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ナムコ、「テイルズ オブ デスティニー2」 |
会場:アソビットシティ(秋葉原)
吉積氏から直々の解説があった |
ゲストとして、同社プロデューサーの吉積 信氏、カイル役の福山潤氏、リアラ役の柚木涼香さんが来場。
まず舞台に上がった吉積氏による「情報コーナー」では、「TOD2」をより楽しめるアドバイスなどが披露された。まあ、結局は「どのような遊び方でも楽しんでもらえるように作ってありますので、思う存分楽しんでください」という吉積氏の言葉どおりの作品なのだが。
来場者からの質疑応答もあり、福山氏や柚木さんを採用した理由を問われると、吉積氏は「オーディションはカイルとリアラだけ行なった。スタッフ全員で声優さんたちの声を聞いて、リアラは柚木さんに決めた。カイルはもっと男っぽい声もいいのでは? という意見もあったが、福山氏を起用してよかったと思う」と答えた。また、「次のタイトル(『~ファンタジア』の世界観を受け継ぐゲームキューブ版「テイルズ オブ~」シリーズ)のオーディションも終えたが、基本的にオーディションは主役級だけ行なっている」そうだ。それから、「海外版のこの作品のタイトルはどうなるんでしょう(海外では、『テイルズ オブ エターニア』が『TOD2』として発売されているから)?」という女性ファンからのマニアックな質問も飛び出し、「また決まってないですね」と吉積氏が返事に窮する場面も。
ラストには、「2周目以降もお楽しみを用意していますし、最後は皆さん愕然とすると思うんですよ。それを見届けてほしいですね」と意味深なコメントを残した吉積氏。会場を訪れたファンは「帰ったら早く遊ばなきゃ」と思ったに違いない(笑)。
続いては、福山氏、柚木さんを交えてのトークショー。セリフ収録時のエピソードなどを披露してくれた。その模様を少しお伝えしよう(敬称略)。
福山 初めてプレイして、「自分はこんな声をしていたんだ」と思いましたが、意外と違和感がないですね。アフレコの時の失敗をリアルに思い出してしまいました。今回の収録は、同じシーンに登場する声優さんが集まって収録するというゲームでは珍しい収録方法だったので、一番最初、冒頭のシーンでロニ役の関 俊彦さんと一緒であがりまくってカンでしまったことをまず思い出します。関さんが引っ張ってくれたので、そのあとは気分的に落ち着いて収録できました。でもNGが多かったなぁ。
柚木 ほんとNGが多かったよね(笑)。福山さんと2人で収録するシーンが多かったんですが、収録が進むごとに、まるでカイルとリアラのように打ち解けていったなと(笑)。
福山 最初はあいさつぐらいしか話さなかったのに、普通の会話をするようになりましたね(笑)。
吉積 福山さんは、収録が終わるとすっかりカイルになっちゃってるんですよ。
福山 この作品の収録のときは、なぜか体調が悪いときが多くて……テンションを上げるのが大変でしたね。
吉積 アニメ(デモ)シーンを別に収録したので、おふたりは大変でしたね。
福山 絵が100%でき上がった状態で収録できて、とても気持ちよかったですよ。普通ないですから。
柚木 初めてモニターで見たとき、「わーっ!」と声優さんたちから声が上がったぐらいきれいでしたから。
でも……収録時はゲーム画面を見られなかったので、ゲーム中はキャラクタが小さいというのを知らなくて……小っちゃくしゃべらなくてよかったんですか?
吉積 大丈夫、大丈夫(会場とともに爆笑)。
といった具合で、非常に和やかに進行。会場も笑いが絶えなかった。
和やかムードのトーク。ゲームの話題に話が及ぶと、柚木さんが「吉積さんが東京ゲームショーのとき、『太鼓の達人』を贈ってくれるっていったのに、まだ来ないんですよ~」とつっこみ、吉積氏がたじたじになる一幕も |
さらに、福山氏、柚木さんとともに生のアテレコを体験できる「生アテレコ大会」も開催。4人が参加し、福山氏(カイル)、柚木さん(リアラ)とロニ、ジューダスのゲーム中の会話を体験するというもの。
選ばれた4名(うち女性2名、しかもジューダス役(笑))は見事にロニ、ジューダスを演じきり、会場も熱気むんむん。演じたあとには2人と写真撮影でき、サインまでもらえるとあって、真剣に手を上げる人が多かったのには驚き。
生のカイルとリアラの声に、会場も思わず息を呑んだ |
そしてファンが一番盛り上がったのが、続いて行なわれたじゃんけんゲーム大会。勝ち残ればナムコグッズが手に入るという全員参加のイベント。しかも、それまで身に付けていたマフラーを柚木さん自らがグッズ袋に入れてしまい、さらに期待が高まった。5名が勝ち残り、それぞれグッズを手にしたが、アテレコ大会にも選ばれた女性に柚木さんのマフラーが当たったのは一同「運がいいねー」とびっくりの一幕もあった。
ナムコイベントの恒例(?)といえるジャンケン大会も大盛り上がり |
巨大な販促立て看板までプレゼントするゴージャスぶりに会場が沸いた |
楽しい掛け合いで笑ってしまってインタビューがなかなか始められなかったのはナイショです |
イベント終了後、短いながらも福山氏と柚木さんにインタビューの時間を設けていただいた。
━━ファンの方と実際に接してみていかがでしたか?
福山 生でアテレコしたり、楽しくできました。
柚木 遠いところからわざわざ足を運んできてくださって、みなさん本当にこの作品のファンなんだなと思いました。「来た甲斐があった」と思われたらうれしいです。
━━「生アテレコ」は珍しい体験をされたかと思うんですが、いかがでしたか?
福山 参加されたファンの方々、すごいですよね。自分が初めてアテレコを経験したとき、台本の字は読めても、声を出して読めなかったですから。参加された方はあの場所で自分でキャラクタを作って演じていましたから。
柚木 台本を初見ですよね? なのにさらっとできていてすごかった。すごく楽しかったです。
福山 僕らはあらかじめ台本を読んでいたわけですから、トチれないですよねー(笑)。
━━最後に、「テイルズ オブ デスティニー2」をプレイされる方に一言お願いします。
福山 カイルは最初クマにもやられちゃうヘナチョコから、英雄に成長していくギャップを演じていくのが楽しかったので、ユーザーの方々に心境の変化をいっしょに感じてほしいですね。
柚木 リアラもカイルの影響が大きくて、最初はそっけないんですが、カイルのがんばりや、やさしさを受け入れる部分もあって……。終盤には、特別な役割を担うんですが、普通の少女の部分もあります。演じていて物語の鍵を握っているだけに、切なくなりました。
福山 最後はいいシーンだったよね。「~デスティニー」のファンなら泣けますよ。
━━ありがとうございました。
(2002年12月2日)
[Reported by 佐伯憲司]
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