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「真・女神転生III-NOCTURNE」発売記念 |
2月20日の発売を目前に控えた株式会社アトラスの「真・女神転生III-NOCTURNE」。その発売を記念し、同作品のクリエイティブディレクターにして悪魔絵師の金子一馬氏のデザインワークなどを展示した「金子一馬の世界展-II」が開催された。
東京会場では2月8日から11日までと会期は終了したが、名古屋では2月14日から16日まで名古屋明治生命ビル 16階 明治生命ホールで、大阪ではマイドーム大阪 1階 展示会場Aにおいて2月21日から23日まで開催される。
会場には「真・女神転生III-NOCTURNE」のキャラクタや登場する悪魔のアートワークなどはもちろんのこと、これまで発売されてきた作品の中から貴重なデザイン画などが数多く出展されている。それだけでなく、登場キャラクタのコスチュームなど金子氏のデザインの持つ魅力を多様な角度から表現し、展示されている。東京の展示会では残念ながら間に合わなかったが、名古屋会場からは金子氏デザインのシルバーアクセサリーも展示される予定だ。
さらに今回は、新作版画5点が展示されている。いずれも手の込んだ印象的な作品なので、ぜひともチェックして欲しいところだ。このほかにも貴重なアートワークが数多く出展されていて、金子氏や「真・女神転生」シリーズのファンはもちろんのこと、グラフィック関係に興味のある人にも十分楽しめる展示会だ。
東京会場の最終日となる11日には会場において金子一馬氏のトークショウとサイン会が開催された。とにかく数多くのファンが詰めかけ、広い会場が満員となるほどの人気となった。実は会場には日本だけでなく、台湾のファンも来場していたようで、国際的な展示会となった。金子氏は新作版画の制作過程や感想などを丁寧に解説。中でも「真・女神転生if...」をモチーフにした「NEW ORDER」という作品のコメントとして「『真・女神転生if』は個人的にも好きな作品で、ゲーム的なまとまりもいいし、テーマにも共感できる」と語った。
さらに新作「真・女神転生III-NOCTURNE」については「『真・女神転生II』から9年になる。ずっと作っていたわけではないが、前作を作っていた当時から“カオス”をテーマにすることは決まっていて、じっくり作り込んできた。壮大なストーリーになりそうなので、今回はその断片と言えるかもしれない。そういった意味でもサブタイトルに“NOCTURNE”と付けられている」と説明。さらに「真・女神転生」シリーズについて「大きな神話のようなもので、聖書に本編や他のお話があるように、真・女神転生シリーズにも『デビルサマナー』や『ペルソナ』など色々なエピソードとして作り出していきたい」とコメントした。
今後の活動については「僕はゲーム屋なので、今後もゲームは制作していくが、欲張りなので色々と活動していきたい」と抱負を語った。とにかく時間がないので大変なようだが、「形になるものからやっていきたい」と前向きに進めていきたい意向だ。中でも「フィギュアはやりたいよね」と興味津々なようだ。「 (真・女神転生の) 世界観に浸ってもらえるものをやっていきたい」と言うことで、今後の活動も楽しみだ。
(2003年2月12日)
[Reported by 船津稔]
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