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PS2「VF4 EVO」、「頭文字D Special Stage」発表! |
冒頭に紹介されたラインナップ一覧 |
冒頭あいさつに立った常務執行役員の前田氏 |
冒頭、あいさつに壇上に立った同社常務執行役員の前田氏は、「上半期は静かだったが、下半期は話題作が目白押しだ。『ソニック』2タイトルは前作が今も継続的に売れているし、E3でNO.1と評価された『パンツァードラグーン
オルタ』をはじめとし、今日発表するタイトルを含め、売って売って売りまくりたい」と述べた。
プレゼンテーションを行なったSEGA-AM2の片岡氏 |
SEGA-AM2の片桐氏と木原氏による実機実演 |
HORIから発売される「VF4 EVOスティック」 |
●ボリュームアップだけでなくレスポンスや画質も向上!
PS2「バーチャファイター4
エボリューション」
まず発表されたのがプレイステーション 2版「バーチャファイター4 エボリューション」。日守 剛、ブラッド・バーンズを追加した業務用の登場から、7ヶ月ほどのスパンとなる2003年3月13日の発売を予定。業務用完全移植をうたったPS2版の前作を確実に凌駕する内容になっている。
まず、業務用「VF4 EVO」を上回るほどのディスクアクセススピードを実現。会場内に実機による試遊台が設置されていたが、確かに一瞬ロードメッセージは出るものの、非常にレスポンスよく対戦できた。また、プログラムの改良により、ちらつきのない映像を生成。通常のテレビにおいても、フリッカフリーを実現しているという。
そして、「クエストモード」もPS2版でさらにパワーアップ。仮想ゲームセンターで対戦し、さまざまな大会を勝ち抜き、全国大会優勝を目指すという「VFジャンキーの生活を再現したモード(SEGA-AM2 片岡氏談)」で、500人以上登場する対戦相手は、全国のプレーヤーから募集したデータを利用して制作。また、トレーニングモードもより細かなケアがなされており、起き上がり速度を選べたり、課題クリア型のトレーニングメニューなどが採用されている。ほかにも用語辞典が収録されるなど、より幅広い層にプレイしてもらえるような配慮がなされている。
「VF4」からのお楽しみといえばキャラクタをコーディネートできるさまざまな「アイテム」だが、1,000パーツ近くのものが用意されており、隠し要素としてプレイ映像なども手に入れられるようだ。
最後に、株式会社HORIから、「バーチャファイター4 エボリューションスティック(仮称)」が発売されることも発表となった。「バーチャファイター4スティック」より大きなボタンの数が増え、トレーニングモードなどで使用しやすいよう開発スタッフの意見が取り入れられている」という。
新キャラ2人が追加になった「EVO」のPS2版。実機映像が公開 | ||
家庭用ならではの新規要素も充実。業務用で好評のカスタマイズも | ||
クエストモードでは全国大会優勝を狙う。2003年3月13日発売予定 |
谷口セガ・ロッソ取締役によるプレゼンテーション |
●原作同様の公道最速伝説を体験! 充実の「ストーリーモード」を新採用
PS2「頭文字D
Special Stage」
続いて、セガ・ロッソの谷口取締役によるプレゼンテーションが開始。発表されたのは、同社が業務用で展開中のレースバトルゲーム「頭文字D」のPS2版「頭文字D Special Stage」。こちらも新車種を追加した業務用で「Arcade Stage Ver.2」が12月に登場という油の乗ったタイトル。3月27日に発売を予定しているPS2版では、原作の単行本最新刊(25巻)までの登場人物を網羅し、主人公・藤原拓海となり、原作同様のバトルシーンを体験できる。
「ストーリーモード」では、「コップの水をこぼさずフィニッシュせよ」とか、「ダウンヒルバトルに勝利せよ」といったミッションごとに課題が課せられ、前11コースでバトルを繰り広げる。また、ストーリーシーンはアニメ版で声をあてている声優陣をそのまま起用。また、同様にアニメ版で楽曲を提供しているユニット「move」の楽曲も採用されている。
業務用に収録されている「公道最速伝説モード」も収録。31車種の中からチョイスした自分のマシンでライバルとの戦いも楽しめる。勝利することでポイントを貯め、実在メーカーのチューニングパーツによるカスタマイズができる点も業務用と同様。
また、インターネットランキングにも対応。全国の猛者とのタイムアタックバトルも楽しみだ。
PS2「イニシャルD Special Stage」の概要の説明。ストーリーモードはボリュームたっぷり | ||
アニメ版の声優陣が声を担当。楽曲もアニメ版と同様「move」のものが使用される | ||
谷口氏いわく「まだ30%の完成度」の画面だが、スピード感はすでに十分感じられた |
スリーディー・エイジスのロゴ。コンセントプラグをイメージしているという |
同社代表取締役社長の伊藤氏 |
同社取締役 ソフトウェア事業部部長・岡島氏 |
9月30日に発表された、セガと株式会社ディースリー・パブリッシャーの合弁会社「株式会社スリーディー・エイジス」のシリーズブランド「SEGA AGES」のラインナップもあわせて発表された。いずれもPS2用のタイトルとなる。
まず、2003年夏に、「スペースハリアー」、「ファンタジーゾーン」、「ファンタシースター」、そして「ゴールデンアックス」を投下。開発着手しているタイトルには「モナコGP」、「アレックスキッドのミラクルワールド」、「ゲイングランド」、「ボナンザブラザーズ」、「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」、「タントア~ル」が発表。さらに、「ファンタシースターII ~還らざる時の終わりに~」、「V.R. ~バーチャレーシング」、、「ファンタシースター ~千年紀の終わりに~」、「ラストブロンクス/東京番外地」の開発を予定していることも明らかになった。
「SEGA AGES」は、単純に各タイトルを移植するだけではなく、完全にリメイクするという企画コンセプトにのっとり、2Dグラフィックに関しても描きなおし、3Dを志向していたタイトルはポリゴン化、3D処理を施すという。
具体例として、「ファンタシースター」と「スペースハリアー」をどうリメイクするのかを同社取締役 ソフトウェア事業部部長・岡島氏がプレゼンテーションした。「スペースハリアー」に関しては、フラクタクルエンジンの採用により、地形データをリアルタイム生成するなどのプランが用意されていることが明らかになった。
上6点のカットは、「ファンタシースター」のリメイクのイメージ。まだ画面はすべて開発中だが、描きこみなど強化されているのがわかる。ダンジョンはポリゴン化されるという。右は「スペースハリアー」のリメイクイメージ |
●クールネット エンタテインメントとセガの共同ブランド
「CoolCool(クールクール)」でDCの名作がXboxに復活!
また、株式会社 クールネット エンタテインメントとセガは共同ブランド「CoolCool」を立ち上げ、Xbox向けにドリームキャスト(DC)で発売されていたタイトルをリニューアルし、発売することを発表。
第1弾として、「レンタヒーローNO.1」を2003年4月に発売する予定。Xbox版では、高解像度および5.1ch対応、バトルモードやギャラリーモードなどを追加する。ほかにも、「イルブリード」、「ダイナマイト刑事2(キャラクタを追加予定)」、「ブルースティンガー プレミアムカット(新キャラクタ、新シナリオを追加予定)」を発売する予定があるという。
高解像度に対応するXbox版「レンタヒーローNO.1」 |
「鉄腕アトム」のゲーム化も進行中 |
●「鉄腕アトム」の家庭用向けタイトルも順調に開発中
最後に、2003年4月7日の鉄腕アトムを誕生日を機にアニメ「ASTRO BOY 鉄腕アトム」をはじめとした「鉄腕アトム」のメディア展開の一環として、セガが家庭用向けに「鉄腕アトム」のキャラクタを活用したゲームに関する発表もあった。5月に手塚プロダクションの全キャラクタのゲーム化権を取得したことは発表済みだが、順調に開発が進んでいるという。
(2002年12月3日)
[Reported by 佐伯憲司]
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