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★ピックアップ アーケード★
「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002(WCCF)」の最新バージョン「WCCF Ver.2.0」が、3月12日から正式稼動となった。本作のバージョンアップはこれで2回目だが、変更点や追加要素は「Ver.1.2」のそれをはるかに上回る。
まずは、システム面の変更点や追加要素から解説しよう。
■ 大きく変わった大会出場条件 -レギュラーリーグのリニューアル-
要は、賞金額の少ないレギュラーリーグやフレンドリーマッチは、やるだけムダ。どうせプレイするなら、賞金額の多いジャパントロフィーなどを狙い撃ちしたほうが効率がいいと見なされていたわけだ。 ところが、「WCCF Ver.2.0」からは、この方法は通用しない。なぜなら、1シーズンあたりトータル7試合で構成されることになったレギュラーリーグで、一定の成績を収めないとグレードの高いカップ戦に出場できなくなったからだ。 新たに追加された出場条件は、以下のとおり。なお、レギュラーリーグで優勝すれば賞金20億円が手に入る。優勝できなかった場合でも、順位に応じて賞金が入る仕組みになっている。
上記ふたつのカップ戦以外の参加条件は、前バージョンから変わっていない。そして、以下の出場制限は、賞金稼ぎに血道をあげていたプレーヤーたちを愕然とさせるだろう。
チャンピオンズトロフィー、コンチネンタルカップは、レギュラーリーグで一定の成績を収めれば、優勝するまで何度でもチャレンジできる。だが、ジャパントロフィー、コンチネンタルスーパーカップ、ナショナルスーパーカップは、一度出場したら二度目はない。つまり、チャレンジできるのは1回限り。これはかなりシビアだ。 人によっては改悪と映るだろうが、これは捉え方次第だろう。なぜなら“グレードの高いカップ戦だけに、何度も繰り返し延々と挑戦できるシステムのほうが間違っている”ともいえるからだ。 こうした出場制限は、グレードの高いカップ戦にチャレンジする機会を均等化するために導入されたと考えられる。カップ戦だけを集中的に狙う「賞金稼ぎ」たちに出場機会を奪われ続けてきたプレーヤーに対する、ヒットメーカーからの救済措置なのだろう。
■ キッカー指名 - やりたい人にやらせるのが一番!? -
もうひとつ重要なのは、指名すると選手のモチベーションが変化する点だ。つまり、自分が好き、もしくは得意とする役割を与えられれば指名したモチベーションがあがり、嫌なら下がるといった具合。 こうした反応は、能力的な部分よりも、選手のパーソナリティ、つまり“嗜好”に準じているように思われる。筆者の場合「テクニックが高い選手なら、みんな喜んでコーナーキックやってくれるだろう」とタカをくくってクリスティアン・ゼノーニをコーナーキッカーに指名したら、露骨に嫌な顔をされてしまい、思わず呆気にとられてしまったことがある。 さらに悪いことには「そっか、嫌なのか。じゃぁ……」とばかりに他の選手を指名したら、さっきまで嫌がっていたくせに、キッカーの役割を外されたショックでさらにモチベーションを下げてしまうのだ。普通、嫌な役割から開放されたら嬉しいはずなんだが……まるで思春期の子供に接している父親のような気分になる。 まだ大雑把にしか試していないが、CK、FK、PKは、セリエAで実際にキッカーをやる選手なら、ほぼ間違いなくモチベーションがあがる。これはキャプテン指名でも同様だ。なお、キャプテンの場合は、他の選手にも影響がでる。キャプテンに指名した選手によっては「奴がキャプテン? 納得いかん!!」と不満をもつ選手が出てくるのだ。 「監督である俺の命令は絶対だ!!」とばかり、ファンハールやトルシエばりのスタンスで選手の上に君臨するプレイスタイルも興味深いが、自ら不利益を被っている感は否めない。現時点では、モチベーションが上がる選手、適した選手に、それぞれ役割を与えておくのが無難といえる。 なお、キッカーに指名した選手がベンチにいる場合は、前のバージョン同様、適当な選手がランダムで担当するようだ。
■ めまぐるしい試合展開 - 大きく変化したフィールド上における選手の動作 -
最も大きく変化したのがミッドフィルダーとディフェンダー陣で、ボールを持った選手に対するチェックが、非常に積極的になった。前のバージョンでは、プレスボタンを押しているのに、すぐ脇をドリブルで駆け抜ける相手選手を平気で見送ることも珍しくなかったが、「WCCF Ver.2.0」ではよほどのことがない限りきちんと対応してくれる。 スライディングを多用するのも「WCCF Ver.2.0」の特徴。スライディングそれ自体の成功率は高いが、こぼれたボールが仕掛けた側の手に渡るとは限らない。また、中盤ではボールの奪い合い、パスカットが頻繁におこるようになった。フォーメーションはもとより、オープンスペースを見極める能力がプレーヤーにも求められるようになったといえる。 ボールの奪い合いが頻繁になったぶん、ファールの発生率も前バージョンより高くなっているようだ。試合展開によっては、両軍にイエローカードが乱れ飛ぶこともある。相手選手に背後から仕掛ける場合は、特に注意が必要。プレスボタンを点灯させたままシュートボタンを連打しようものなら、最低でもファールを取られる覚悟はしておいたほうがいい。 その“プレスボタン”だが、効果がちょっと極端になったような印象。ことディフェンスに関していえば、ボールを持った選手が近くにくればボタンが点灯していなくてもそれなりに反応するため、何も考えずに押しっぱなしにしていると「Ver.1.0」の頃よりも大変なことになる。 フォワードは、全体的にシュートの成功率が下がった印象がある。前バージョンまでは、トップクラスの選手ならペナルティエリア手前からでも「入るのが当然」といった感じでゴールマウスにボールが吸い込まれていったものだが、「WCCF Ver.2.0」では、そういったミラクルシュートはあまり成功しない。 ただし、ベストストライカー級のフォワードは、その限りにあらず。成功率が下がったとはいえ、凡百のフォワードでは不可能な位置から得点チャンスを作り出す強烈なシュート力は、脅威以外の何物でもない。 なお、ボールを持った選手へのチェックがきつくなったぶん、今後はダイレクトプレーが上手い選手の株が急上昇しそうだ。
「WCCF Ver.2.0」の新要素は、まだまだ枚挙にいとまがないほど。戦術ボタンの使い方ひとつとっても、前バージョンとは大きく違ってくる。 ■ 非売品カードケースを6名様にプレゼント!
姿形はオフィシャルバインダーに同梱されているカードケースと同じなんですが、色がイタリア国旗になっているわけですね。ちなみに中央2個の成形色は“白”ではなく半透明になっております。
諸事情により、色は選択不可とさせていただきます。どしどしご応募くださいませ。
【応募方法】
応募締切 :2003年3月21日 12:00(正午)まで
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
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□セガのホームページ (2003年3月14日) [Reported by 北村孝和]
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