アトラス、CS事業部の説明会を開催 |
岡田耕始氏と聞き手はクリス・ペプラー |
株式会社アトラスは流通関係者やマスコミ関係者を集め、今後のCS事業展開を説明する「アトラスCS事業説明会」を開催した。
冒頭に同社代表取締役社長の岩田松雄氏は、プレイステーション版「真・女神転生II」の不具合問題について触れ、「今後このようなことのないように品質管理を徹底し、開発体制を強化する」と発言。また、事業全般に関する今後の展開については、中期経営計画に則り、海外への積極的な展開、マルチコンテンツ戦略による収益力の向上などを説明。「アトラスはいま非常に元気だ」と好調をアピールした。
ソフトラインナップの今後の展開についてはコンシューマ事業部の小櫻氏が「コンテンツ制作力の強化」などを説明。今期発売となるソフトを簡単に紹介した。それによると「真・女神転生」シリーズについてはXbox版「真・女神転生NINE」がこれまでネットワーク対応となっていたが、まずは年内に「スタンドアローン版」が発売され、「オンライン対応版」が2003年春を目処に発売されることが明らかにされた。スタンドアローン版とネットワーク版の関係などは明らかにされなかったが、「真・女神転生」の世界観でネットワークゲームを楽しみたいというユーザーは多いはずで、それが伸びたのは残念だ。
このほかではゲームボーイアドバンス用「真・女神転生デビルチルドレン光の書・闇の書」が11月に発売される。この作品はマルチメディア展開として11月発売の講談社のコミック誌「コミックボンボン」で連載が開始されるのと同時に10月からテレビアニメが放送開始となるという。また、メディアファクトリーがカードを手がけることも発表された。
発表会には、「真・女神転生」シリーズを手がけてきたことで知られる開発本部長の岡田耕始氏が登場。同シリーズが10周年を迎えることについて「アッという間の10年だった」と感慨深そうだった。「当時は10人いるかいないかで24時間体制で開発を行なっていた。でも現在は制作の仕方も変わってきた」とコメント。今後については「ユーザーが欲しいと思っているもの、そしてそれ以上の驚きを提供できるものを作っていく」と新作を楽しみにしているユーザーに向けてのコメントを残した。
会場ではプレイステーション 2用の「真・女神転生」の映像も公開された。「真・女神転生」の独特な世界観が3Dでよく表現されており、期待される作品となりそうだ。現在鋭意制作中と言うことで、発売は来春が予定されている。
(2002年7月25日)
[Reported by 船津稔]
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