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SSアルファー、「マスターオブモンスターズIII」を来年3月に発売 |
予定価格:9,800円
システムソフト・アルファー株式会社は、「マスターオブモンスターズFinal」から数えて10年ぶりのシリーズ新作となる「マスターオブモンスターズIII」を、2003年3月下旬に発売する。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、予定価格は9,800円。
初公開されたゲーム画面。前2作の面影を残した設計になっているが、1ヘックスの規模が細かくなり、高度の概念が追加されるなど、無数の細かい修正が入っている |
同シリーズはもともと「戦車や戦闘機に馴染みの薄い人でも楽しめるSLGを」というコンセプトで開発された作品だが、マスターによる召喚システムやモンスターの持ち越しを可能にしたことによる成長要素など、同社のタイトルの中でもきわめて独自性の強い作品である。ちなみに同作の強い影響を受けた作品としては日本ファルコムの「ヴァンテージマスター」シリーズがある。
「マスターオブモンスターズIII」の開発は、シリーズの元開発スタッフが興したゲーム開発会社である算法研究所が担当している。同社は創業以来、コンピュータアルゴリズムの開発を中心としたゲーム関連事業に携わってきており、「II」以降で培ってきたアルゴリズムのノウハウを同作に全部つぎ込む考えだ。
「マスターオブモンスターズIII」は、時代設定を初代の前に置いたことで、前2作のシリーズ的なしがらみを払拭し、自由な設計による新たな思考型シミュレーションになっている。シングルプレイ専用の作品だが、将来的にはネットワークによる通信対戦も実現していくという。
新システムのひとつが「ゲート」の概念だ。マスターはレベルアップすることで召喚魔法を覚え、それによって新しい召喚モンスターを部隊に加えることが可能になるが、今回は「居城」というテンポラリスペースが設けられたことで、実戦に召喚モンスターを投入するには、居城での召喚作業のあとに、ゲートを使ってモンスターを転送する作業が必要となった。
ゲートには、転送制限が設けられ、マスターがいかに高レベルでもいきなり強力なモンスターを配置することはできないようになっている。ゲートは、ターンを経るごとに転送容量が徐々に広がっていき、終盤には強力なモンスターの転送が可能になる。このシステムにより、シナリオ全般を通じて全モンスターの戦線投入を考慮に入れた戦術を考える必要があるわけだ。
また、戦術によっては低レベルのマスターが高レベルマスターに勝ちうるという点で、対戦システムとしても非常に興味深い。このゲートシステムは、カードゲームファンならピンと来たように「Magic: The Gathering」のシステムに近いものがある。ディレクター自身「強い影響を受けた」ということだ。
モンスターは、戦闘に参加するメインモンスターが60体以上、戦闘には参加せずステータスアップ効果などをもたらす補助モンスターが20体以上、ボスクラスのモンスターが15体以上と、総計100体以上のモンスターが登場する。マップは全部で50枚以上を予定し、想定プレイ時間は40~50時間前後という。開発はまだプロトタイプレベルというが、完成が楽しみな新作SLGだ。
(c) 2002 SystemSoft Alpha Corporation.
□システムソフト・ファルファーのホームページ
http://www.ss-alpha.co.jp/
(2002年12月17日)
[Reported by 中村聖司]
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