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広井王子氏、横山智佐さん、渕崎ゆり子さん、大場規勝氏による |
株式会社セガは、2月27日に発売となったドラマチックアドベンチャー「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」の発売を記念し、秋葉原においてトークイベントを開催した。参加できるのは、秋葉原において行なわれたプレミアムキャンペーンにおいてトークイベント招待券をゲットできた幸運なファンだけということで、なかなかレアなイベントになった。
このイベントに出演したのは総合プロデューサーの広井王子氏とオーバーワークス代表取締役社長の大場規勝氏、そして真宮寺さくら役の横山智佐さんと李紅蘭役の渕崎ゆり子さん。
今回は基本的には、'96年にセガサターン用ソフトとして発売された「サクラ大戦」第1作目のスーパーリメイク。だが、そこには2本の追加シナリオが追加されたり、携帯電話と連動、LIPSの大幅追加など数多くの新要素を含んでいる。この点について大場規勝氏は「毎回苦労はするんだけど今回苦労した点といえば、携帯電話との連動。最初はケーブルをプレイステーション 2とつなげて連動させようとしたんだけど、ドライバが大きすぎてソフトに収録できなかった。このため急遽パスワード方式にしたんだけど、この方式を採用したことで、iモードだけでなく、Jフォン、Ezwebの全ての方式と連動することができるようになった」と制作秘話を明らかにした。
さらに大場氏は「スーパーリメイクと謳っているけど、僕たちは全て新作のつもりで制作している。そういったところをアピールしたかった。制作時間についても、2002年に発売した『サクラ大戦4』の時より1カ月早いので、スタッフはそれだけ大変だった」と制作の裏側を明かした。
今回大きな話題となったもののひとつに、李紅蘭の新エピソード「物言わぬ友よ」が挙げられると思うが、その点について渕崎ゆり子さんは「紅蘭の光武への想いがよく現われている。なにより、あのころの紅蘭と今の紅蘭では、成長してきたので違ってきている (渕崎さんがより深く紅蘭を理解して演じることができるようになったという意味)。あのころの紅蘭を再度、演じることができるのが嬉しい」と語り、「思い入れが深くなりすぎたのではないかと心配」というほどのめり込んだのだという。
このほかではCMで流れているのが、一番最初に歌った「檄! 帝国華撃団」のバージョンだったという。これについて横山智佐さんは「勢いのある曲ということで、ロックを意識して元気に歌ったら、田中公平先生から『大和撫子な部分を大切にして欲しい』と言われ、セリフも女性らしい柔らかさを表現して欲しいと注文があったので、丁寧に歌うようにした」と当時を振り返りながらコメントした。
ちなみに、舞台に関してもすでに8月に開催が決定しているスーパー歌謡ショウ第2回公演「新宝島」についても触れられ、「衣装がもうすぐ仕上がって、ポスター撮りがあってだんだん大変になる」と順調に進んでいるという。横山智佐さんによれば「へそ出しルックになるらしいので大変」と付け加えていた。
それより前に控えているのが、3月に博品館で開催が予定されている「サクラ祭り」。こちらはいつもと少し趣向が変わったものとなるらしい。きちんと台本が用意されていて、稽古もビッシリ行なわれるが、「大喜利」あり、じゃんけん大会ありのイベントを“花組”が行なうという設定になるという。あと、24日は休演日となっているが、劇場は押さえられており、バラ組などが登場する特別イベントも予定されているとか。3月8日にはチケットが発売されるので、詳細が発表されるだろう。
このほかにも、すみれの引退公演の話など、トークは大いに盛り上がった。トークで大場氏が「すでに10人くらいゲームをクリアしたという人がいる」と発言すると、広井氏は「大正が舞台なんだから、もっとのんびりプレイしようよ」と反応していた。声優さんをはじめ、制作者の方々の想いが込められた作品に仕上がっているという自負が、この発言に込められている。トークショウに参加できたラッキーな人達は、その想いを感じられたのではないだろうか。
(2003年2月26日)
[Reported by 船津稔]
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