エヌ・シー・ジャパン、TGS 2002に「リネージュ 2」を出展
Unrealエンジン採用の次世代フル3D MMORPG



一見イベント風に見えるが、プレイ中の冒険者ふたりが座ってるだけだ。女性のたおやかな仕草が美しさを一層引き立てている
滝壺のほとりで休息を取るパーティー一行。各キャラクタの装備品もそれぞれ個性的だ
 韓国NC Softと日本法人エヌ・シー・ジャパン株式会社は、現在NC Softが総力を挙げて開発している3D MMORPG「リネージュ 2」を東京ゲームショウに共同出展することを明らかにした。同作は、韓国で2003年以降の正式スタートを予定し、日本での展開はさらに先になることが予想されるが、ガンホーの「ラグナロクオンライン」やガマニアの「エターナルカオス」といった韓国産MMORPGタイトルの出展決定に対抗する意味合いで急遽出展を決めたものと見られる。

 「リネージュ 2」は、いまなお世界最大規模のMMORPGである「リネージュ」の続編に相当するNC Softの最新作。ゲームエンジンには最新のUnrealエンジンを採用し、3D MMORPGとしては韓国内はおろか世界レベルで見ても最先端の3Dグラフィックを実現している。

 最大の特徴は、現在、米Sony Online Entertainmentの「Ever Quest」シリーズやスクウェアの「ファイナルファンタジーXI」をはじめ、ほとんどの3D MMORPGが採用している、世界を複数のゾーンで構成するゾーン制を脱却し、全フィールドや街もひとつのゾーンにまとめたシームレスかつダイナミックな世界構築スタイルにある。

 プレーヤーは、これもまた韓国産MMORPGではお馴染みのシステムであるシームレスなズームイン・ズームアウト処理により、パーティーの規模、戦場の大きさ、敵のサイズなどを加味した最適な表示サイズで、ダイナミックな冒険を楽しむことができる。

 ゲームの開発はNC Softの内部スタッフにより行なわれているが、「リネージュ」が強く影響を受けた作品として知られる「Ultima Online」のクリエイター、リチャード・ギャリオット氏が開発に参画していることは有名な話。MMORPGの人気を側面で支えるキャラクタのビジュアルについても、日本のアニメーションの影響を強く受けた印象に仕上がっており、日本でも大いに受け入れられそうだ。

 東京ゲームショウでは、プレイアブルの試遊台を6台設置する予定だという。韓国のクローズドβテストサーバーに接続するのか、6人によるローカル接続になるのか、そのあたりの詳しい事情は不明だが、いずれにしてもNC SoftブースはTGS 2002の台風の目になりそうな予感だ。ゲームの詳しい内容についてはまた追ってご紹介したい。

街の様子。街から外へ、外から街へシームレスに繋がっていく。街並みはゴシック様式の中世ヨーロッパ風だ

フィールドの様子。まだ影やリフレクションの処理などは施されていないようだ

そしてダンジョンの数々。縮尺が画面によって違うのに注目したい。ちなみに右下の画面はボス戦のようだ

(C) 1997-2002 NCSOFT All rights reserved.

□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ 2」のホームページ(韓国語、英語)
http://www.lineage2.com/

(2002年9月4日)

[Reported by 中村聖司]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.