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ナムコ、“動き萌え”を実現した3D恋愛ADV「ゆめりあ」
主題歌も歌う“モネ”役の有島モユさんと
“吾妻みづき”役の浅野真澄さんに魅力を聞く

【「ゆめりあ」】
2003年4月24日 発売

価格:6,800円

【「ゆめりあ」イメージ・アルバム】
2003年4月23日 発売

価格:2,940円



 株式会社ナムコは、4月24日に発売するプレイステーション 2用恋愛アドベンチャーゲーム「ゆめりあ」に“モネ”役で出演し、オープニングテーマとエンディングテーマを歌う有島モユさんと、“吾妻みづき”役を演じている浅野真澄さんの合同記者会見を開催した。

 記者会見では、同作品のプロデューサーを務めるナムコの柳沢直幹氏がコントローラを操作しながら開発バージョンのROMを使ってゲームの解説を行なった。開発コンセプトとしては、3Dでキャラクタを作り上げることが前提としてあり、2Dでは静止画やアニメで表現されていた仕草や表情などを、一連の動作の中で見せたいという意向があったという。これを柳沢氏は「“動き萌え”を新たに提示できないかと考えて作った」と表現した。

 ではなぜ、ナムコが恋愛アドベンチャーを作ったのかというと、「ナムコの得意な格闘ゲームなどで培われてきた3Dモデリングやモーションといった技術を使い、新しいキャラクタの魅力を見せる」ためだという。

 1キャラクタは約1万ポリゴン程度で描かれ、髪の毛や衣服の裾などは全て物理計算で動いているという (髪が体の一部に触れ、動くといったこと) 。だが、キャラクタの動作は手付けのモーションということで、ここらあたりに“動き萌え”を目指すスタッフの心意気が現われているのだろう。さらに、ポリゴンによって“目を見開く”動作や、テクスチャーの色を微妙に変えて頬を赤らめるといった細かい感情表現にも、力を入れているようだ。

 このほかにも、現在「おねがい☆ティーチャー」などで注目の黒田洋介氏を脚本に迎えていることもセールスポイント。柳沢氏は「魂のこもったシナリオ、印象深いシナリオを書ける人。『ゆめりあ』もそういったシナリオに仕上がった」と自信たっぷり。

 ゲームのシステムについてもいくつか明らかになっている。同ゲームはアドベンチャーパートと戦闘パートに分かれている。アドベンチャーパートは選択肢を選んでいく比較的オーソドックスなタイプのようだ。こちらでは日常生活が描かれる。ゲームには5人のヒロインが登場するが、その中の2人を選び、戦闘パートに突入。戦闘パートを乗り切ることでより親密度が高まるというわけだ。

 中でも面白いのは、女の子の体のある場所を触ることでパワーチャージを行ない強力な攻撃を行なうという点。さわれる場所は最初は1カ所だが、親密度が増すことで3カ所にまで増え、より一層強力な攻撃が可能となる。もちろんさわれるところは各キャラによって違うし、触るところによって威力だけでなくモーションなども変わっていくという。なかなかこれまでにないグラフィックでかなり強烈だ。敵にトドメを刺すと派手なムービーが流れる。もちろん、トドメを刺したキャラクタとの親密度はアップするので、誰にとどめを刺せさせるかが、また悩み所だろう。

 1話構成で、全11話のストーリーとなっている。柳沢氏によると「他のことにはあまり気にしないで、安心して好きな女の子一人に邁進して欲しい」ということで、かなり突っ走ったゲームになりそうだ。

「ゆめりあ」を制作中のナムコの柳沢直幹氏。コントローラ片手にゲーム内容を説明した 「ゆめりあ」の音楽を担当したナムコの神前暁氏。「打ち込みだけでなく“生もの”も豪華に使っている」という CDの制作を担当しているコロンビアミュージックエンタテインメントは「4月23日にCDがリリースされ、24日にゲームが発売される。相互にバックアップしていきたい」とコメント



 音楽については、神前暁氏がコメント。「打ち込みだけでなく、トランペットなど生ものも使ってかなり豪華な作りになっている」と説明。戦闘パートはロック、プログレ、ファンクといった音楽がベースのノリの良い仕上がりで、アドベンチャーパートはイージーリスニングっぽくなっているという。脚本を担当した黒田氏は音楽を聴き「 (この手のゲームとして) 王道をいく音楽で、素晴らしい」とコメントしたとか……。

 また、“モネ”役を演じ、主題歌も歌う有島モユさんは“モネ”について「 (モネは) オーディションの時からやりたかった役。ピュアそのもので、子供の心のまま大きくなったような女の子」と説明。また、“吾妻みづき”役の浅野真澄さんは、「みづきは派手ではないが、確実にクラスにファンの男の子がいるような優等生タイプ。嫌みな感じにならないように、ナチュラルにいい娘を演じた。彼女はどこにでもいる女の子で、それゆえ、言いたいことが言えないときもある。そんな切ないラブストーリーも用意されているので、ぜひそこを楽しんで欲しい」と語った。

 また、有島さん、浅野さん共に「戦闘パートの最後で、主人公に声を掛けるのだが、このときすごく好きなときと、ちょっと気になるときと、なんでもないときとセリフの演じ分けをして、3種類録音を行なった。これが難しく、ちょっと気が抜けると同じになってしまう。本当にそういった気持ちになって演じた」と苦労話を語ってくれた。こういった細かいところにまで気を配ったゲームに仕上げるべくスタッフが制作を続けているということだろう。

“モネ”役を演じ、主題歌も歌う有島モユさん (左) と“吾妻みづき”役の浅野真澄さん (右)。有島もゆさんは「オーディションの時から、すごくピュアな“モネ”を演じたかった」と語っていた


【戦闘シーン】
なかなか面白い戦闘シーン。女の子の信頼度を上げて、女の子の体に触れることでパワーチャージを行ない、強力な攻撃を実現するという。かなりすごいシステムとなっている。一番右の写真が体の一部を触っているシーン
【スクリーンショット】
ゲームはアドベンチャーパートと戦闘パートに別れている。アドベンチャーパートは写真のように選択肢を選んでいくシステムを採用している
キャラクタは全て3Dで描かれている。1キャラ約1万ポリゴン程度となかなか贅沢な感じ。3D化することによって、揺れモノ……髪の毛やスカートの裾などの表現が格段に進歩したという。そういった動きは全て物理計算に基づいて計算されている。ちなみに一番右の写真に登場しているのが“ねねこ”というキャラ。不思議でなかなか癖のあるキャラで面白そうだ
【5人のキャラクタ】
モネ (CV:有島モユ) 吾妻 みづき (CV:浅野真澄) 千条 七瀬 (CV:井上喜久子)
ねねこ (CV:仲西環) 千条 九葉 (CV:中山さら)


(C)2003 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED
※画面は開発中のものです。

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/cs/ps2/yumeria/
□関連情報
【2002年11月25日】ナムコ、3DCGで可愛らしい表情や動きを表現
3D恋愛アドベンチャー PS2「ゆめりあ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021125/yume.htm
【2月28日】ナムコ「ゆめりあ」新画面紹介。夢の世界がわかるムービーも掲載!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030228/yume.htm

(2003年3月13日)

[Reported by 船津稔]


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