任天堂株式会社は7日に携帯ゲームの新型機「ゲームボーイアドバンスSP」を発表したが、背面の写真も本日公開された。

　フロントライトが装備されたにもかかわらず、コンパクト化するために各種工夫がされており、ゲームボーイアドバンスより小さな82×84.6×24.3mm (幅×奥行×高さ)サイズに収めた。高さはほぼ現行のGBAと変わらないが、このサイズは折り畳んだときの厚さであるため、実質ゲームをプレイするときは半分の厚さと言うことになる。

　重量はバッテリーパックを含めて143gであることから、乾電池を含まない重量が140gのGBAと比べると若干軽くなったこととなる。バッテリーパックは内蔵されていて交換することができないため重量に含まれているわけだが、「ゲームボーイアドバンスSP」の底面には電池ボックスのふたがセットされてはいるようだ。ただし、取り替えはユーザーではなく、販売店もしくはサービスセンターで行なうこととなる。

　右側面には電源スイッチが用意されており、電源スイッチ近くには2つのLEDがある。ひとつはパワーランプで、電源を入れるとグリーンが点り、バッテリーが少なくなると赤くなる。このあたりは現在のGBAと同じだ。もうひとつのLEDは今はない充電ランプで、充電中は「オレンジ色」が点き、終了すると電源が消える仕組みとなっている。その反対側の左側面にはスライド式の音量ボリュームがある。

　今回公開された写真を見るとわかるが、現在のGBAとの互換のため、背面の外部拡張コネクタ1と周辺機器固定用溝の位置関係は同じようになっている。この周辺機器固定用溝と外部拡張コネクタ1の間に、新しく外部拡張コネクタ2が用意されている。ここに専用ACアダプタまたはヘッドホン変換プラグを差し込むことになる。つまり、充電しながらヘッドフォンを使用することはできないわけだ。

　また、左右対称のデザインであるため、2カ所にネックストラップの穴が用意されているのが面白い。ちなみにGBAと互換になっているが、センサーを搭載した「コロコロカービィ」などのゲームボーイ用ゲームは正常に動作しない。これは、ゲームボーイアドバンスSPではこれまでとは逆にカートリッジを手前から差し込むことから、これまでのセンサーとは逆の動作となってしまうためだ。しかし、GBA用の「コロコロパズルハッピーパネッチュ!!」では特別なコマンド入力で対応しているという。逆に言えば、「ハッピーパネッチュ!!」開発当時からすでにデザインは確定していたことになる。

【ゲームボーイアドバンスSP背面写真】
L/Rボタンが大幅に小さくなっている。薄くなった事から、これまでとは若干ホールド感が変わるかもしれない

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□製品情報
http://www.nintendo.co.jp/n08/hardware/gbasp/
□関連情報
【1月7日】任天堂、折りたたみ式でフロントライトを搭載した
「ゲームボーイアドバンスSP」を2月14日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030107/nintendo.htm

(2003年1月8日)

[Reported by 船津稔]

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