年末にヒットするおもちゃはラジコン? Plug It? |
今回出展されていたのはモックアップのみ。ミニゲームをプレイし、なつき度を上げて育てていく。フィギュアを持ち寄って対戦バトルも楽しめる |
■ タカラとバンダイから“バイク”の小型ラジコンが登場
「DigiQ」はヘッドライトが光る新車種が登場
小型ラジコンはこの所のおもちゃ業界のトレンドだ。「ビットチャージー」や「DigiQ」以外の超小型ラジコンはあまりリリースされていないが、10cm前後の小型ラジコンはそれこそあちこちで展示されている。
そんな中、注目されたのはバンダイの「二輪工房」とタカラの「チョロバイR/C」で、テーマはバイクだ。「二輪工房」は5月に開催された「2002 東京おもちゃショー」で公開され、今回はかなり作り込まれたバージョンが出展されていた。発売は12月予定と若干延びていたが、パッケージデザインも固まりつつあるようだ。
完全2輪走行するこのバイクラジコンは、30歳以上をターゲットにしており、パッケージには完成品が入っているわけではなく、簡単にパーツを組み合わせ無ければならないなどホビー要素の色濃い商品となっている。バイクであるだけに左右に曲がることしかできない。スピード調節は基本的にできないが、商品にはギアが同梱されていて、分解してギアを取り替えることでスピードを倍速させることができるという。スピードが上がる分バランスが良くなり安定走行が可能になるという。
このほかにもプロポの電源スイッチがキータイプになっていて、エンジンをスタートさせるようにキーを差し込んでonにカチッと回すと電源がオンになる。キーは厳密に鍵の役割を持っているわけではなく、単なる遊び心ということで、もしなくしてもなんでも代用できるという。
一方タカラの「チョロバイR/C」は見た目はバイクだが、エンジン部分の下に小さいタイヤがふたつセットされていて、基本的に4輪走行となっている。ただしその分機構的には簡単なため「二輪工房」より一回り小さい。前進後退するほか、左右に曲がることができる。4種類の車種にそれぞれ周波数がセットされており、同時に4台までいっしょに走行することが可能。発売される車種も名車が揃っており、こちらも若干高い世代やコレクターを狙った商品という感じだ。発売は11月を予定しており、価格は2,980円。
小型ラジコンで注目なのはタカラの「DigiQ R」。“R”はステアリングシステムを見直し、より小回りの利くタイプの「Racing」と、ヘッドランプ、ブレーキランプが光る「Real」の2タイプの頭文字を取ったもの。特にヘッドランプなどが光る車種はやはりかっこいい。スピードが落ちて止まる瞬間に、まるで本当にブレーキを踏んだようにブレーキランプが赤く光るのがこれまた良くできている。
このほか小型ではないが、LEGOの「スパイボティックス」がなかなか注目だ。LEGOのロボットシステム「MINDSTORMS」の流れをくむ商品のようで、パソコンと通信ケーブルで本体の「I.R.M」ブロックを接続することで動きなどを設定することができる。登録されたミッションを楽しめるほか、鬼ごっこなども楽しめるという。なかなかデザインがかっこよく、好きな人にはたまらないおもちゃとなっている。4種類の車種が用意されていて各10,000円となっている。
■ 各社ともテレビにつなげるだけで楽しめるゲーム機を今後も続々発売
もうブーム等という一過性のものではなく、すっかりジャンルとして定着した感があるテレビにつなげてすぐに遊べるゲームだが、今回も数多く出展されている。各社ともリリースしているのだが、やはりエポック社のソフトが注目だ。体感ゲームシリーズの「ストライクきめるぜ! エキサイトボウリング」と音声センサーを搭載した「ドラえもん こえでドカン! わくわくくうきほう!」が出展された。
「エキサイトボウリング」はボーリングのボウルと本体がセットになっている。ただし、ボウリングのボールにはセンサーが取り付けられておらず、それゆえ電池をセットする必要もない。本体のセンサーから発せられた信号をボールにセットされた反射板が反射し、それによってボールを振ったかどうかなどを判定するようだ。フックなども本体でセットすれば投げることができる。キャラクタメイキング機能などもあり、かなり進化した内容となっている。11月発売予定で価格は6,980円。
「ドラえもん こえでドカン! わくわくくうきほう!」は音声センサーを搭載しており、コントローラに大声で“どかん”と叫ぶとそれが弾となって発射される。これまで音声センサーを使ったものはなかったと思われるので、完成が楽しみだ。11月発売予定で価格は6,980円。
■ ゲームはやはりゲームボーイアドバンスが主役
今回はおもちゃが中心の展示会であるだけに、ゲームは各社ともほとんど出展されていない。そんななか、トミーは2作のGBA版新作「リトルバスターQ」、「サンリオピューロランドオールキャラクターズ」の2作品が出展された。
「リトルバスターQ」はRPG。身の回りにあるジャングルジムや蛇口、ベンチなどあるとあらゆるものに精霊“Q”が宿り、いたずらをするようになった。このQを退治するのが主人公というわけだ。退治した“Q”は主人公の武器にセットしてパワーアップさせることができるなど、色々な要素を持つゲームに仕上がっている。また、キャラクタデザインが「おジャ魔女どれみ」シリーズの馬越嘉彦氏が担当するなど製作陣も豪華なものとなっている。11月15日発売予定で4,800円。
「サンリオピューロランドオールキャラクターズ」はサンリオのキャラクタ85種類が登場する豪華な内容。ピューロランドを舞台にしたすごろくだが、早くゴールするだけでは勝ちとはならず、ミニゲームなどで取得できるポイントを集めて高得点を狙わなくてはならず、うまく寄り道しながらゲームを進めなければならない。キャラクタを集めると言ったコレクション要素も併せ持つため、長く楽しめる要素があるという。4人まで通信対戦が可能。11月1日のキティの誕生日に発売される予定で価格は4,800円。
トミーの新作GBAソフト「リトルバスターQ」。キャラクタデザインは馬越嘉彦氏、グラフィックの監修が玉木美孝氏とかなり豪華 | エポック社の「マジャイネーション」。モンスターを召喚して戦う |
■ このほかにも面白そうなおもちゃが続々登場の予感
上記で紹介した以外にもいくつか面白そうなおもちゃが出展されていたので紹介する。年末は年間最大の商戦時期となる。これ以外にも面白いおもちゃがたくさん登場することを望みたい。
(2002年8月28日)
[Reported by 船津稔]
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