★ GBAゲームレビュー ★
■ RPGを携帯し、通信プレイできる楽しみ
数々のシリーズを経て、新しく登場した本作の特徴は、マルチプレイが可能になったこと。GBAとソフトを持ち寄って、通信ケーブルをつなげれば、最大4人のプレーヤーが同時に接続できる。異なる職業のキャラでパーティーを組み、弱点をカバーし合ってひとつの冒険を進めていけば、1人でプレイする以上に楽しめる。 ゲームを開始したら、まずはキャラを作る。職業は、戦士、魔法使い、アーチャー、ドラゴン戦士の4種類。職業による性能は、だいたい想像がつく通りだが、3種類の武器や魔法の書を、戦闘中に持ち替えることが可能で、これによって戦い方の幅が広がる。基本操作はシンプルで、Aボタンを押せば剣を振ったり魔法を使っての攻撃ができる。あらかじめ装備するのは基本的なことだが、「ARMスロット」には3種類の武器や魔法の書を選んでおくことができ、戦闘中でもLボタンを押せば武器を持ち替えて、状況に応じた戦い方ができる。 例えば、戦士なら、振りが早くスキが少ない剣、硬直時間が長いが威力ある斧、前方に素早い攻撃ができる槍を選択できる。そして、これらのスキルを上げていくと溜め攻撃が使えるようになり、その性能差はもっと広がる。剣で溜め攻撃をすると前方にダッシュしながら周囲に攻撃ができ、斧で溜め攻撃を使えばその場で回転切りをし、槍なら前方に連続攻撃ができる。プレーヤーと同等のスピードで追いかけてくる敵が群がってきたら、剣の溜め攻撃で集団の中を往復して経験値を稼ぎ、仲間とプレイしているなら集団の前に出て斧で回転させ、敵を蹴散らす役目を買って出る、という使い分けができる。 魔法使いなら、遠方からの攻撃が可能で、回復、補助、攻撃の魔法の書を持ち替えて、幅広く仲間に貢献することができる。アーチャーも遠距離からの攻撃が得意で、戦士と同じくスピアを使用した場合も、タメ攻撃では遠くに槍を投げる。ドラゴン戦士は戦士と同じく仲間の盾となって戦うのに適した体力のあるキャラだ。
武器のほか、Bボタンで使用するアイテムも「アイテムスロット」に3つまで選んでおける。これも切り替えられるので、使用頻度の高いものをあらかじめセットして冒険に出掛けると便利。 また、アイテムとして「ソウル」を入手できれば、これを装備したまま戦闘をしていると、画面に「SOUL MAX」の表示が現れる。ここでセレクトボタンを押せば、画面内にいる複数の敵に大ダメージを与える、異世界の住人を呼び出すことができる。ただ、序盤では入手しづらいので、ソウルには頼れない。
■ 戦闘中のダンジョンの仕組み
スタートボタンを押すと「キャンプ画面」を呼び出すことができる。この「キャンプ画面」で使用頻度が高いのが、「アイテム画面」と「ステータス画面」。アイテム画面だが、最初に見たときには、情報を細かく詰め込みすぎなのではないかという印象を受けた。中央に手持ちのアイテム全てがずらりと表示され、下部にはキャラの能力、左側には装備の状態など様々な情報が表示されている。しかし、プレイを始めればすぐ気にならなくなった。むしろ、アイテムを選択・使用したり、装備を整えるこの画面では、アイテムが一目で見渡せるので、冒険途中でちょっと装備を変えるのにも都合がいい。 「ステータス画面」では、経験値によってレベルアップした際、入手できるポイントを振り分けることができる。キャラがレベルアップすると、「ステータスポイント」と「スキルポイント」が手に入る。「ステータスポイント」は、STR(ストレングス)やVIT(バイタリティー)などの能力に振り分け、「スキルポイント」は職業ごとに異なるスキルをアップさせる。スキルポイントを上げると、Aボタンを押しっぱなしにして離すと発動する「タメ攻撃」ができるようになる。 ポイントは、いつ振り分けるのもプレーヤーの自由。タメ攻撃のレベルは5がマックスだが、レベル1に上げればタメが使えるので、最初はよく使うものからマメにレベルを上げていくのがいいように思う。スキルポイントは、成長に従って求められる数が増えていくため、中途半端に余った場合は残しておいて、ポイントがたまってからまとめて使うということもできる。
また、各エリアでは、宝箱やモンスターが落とすアイテムを入手できる。中にはレアなアイテムも手に入ることがある。クエスチョンマークのついたアイテムは特殊能力を持っていて、鑑定してもらうか鑑定書で鑑定しないと使用することができない。
■ やっぱりマルチプレイでしょ!!
経験値については、最後に倒した人が誰であれ、1回でもダメージを与えた敵の分の経験値は入るようになっている。レベルに格差がある場合は、弱い人が敵に1回でもダメージを与えるまで強い人が待ってあげて、後は強い人が片付けると効率良く経験値を稼いでいける。
シングルプレイだと、1つのエリアのボスを倒すと、物語が進んでまた新しいエリアを選択できるようになる。通信プレイの場合は、1Pに差している人がシングルプレイで進んだエリアまでしかプレイできない。つまり、みんなで先の方をプレイしたいなら、一番攻略の進んでいる人が1Pに繋いでプレイを始めればいい。まだ弱い人なら、先のステージに連れていってもらうことで、シングルプレイよりも早目に経験値がためられるのでお得だ。 私が気になったのは、アイテムのまとめ買いができないこと。友達と通信プレイをしている時に少しでも待たせるのは気になってしまうたちなので、回復系アイテムなどを買い込むのに時間がかかるのがちょっと残念に思えた。 この他お得な点は、アイテムやお金などの持ち物を友達と交換できるということ。自分のキャラでは装備できない武具を拾った場合も、特殊効果の付いたものなら売らずに取っておいて友達にあげると、いい関係が生まれるかもしれない。 みんなで遊べる環境があるなら、そろえて買うことをオススメしたい。マルチプレイをできる相手がいなくても、通勤、通学の電車内のお供にすれば、普段はまったりしたアイテム集めや経験値稼ぎをして、ちょっと時間がある時にボスまで攻め上るといった遊び方ができる。
■ プレゼント!
GBAもすっぽり入るサイズのこのポーチ、ソフトを購入して応募しないと手に入らない貴重なものです。どしどしご応募お待ちしております。
応募締切 :6月20日 12:00(正午)まで
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
(C)SEGA CORPORATION,2002 イラスト・玉木 美考
□セガのホームページ (2002年6月13日) [Reported by 河本真寿美] |
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