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キキ、音楽とゲームの融合を目指した |
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価格：6,800円
株式会社キキは6月27日の発売を予定しているXbox用ミュージック・アドベンチャー「トライアングル・アゲイン」の発表会を行なった。これまで同作品はミグ・エンタテインメントとして制作していたが、この3月にプロダクション・アイジー、徳間書店と資本提携を行なったのをきっかけに名前を「キキ」に改名。今回は会社説明の意味も込めた発表会となった。
キキの社長である若林和弘氏は「もののけ姫」の音響を担当したこともあり、音楽に特化した作品を作りたいという思いがあったという。「トライアングル・アゲイン」は、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたやるドラシリーズ「ダブルキャスト」、「季節を抱きしめて」、プレイステーション 2用の「スキャンダル」などを手がけてきた東郷光宏氏が原作、監督を務めている。
「トライアングル・アゲイン」は、アニメーションをメインとしながら随所に選択肢が現われプレーヤーが選択することでストーリーが展開していくアドベンチャーゲーム。友人のオーディションに付き添って会場に入った主人公、蓼科灯の才能を見抜いたマネージャーと共に音楽業界に入り、色々な人に出会いながらトップに上り詰めていく。
このゲームで面白いのは、選択が単に文章の選択で終わらないところ。中には音の変化を聞き分けるといったものも登場する。また、歌のシーンが登場するが蓼科灯の心理状態で歌が変わるなどこれまでにない仕掛けが用意されているという。
発表会場には、蓼科灯の声を担当した今井由香さん、主人公のライバル御堂香澄を演じるかかず ゆみさん、シンガーソングライター桐生勝役の鳥海浩輔さんが登場。今井さんは「ドラマシーンが多く、主役級の3人はいっしょに録音したシーンが多いので、ほかのゲームに比べ深い演技ができたと思う」とコメント。かかずさんは「色々なセリフを何日にもわたって録音した。色々な展開があるので何度も楽しめると思う」と語った。
また、ゲームにおいて重要な位置を占める音楽のプロデュースを行なったのは、椎名へきるや国分弘子、露崎春女などを手がけてきた大坪稔明氏。「普通、だいたい作品の雰囲気が固まりつつあるところで音楽の発注があるのだが、今回は台本しかないところで発注が来た。イメージがつかみにくいし、前例のないゲームということでお手本もなく難しかった」と制作を振り返った。
| 【スクリーンショット】 | ||
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| (C)2002 KiKi CO.,LTD./HAKUHODO Inc./Oricon Inc. | ||
ゲームは主人公の体がどこかに逃げていって締まったところからスタート。プレーヤーは色々なクリーチャーと話したり戦ったりしながら、“ゲノム”というアイテムを集め自分の体のパーツと交換していく。このパーツは99種類あり、バリエーションは13億通りにもなるという。姿形が変わるだけでなくパラメータが変化し、敵との相性も変化。戦闘はほぼ自動で初心者でも簡単に行なうことができるが、アイテムを入手することでコマンド入力による戦闘も可能になるという。
クリーチャーデザインを担当した後藤隆幸氏は「アニメのスケジュールに押されてきつかったが、いつもと違う仕事で面白かった」とコメント。「 (デザインが) 企画に合ってるのか不安だった」としながらも「カワイイキャラに仕上がったので、子供とかにプレイして欲しい」と続けた。
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| キキの岩品氏から「トライアングル・アゲイン」の商品説明が行なわれた | 右から蓼科灯役の今井由香さん、御堂香澄役のかかずゆみさん、桐生勝役の鳥海浩輔さん | 発表会場となったクラブの壁一面にゲーム映像が映され商品説明が行なわれた |
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| サウンドプロデュースを行なった大坪稔明氏。椎名へきるや国分弘子、露崎春女などを手がけてきた | 今回音楽にかかわったミュージシャン達。かなりの数のミュージシャンが参加している | 後半ではダンサーのパフォーマンスを交え、大坪稔明氏によるライブが行なわれた。その最後には同氏と関係の深い松岡直也さん、国分弘子さん、わたせせいぞうさんなどが駆けつけた |
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| 同社の池内氏によるGBAソフト「シルクとコットン」の説明。かわいらしい雰囲気のゲームだ | クリーチャーデザインを行なった後藤隆幸氏。「かわいらしいキャラなので、子供にもプレイして欲しい」とか |
(2002年6月19日)
[Reported by 船津稔]
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