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[本日発売!]セガ渾身の3Dアクション「Shinobi」

12月5日 発売

価格:6,800円

 12月5日、株式会社セガ(制作:株式会社オーバーワークス)の3Dアクション「Shinobi」が発売された。「忍」シリーズといえば、同社が業務用、メガドライブなどで展開してきたアクションゲームシリーズ。ストイックな世界観、そしてハードなアクションというイメージの同シリーズだが、今作もそのポリシーを受け継ぎつつ、プレイステーション 2プラットフォームにあわせた3Dポリゴンによる新たな試みが注目されるところだ。


【『Shinobi』STORY】

 21世紀初頭。突如予告無く起きた大地震は、関東大震災以上の破壊力で東京を瓦礫の街と化し、首都機能を完全に消失させた。
 その大地震の揺れが収まった時、臨海副都心と呼ばれた地には、見たこともない巨大な金色の城が出現した。それに呼応するように、街に謎の怪生物「式神」の群れが現れ、かつて栄華を誇った大都市・東京は今や魔の都市と成り果ててしまった。
 東京では救助隊による必死の救出作業も式神の襲撃により妨害され、事態は一向に解決せぬまま30日が過ぎた。
 首都奪還。その命を受け一人の男が魔都に降り立つ。歴史を影で救ってきた忍の一族・朧一族の当主「秀真(ほつま)」である。
 その日、一機のヘリが街に侵入する。その中に秀真はいた。
 秀真は当主の証・悪食を背に、かつて東京と呼ばれた瓦礫の中へと単身飛び込んでいくのであった。
 その秀真を影から眺める謎の男の姿。彼の名は「蒼蛟龍(アオミズチ)」。秀真は、朧の敵が目の前にいることを今はまだ知らない……。

朧一族の当主・秀真(ほつま)。当主になるため兄・守恒と決闘し、殺害した過去を持つ 秀真を執拗につけ狙う謎の忍・蒼蛟龍(アオミズチ)。朧の里を全滅させた 元、朧のくの一で、秀真と幼馴染の朱刃(あげは)。守恒の一件を気に、朧の里を去る

■ スピード感を重視したシステム

 主人公、朧一族の当主、秀真(ほつま)を画面中央に見据えた形の画面は、彼のアクションにリニアに反応させることでスピード感の演出を重視。ボタンを押せば即、反応することにより、スピーディかつスリリングなプレイを約束してくれる。

  • 歩行……左スティック
    通常の歩行は左スティックでのみ行なう。アナログ対応となっており、スティックの角度に応じて歩行スピードは変化。特定の壁にジャンプで張り付くなどすれば、壁走りも可能。
  • ステルスダッシュ……×ボタン(+左スティックの入力方向にダッシュ)
     ×ボタンを押せば、残像を残して高速移動するステルスダッシュが行なえる。ステルスダッシュ中は敵の攻撃を受けることなく移動できる。
  • ジャンプ……○ボタン
     
    段差のあるところを飛び越えたり、移動の基本となる動きのひとつ。ジャンプ中に再度○ボタンを押すことで2段までジャンプが可能。ジャンプ中には上昇、下降中に1度ずつの攻撃が可能。ジャンプ中、スティックによる空中制御はほとんど効かないので、飛ぶ前に距離を測る必要がある。
     ジャンプ中はステルスダッシュも併用できる。壁にとりついたりする際にもジャンプで。壁から離れるときはステルスダッシュかジャンプすれば離脱できる。
  • 斬り……□ボタン
     □ボタンで最大4連撃までの斬りを行なうが、最後の4段階目はかなり硬直時間が長く、そのスキを狙われないようシチュエーションを考慮する必要がある。
     斬りに関しては、秀真の持つ妖刀・悪食が覚醒した後、敵を切り刻んでいくほどに攻撃力が倍加していくという仕掛けになっている。一人目を倒してから一定時間内(画面右上の「珠」が燃え尽きる前に)に次の敵を倒せばさらにパワーアップ、という仕組み(敵を倒すごとに時間は延長される)なので、耐久力の高い敵を後回しにし、ラストに持っていくなどの工夫が必要。なお、敵を4体以上連続で倒すと、殺陣(たて)と呼ばれる演出が入る。基本的にはこれを狙って戦うことがこのゲームを華麗に、かつスピーディに楽しむコツとなる。
     それから、敵の正面から斬りかかるより、背後から切りかかったほうが攻撃力は高くなる。正面からの攻撃に比して3倍のダメージが与えられるので、背後を常に狙うようにしたい。
     また、敵もさるもの、正面から斬りかかろうとすると、ガードされ弾き飛ばされることも多々ある。その場合、敵位置と反対方向にスティックを倒しながら□ボタンを押せば、ガードを崩す蹴りを使用できる。ただし、通常の斬り攻撃に比べ踏み込む距離が短いので、敵の近隣に位置してから使うこと。ガードを崩せば一気に切り込むことができる。
     
  • 手裏剣……△ボタン
     敵にヒットすると一定時間しびれる効果を与える(通じない敵もいる)。また、浮いている敵にヒットさせると落下させることも可能。また、2段ジャンプの頂点で手裏剣が8本以上残っている際に△ボタンをおすことで、八双手裏剣(同時に8発の手裏剣を放射状に発射)も可能。最大32本までストック可能。
  • 忍術……L2ボタン
     
    巻物を持っている状態で、L2ボタンを押すことで、地上、空中問わず忍術を使用できる。効果は3つあり、「雷神」は周囲に電磁波を発生させ、敵からの攻撃を無効化する。「火焔」は周囲の敵を爆発に巻き込む。「鎌鼬(かまいたち)」は真空刃を飛ばす(6発まで)。
  • 背後視点カメラ制御……L1ボタン
    L1ボタンを押すたびに、秀真の背後にカメラがすばやく移動する。
 以上の行動を組み合わせて戦うことになるが、相手の攻撃を無効化するガードは存在せず、ステルスダッシュによる回避、もしくは、敵のミサイルを斬ることで消滅させる、または忍術で無効化するという方法しかない。華麗に敵の攻撃をかわして攻撃する、それがセガの提唱する忍の者、ということになろうか。
 

■ 攻防に重要なポイントその1「ロック」

 R1ボタンを押している間、最も近隣の敵に対してロックがかかる。ロック中には、ロックした敵を軸とした行動を取るため、通常と行動が変化する。また、ロックはR2ボタンで切り替えられる。また、「OPTION」で、ボタンを押している間ロックがかかる「ホールド」と、ロックした敵を倒すまで持続する「クリック」の2つの切り替えも可能となっている。

  • 歩行、ステルスダッシュ
     ロック中は敵を中心とした軌道となる。敵方向に対して垂直にスティックを倒す(横移動)と、敵を中心とした円軌道を描く。ステルスダッシュの場合、方向入力しない場合は、敵方向に対してホーミングするように動く。ただし、敵とぶつかるとそこでダッシュは停止してしまう。
  • 斬り
     ロックしながら攻撃すると、敵方向に対して斬りかかる。連撃時、敵方向に左スティックを倒しながら攻撃すると、3発目は突き飛ばし攻撃に変化。
     また、敵と反対方向にスティックを倒しながら攻撃すると、ガードを崩すキックに変化。
     さらに、ロック中、□ボタンを押しっぱなしてから離すと、敵にダッシュしながらの突きを行なう。このダッシュ突きは画面左下、体力ゲージの中央に位置する「スラッシュゲージ」を消費する。

 ダッシュやジャンプを駆使して立体的な攻防が可能になっている本作では、このロックを活用することで、画面内に敵がいなくとも、敵方向に対して移動や攻撃が可能となる。ただし、空中では足元の様子がカメラで捕らえきれないことも多く、闇雲な移動を行なうと、そのまま落下してミスにつながるため、ある程度地形を把握しながら使うことが大切。


■ 攻防に重要なポイントその2「空中での連撃」

 このゲームにおいてもうひとつの重要なポイントとなるのが、ジャンプとステルスダッシュ、そして攻撃を組み合わせた連携「空中連撃」だ。ジャンプ中可能な行動は先ほど述べた攻撃とステルスダッシュ、そして再度のジャンプ(2段)だが、ステルスダッシュは、攻撃を敵にヒットさせることで、もう一度可能となる。

 つまり、ジャンプ(1~2段)→ステルスダッシュ→攻撃(ヒット)→ステルスダッシュ→攻撃(ヒット)……ということが可能となり、かなり離れた足場でも、この空中連撃をうまく使うことで渡り切ることが実現できる。当然、ダッシュ中はロック状態においておかねば敵方向にダッシュしてくれないので忘れないようにしたい。ただし、連撃を繰り返して敵を撃破すると、「殺陣」の演出が入って秀真の動きが止まってしまう。そのあとボーっとしていると足場から落ちてしまうこともあるので注意したい。

敵を斬ればステルスダッシュが1回可能となる。敵を斬る→ステルスダッシュ→敵を斬ると繰り返すことで空中を移動もできる

■ アイテムの取得も忘れないように

 秀真が携える妖刀「悪食」は、魄(ハク)を食して生きている。何もしないと魄がなくなってしまい、刻々と秀真の体力が奪われていくことになる。画面左下にある秀真の体力(青白い灯火で表示)、と魄(赤いスラッシュゲージで表示)に気を配らないと、志半ばで倒れてしまうことになる。そんなプレイの助けとなるのがアイテムの数々ということになる。

  • 魂(コン)……体力回復
     小、中、大の3種類がある。取得することで秀真の生命の灯火が小は1、中は4、大は8個が回復する。敵を倒す、もしくは灯篭などを破壊すると出現する。

  • 魄(ハク)
     敵を倒すことで出現する赤い光を放つ穢れた御霊。敵を倒すことで出現し、殺陣を決めると通常より多くの魄が出現。

  • 巻物
     ステージのどこかに設置されている。接触することで忍術の使用回数が増える。

  • 手裏剣
     忍者系統の敵を倒す、もしくはステージのどこかに設置されている。最大32個までストックできる。

  • シークレット
    朧一族の家紋の形をしている。ステージのどこかに設置されており、手に入れることで「エクストラメニュー」の隠された項目がオープンする。


■ 攻防の基本的な流れ

 敵を認識したら(「珠」が出現するのが合図)、まずはロックし、移動しながら様子を見よう。そして、ステルスダッシュを利用して背後をとり、斬る。空中に敵がいるならジャンプからステルスダッシュし、斬るという流れが基本となる。

 ただし、敵方向に対してスティックを倒すというのが曲者。できれば、視点をつねに秀真の背後に切り替えるように心がけるとミスが減らせると思うが、敵にステルスダッシュ中にぶつかってしまうと動きが止まってしまう。周りを囲まれるような状況では、ロックをはずしてステルスダッシュするか、ジャンプなどで高度を違えて移動するなどして対処しよう。

 敵の耐久力にも気を配るとグッとプレイが楽になる。連撃を利用して、耐久力の高い敵を後に回し、順序よく攻撃することで、巨大な敵も一閃できる。このゲームは華麗に戦うこと=クリアが楽になるというベクトルが一致した作品なので、ぜひ華麗なプレイを心がけて戦ってほしい。

【『Shinobi』動画】
MEPG形式 3分27秒(34.5MB)
【画像をクリックして、「対象に保存」を選択してください】
迫力のムービーシーン、そしてゲームの爽快感やシステムなどがわかる珠玉の一品。ぜひダウンロードしてご覧ください


(C) OVERWORKS/SEGA,2002

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□オーバーワークスのホームページ
http://www.o-works.co.jp/
□製品情報
http://www.o-works.co.jp/shinobi/
□関連情報
【11月28日】セガ、全国のAM直営店にPS2「Sinobi」試遊台を設置
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021128/shinobi.htm

(2002年12月5日)

[Reported by 佐伯憲司]


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