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「セラニポージ」、ニューアルバム |
会場:TOWER RECORD新宿店
「セラニポージ」の姿が徐々に明らかに……というわけで、今回のライブはボーカルの東野さんが登場 |
「one-room survival」は、ボーカルに東野佑美さんを迎えたセラニポージのセカンドアルバム。セラニポージは、「ルーマニア#203」の主人公、ネジ・タイヘイのお気に入りのユニットということで、「ニュールーマニア」にも登場する。
定刻からやや遅れてスタートしたライブは、アルバムタイトル曲「ワンルームサバイバル(one-room survival)」のアップテンポなリズムでスタート。唄い終わって東野さんが「初めてのライブでちょっと緊張しています」と軽くあいさつした後、「スマイリーを探して(where is smiley?)」とゆったりとした流れの演奏となった。
2曲を演奏後、東野さん、それからセラニポージのほとんどの詩、曲を提供しているウェーブマスターの佐々木朋子さん(今アルバムにおいてはco-Producerとしてクレジットされている)とのトークショーが行なわれた。
まず、東野さんは「1カ月以上かかったレコーディングでしたが、みんなでミニラジコンを買って遊んでいた。プロデューサーの福富(幸宏)さんは3台も買ってました」とレコーディングのエピソードを公開。お互いの印象は、佐々木さんが「東野さんは見た目がとてもかわいいですが、普段は不思議な人です」と言えば、東野さんは「佐々木さんも不思議な人ですね。知り合ってから結構経つんですけれど、いまだにわからない」と返す。ちなみに、東野さんは佐々木さんの作る詩や曲が好きで、セラニポージの1st「まなもぉん」をヘビーローテーションで聴いているという話もしてくれた。今では「まなもぉん」の曲も唄えるほどだという。
「曲作りはどうやっているのか?」と聞かれた佐々木さんは、「企業秘密ですね」と笑って答えたあと、「アルバム1枚で寿命が3年ほど縮んだ気がします。命削って作ってます」と苦労を告白。ゲームのBGM制作と違うところは、「ゲームの場合は依頼されて作りますが、『セラニポージ』の場合は、自分の責任になるので、さらに気を使って作っている」だという。違い続きで、「ワンルームサバイバル」のイメージは前作「まなもぉん」と違って「明るいです」と語った。
「ニュールーマニア ポロリ青春」の映像も公開。ネジくんのダンスシーンなどで会場から笑いが |
最後に、東野さんからは「12月のクリスマス前にこんなに集まっていただいてありがとうございます」、佐々木さんからは「『まなもぉん』から2作目はかなり間が開いてしまいましたが、今後はもう少し短いスパンでいろんな活動をやっていこうと思いますのでよろしく」と話が締めの方向に向かったところで、ウェーブマスター社長の牧野氏が登場。秘蔵映像を交えながらの「ニュールーマニア ポロリ青春」に関するトークが開始となった。
さっそく「ニュールーマニア」に関して「前作のプレーヤーから、もっといろんなシナリオが遊びたいという意見が多かったので、今作はサブシナリオも含めてかなりボリュームアップしてます」と口を開いた牧野氏。氏によれば、坂元(裕二)氏が手がけた、ゲーム後半にプレイできるシナリオがかなり「くる」という。東野さんがいまだにハマッているという前作にもあったサウンドコレクションは400から1,500曲に増加。「現在すべてのサウンドコレクションがちゃんと集められるかどうかデバッグ中なので、ひょっとしたら製品版では……かもしれないが、お客様相談センターに電話しないでください」と会場の笑いを誘った。また、「DVDの容量ギリギリまで使って、サウンドコレクションやTVのコンテンツを入れ込んでいる」と大幅ボリュームアップをアピール。最後に「ちゃんと発売日は死守します」と力強く語って締め。
東野さんは「ニュールーマニア」について、「前作ではセラニポージの曲が聞きたくて自分がプレイしていたので、今作もそうなるといいな」と期待のコメント。佐々木さんは「絶対また泣かせますので楽しみにしていてください」とファンにはうれしいコメントで締めてくれた。
ここからライブが再開。さわやかな曲調の「マイニーウィボン(mi
nie we bon)」、そして再びアップテンポな「ぴぽぴぽ(pipo pipo)」でラストを飾った。TOWER
RECORDSで「one-room survival」を購入した人たちに、オリジナルステッカーとサイン会が行なわれ、熱気の覚めやらぬうちにライブは終了した。
ウェーブマスターの佐々木さん(左)とボーカルの東野さんとのトークショー | 牧野氏が参加し「ニュールーマニア」の内容も少し公開された | サイン会では「ルーマニア友の会」の会員証にサインをしてもらう人も |
(2002年12月22日)
[Reported by 佐伯憲司]
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