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「WCCF CUP WINNER'S CUP」 |
入場料:無料
「GameJam Storm」イベントレポート第2弾は、アーケード用トレーディングカードゲーム「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA2001-2002 Ver.2(WCCF Ver.2)」全国決勝大会「WCCF CUP WINNER'S CUP」をお届けしよう。
当日の解説陣は、「WCCF」プロデューサーの土屋氏、ディレクターの“エリック・マエトナ”こと前山氏、週刊ファミ通編集部から、カミカゼ長田氏、マグナマ吟氏、ブンブン丸氏、月刊アルカディア編集部からマジン氏の計6人が出席した。
第1回戦にあたるリーグ戦は8人同時に試合を行なうため、全試合を細かくチェックできたわけではないが、全体の傾向としては、得点力に直接影響するBS級フォワード(FW)は必要不可欠で、ミッドフィルダー(MF)とディフェンダー(DF)をレギュラーカードでまかなうといった印象。
キーパーは、一部例外を除けばほぼブッフォン一択で、あとはトルドがひとりだけ。それ以外は、U-5枠を攻撃中心に使いたい人のみフレイを起用するといった具合だ。
目立ったBS級FWを挙げると、ロナウド、シェフチェンコ、トッティ、トレゼゲ、クレスポといったところ。これだけなら日頃ゲームセンターで目が腐るほど見かけるメンツに過ぎないが、本大会は「U-5」という縛り(ルール)があるため、チームに組み込めるレアおよびスペシャルカードは計5枚まで。あとは、レギュラーカード、フォーメーション、戦術でどれだけチームを強化できるかが鍵となる。
レギュラーカードで見かけた選手は、FWがチェヴァントン、ムトゥ、アドリアーノ、ソサなど。サブではなくレギュラーで起用するチームもあったが、大半は控え選手として出番を待つ状態。MFはヨルゲンセン、スタンコヴィッチ、ダルマ、オカン、アスタ、ガットゥーゾ、ジャンニケッダ、D・バッジョ、アスンソンなど。DFはユリアーノ、マテラッツィ、グレシコ、フレージ、コウト、ラウルセン、トリチェッリ、ジェトゥー、ペソット、パヌッチなど。
3バックは、深めの位置からサイドチェンジを狙われると“どフリー”の(敵のマークから完全に外れている)選手を作ってしまいがち。4バックでも、注意していないとフリーの選手を作ってしまうことが少なくない。これは、カードを移動させていても避けられないことがある。
攻撃側の視点から着目した結果と思われるが、両サイドどちらかの選手をフリーにするために、3トップを左右に大きく広げるチームも目立った。「WCCF Ver.2」の戦術としては非常に効果的なためか、ヨルゲンセンを右上にベタ付けするチームもあったが、これは狙いが露骨すぎて裏目に出てしまったようだ。
結果は、フォーメーションの真ん中にポッカリと穴があいた「FC・スリル」のサイド攻撃をきっちり潰し、最後はヨルゲンセンの右からのクロスを逆サイドにいたロナウドに直接打たせず、きっちりワン・トラップして確実にゴールをゲット。1対2で、見事「クィーン・レオーネSS」が優勝チームとなった。
大会当日まで秘密にされていた優勝賞品は、なんと「ホンモノの選手のサイン入り選手カード11枚」と、世界に1枚しかない「特製クラブチームカード」のセット。12枚が収められた額縁は、きちんとカードの裏が見えるよう作られているといった凝り様で、あまりの豪華さにギャラリー全員がしばらくどよめいただけではなく、贈呈された本人もステージ上でしばらくじーっと見惚れてしまうほど。
優勝した「クィーン・レオーネSS」監督がステージから降りた瞬間、他の出場選手が脊髄反射的に全員わらわらと集まってきたのは、まぁ「WCCF」プレーヤーなら当然の有様だろう。記者だって、仕事がなければ「見せて見せて!!」と近寄ったに違いない。
そして、「クィーン・レオーネSS」監督の幸運は、これだけでは終わらない。実は、本決勝大会の開催に先立ち、優勝チームを予想するという企画が行なわれていた。これも賞品は秘密にされていたのだが、その内容は、解説陣の週刊ファミ通とアルカディア編集部が、「WCCF」Ver.1とVer.2の全カード(正真正銘のフルコンプ)を専用バインダーつきで当選者にプレゼントするというものだった。
ここまでいえば、もうおわかりだろう。「クィーン・レオーネSS」監督は、自分の優勝予想に投票して、この抽選に当たってしまったのだ。なんという強運!! 当然「これってアリなの?」という空気が会場内に流れたが、カミカゼ長田氏の「うん、ありでしょう!」の一声で決定。「クィーン・レオーネSS」監督は、まさに盆と正月がいっぺんにきた状態。抽選の紙を渡すとき手が震えていた様子からも、自分でも信じられないといったところだろうか。
何はともあれ「クィーン・レオーネSS」監督、おめでとうございました!!
豪華な賞品に見入ってしまう優勝者(上写真左)。しばらく言葉も出ず、横にいた司会のお姉さんにうながされてやっと上に額縁を掲げる(上写真中央) | ステージから降りた直後、賞品をひとめ見ようと他の出場選手がわらわらと寄ってきた |
近くにいたギャラリーも、豪華賞品に興味津々 | フルコンプまでゲットして、親の総取り状態 |
(2003年4月5日)
[Reported by 北村孝和]
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