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ゲームキューブのソフト開発が |
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価格:398,000円
ゲームや携帯電話のソフトウェアなどの開発システムなどを手がけるメトロワークス株式会社は、任天堂が新たに発表した安価な開発用ハードウェア「TDEV」に同社の統合開発環境「CodeWarrior」をバンドルして2月下旬から発売すると発表した。価格は1ライセンス398,000円。購入には任天堂とのデベロッパ契約が必要となる。
「TDEV」は、これまで高価だった開発ハードウェアの価格をかなり大胆に低価格に設定。発表会に出席した任天堂業務技術部の橋田貴之氏は「ニンテンドーゲームキューブは、ゲーム開発をしやすいハードということをコンセプトのひとつとしてスタートし、評価を得た。次のステップとして、ゲームソフトの開発コストを下げる意味でも、安価に開発できるシステムということで『TDEV』を開発した」とコメント。
「TDEV」は開発用ハードだが、外観は市販されているニンテンドーゲームキューブとまったく変わらない。もちろん中身はまったく違うものといっても差し支えないが、見た目の違いは色だけだ。では「TDEV」があればニンテンドーゲームキューブのソフトがすべて開発できるかというと、実は一部機能が限定されている。しかしメトロワークスによれば「プログラマーが行なうゲームソフトウェア開発のほとんどの工程は『TDEV』で行なえる」としている。
つまりこれまで高価な機材を導入しなければならなかったが、今後はそのほとんどを「TDEV」に置き換えることで、新規ゲーム開発ラインを立ち上げる際にコストを削減できるということになる。従来の開発ハードとの組み合わせと比べると「TDEV」は約1/3ほどの価格だという。
バンドルされるソフトは「CodeWarrior for NINTENDO GAMECUBE TDEVバンドル版」。バージョンは現在発売されている“2.0”をベースに「TDEV」に対応させた“2.5”となっている。機能的な違いはほとんどないという。TDEVはネットワークで社内LANのように接続可能で、プログラムをコンパイル/リンクし「CodeWarrior」からプログラムをダウンロードすればデバック作業も容易に行なうことができるという。
こういった開発メーカーに対する働きかけは最終的にはユーザーにかかわってくることなので、歓迎したいところ。どうしても高騰しがちなゲーム開発のコストがどのように変化するのか注目だろう。
(2003年1月10日)
[Reported by 船津稔]
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