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EA、「Command & Conquer Generals」を6月5日に発売
3Dグラフィックを採用した人気シリーズ最新作

6月5日発売予定

価格:未定

 株式会社エレクトロニック・アーツは、人気RTS「Command & Conquer」シリーズ最新作「Command & Conquer Generals」を日本語化して6月5日に発売する。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、価格は未定。

今回のウリのひとつはフル3Dで展開される空中戦。空軍はやはり米軍がピカイチだ
臨場感たっぷりの市街の様子
 「Command & Conquer Generals」は、Westwood Studiosの元スタッフたちで構成された開発子会社EA Pacificが手がけたリアルタイムストラテジー。初公開された昨年のE3では、Ensemble Studiosの「Age of Mythology」、Blizzard Entertainmentの「Warcraft III」などと並んでRTS分野の人気を三分し、RTS界の草分け的存在としていまだ根強い人気をアピールしていた。

 「Age of Empires」シリーズが古代中世、「Warcraft」シリーズがファンタジーをそれぞれ代表しているとすれば、C&Cシリーズは現代戦の代表格。ちまちまと描かれたユニットで構成された大軍を動かし、ミニチュアのような精細さで描かれた市街や野外を舞台に派手な陸上戦が展開される。毎回、米軍が主役ということもあり、特に北米圏で人気の高いシリーズだ。

 日本での取り扱いは2000年11月に発売された「Red Alert 2」ぶりとなる今回の「Command & Conquer Generals」は、今から20年後という漠然とした未来の地球を舞台に、近代化を整えた中国軍と、世界規模で暗躍するテロ組織GLA(Glabal Liberation Army: 世界解放軍)を相手に、三つ巴の紛争が繰り広げられるという内容に仕上がっている。

 同作の最大の特徴は、'95年にデビューした初代C&C以来、ずっと2Dだったグラフィックエンジンを一新し、「Sege Engine」と呼ばれるフル3Dエンジンを採用したところだ。画面のズームイン・アウト、回転機能は当然として、戦車群が通ったあとに付く車輪の跡や、正しい向きに倒れる木々、破壊された建物のガレキに破壊されるユニットなど、現代戦のリアリティの追求に力が注がれている。また、これまで2Dという制限上ある程度高さが抑えられていた建物群も今回はたかだかとそびえ、プレーヤーは絶えず視点を回して死角を作らないようにしなければならない。

 同シリーズの特徴のひとつとしてキャンペーンの充実が挙げられるが、今回は部隊を率いる将軍のひとりとして、3勢力合計で全21ステージからなるキャンペーンに参加することになる。今回、リソースは資金と電力の2種類が用意され、資金は建物の建設やユニット生産に使用し、電力は建物を稼働させるために必要となる。

 資金獲得の方法はさまざまで、たとえば米軍の場合、Supply Dropを建てる(場所を指定する)と、その後2分間隔で輸送機が降り立ち、1,500の資金が得られる。中国軍の場合は、空軍が弱いためこうした近代設備は用意されておらず、Hackerを使ってネット上から資金を盗んだり、Black Lotusを使って敵のSupply Depotから直接資金を盗んだり、といった方法で資金を獲得していく。非政府組織であるGLAは、Black Marketから定期収入が入るほか、破壊されたユニットからパーツを回収してそれを資金とする、などいずれもユニークだ。

 こうした扱いの生々しさ(わかりやすくいうと米軍以外の待遇のひどさ)は、シリーズ通じてのものだが、今回はさらにエスカレートしている面(たとえば、米軍のSuper Weaponは衛星を使ったレーザー砲とSF仕様なのに対し、中国軍は核兵器、GLAの炭疽菌爆弾になっているなど)も見られ、このあたりが日本語版ではどう訳されるのかが気になるところだ。

3Dグラフィックのメリットを最大限に活かしたスクリーンショット。建物や木々など地表のオブジェクトを破壊することで、ゲームプレイにさまざまな影響を与えることができるのもユニークな要素のひとつだ

日本語化が施されたスクリーンショット。ローカライズは順調に行なわれているようだ

(C) 2003 Electronic Arts.

□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/
□「Command & Conquer Generals」公式サイト
http://www.japan.ea.com/eagames/teaser.phtml?ProductCode=EMW-4127

(2003年4月1日)

[Reported by 中村聖司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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