GBA開発ツール「CodeWarrior for GAMEBOY ADVANCE」
この夏にはGCと連携した開発がより簡単に

同社代表取締役社長の植田省司氏
6月4日 開催

 ゲームソフトウェアの開発ツールなどをリリースしているメトロワークス株式会社は、5月9日にリリースしたゲームボーイアドバンス開発ツール「CodeWarrior for GAMEBOY ADVANCE 日本語版 Version 1」の説明会を行なった。会場には多くのプログラマーやゲーム開発会社が集まり、ゲームボーイアドバンスの開発に関して深い関心を持っていることを印象づけた。GBAのソフトウェア開発ツールということで、購入には任天堂とのライセンス契約などが必要となる。

 今回の説明会では「CodeWarrior」シリーズの優位性としてゲームキューブ版「CodeWarrior」とインターフェイスが共通である点が強調された。また、GBAの開発ツールを制作しているインテリジェントシステムズとの密接な関係を構築することで、より安定度の高いツールとなっている。

 発表会では、この夏のリリースが予定されている「Version 1.5」に関する話題にも触れられた。「Version 1.5」ではゲームキューブ用ソフトと同時開発、同時デバッグが可能となる。ゲームキューブのOSは「CodeWarrior」で開発されていることもあり、開発ツールとしての親和性は高い。ゲームキューブ用CodeWarriorの次期バージョンと「CodeWarrior for GAMEBOY ADVANCE 日本語版 Version 1.5」はマージンインストール (同一ディレクトリにインストール) が可能となり、ソフトの開発がより簡単になる。

 先日のE3で発表されたとおり、今後任天堂はゲームキューブとゲームボーイアドバンスの連携を強化していく。「Version 1.5」ではGBAケーブルにも対応することから、これまでにはない携帯ゲームと家庭用ゲーム機との連携ソフトの開発が容易になる。発表会では開発者側から開発ツールに対して厳しい意見もあったが、こういったツール環境が整備されることで、新しい試みのゲームソフトがより多く登場する機会が増えるということになる。ユーザーにとってはこういったツールの登場でより一層“楽しめる”ゲームが発売されることを期待したい。

□メトロワークスのホームページ
http://www.metrowerks.co.jp/
□「CodeWarrior for GAMEBOY ADVANCE」のページ
http://www.metrowerks.co.jp/Products/Game/AGB.html
□関連情報
【4月25日】メトロワークス、GBA用ゲーム開発ツール「CodeWarrior for GAMEBOY ADVANCE 日本版 Version 1」を発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020425/cwgba.htm

(2002年6月4日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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