆方向から攻撃するロツェリオ(.)の1発止め、これらを使い分ける。主に使うのはムクスーザにするといい。そのほかに、ロツェリオは2発目が中段攻撃なのでたまに使うようにして、リーチの長い下段攻撃のメリアックスーザ()もそれなりに有効な技だ。8WAY RUN対策になるし、入力時にホールドするとタイミングが変わり、ディ・メリアック(.)で2発目の連続ヒットが望める。
相手にとってはこれらの技を出されるだけで、リーチ差などもあってかなり接近しにくいのだ。牽制に徹するのも有効だが、ガードされると不利になる技がほとんどなので、多用しているとそのうち痛い目を見るだろう。それだけではなく、牽制の多くは相手が接近してくるという前提でダメージ源に考えている部分がある。ダメージ効率は次第に悪くなるので、近距離戦を適度に加えていくのが重要な意味を持つのだ。
全キャラ中でリーチが一番長い、もしくはリーチが長く強力な技を一番多く持っているのは、アスタロスで間違いないだろう。
牽制でダメージを与えていけるのは、相手が強気に接近しようとするうちである。体力を削り取られたあとはガードが固くなるし、それこそ順調にいったときの話で、牽制をかわされて攻め込まれる可能性も当然ある。
近距離戦に持ち込むための接近手段は、中段攻撃のスルバルト()を使うというものだ。姿勢を低くしてタックルするといった技で、上段攻撃をかわすことができ、ガードされてもほぼ反撃は受けない。8WAY RUNからもスルバルト(or)を出せるので、前方向へ移動しつつ、相手の縦属性攻撃もかわしながらすぐに攻撃できるのだ。中距離戦での牽制はここでも意味を持ち、それがプレッシャーになっていることも重なって、スルバルトを潰そうにもうかつに手を出せないのである。たまに8WAY RUNでウロウロしてからムクスーザ()などの牽制も見せて、さらにプレッシャーをかけるといい。スルバルトを何度かガードされたら、相手は立ちガードを意識していると考えられるので、前方ステップから投げ技のメルファディア(+)を狙っていく。メルファディアで投げたあとは追撃可能だが、詳しくは後述の「オススメ技」と「空中コンボ」を参照してほしい。
ダウンを奪って起き上がりを攻めるときなど、密着状態に近い間合いでは中段攻撃のヴィメル()とジェイク・ピュトゥール(+)が役に立つ。どちらも発生が早くて隙も小さいので、メルファディアと2択攻撃にして使っていける。メルファディアを投げ抜けされるようなら、対の選択肢でトゥルサロス(+)と使い分けて、投げ抜けされないように気を付けたい。2択攻撃を潰してくる相手には、逆にその攻撃にキュ・ロックディル()のカウンターヒットを狙うといい。成功すれば追撃を含めた大ダメージが期待でぎる。
スルバルトで突撃するだけなのだが、リスクの小さい中段攻撃で接近するという形になり、多用していく選択肢となるのである。 ヴィメルはダウン中の相手にヒットさせることもできる。起き上がりに重ねる中段攻撃として、非常に理想的な性能といえるだろう。
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