Electronic Entertainment Expo 2002現地レポート
PS2タイトルレポート【その2】
初プレイアブル作品など盛りだくさんのセガ、ナムコ、エニックス
会期:5月22日~25日(現地時間)
会場:Los Angeles Convention Center
■ 「Shinobi」をメインとしたセガブース
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「Shinobi」のイメージイラスト。腕に仕込まれたクナイが独特の雰囲気 |
セガブースで目立つ位置に設置されていたのが、オーバーワークス制作による「Shinobi」。元祖AC版から2Dのアクションゲームとして名の通ったタイトルであったが、今作は3Dアクションとして見事に復活。E3バージョンはスペシャルということで、1ステージのみのプレイが可能だった。ジャンプ、ダッシュ、そして忍者刀での攻撃のほか、クナイによる痺れ攻撃が可能。ダッシュのレスポンスが気持ちよく、残像を残して高速に移動できるのはとても気分がいい。ジャンプは2段までが可能。ジャンプ中にダッシュもでき、これまた気持ちいい動きをしていた。
クナイはジャンプ中やダッシュ中に放つこともでき、敵の頭上でしびれさせてすぐ着地から一閃という動きは個人的にお気に入りになった。なお、クナイは所持数が決まっており、途中で敵を倒すなどして補給せねばならない。もうひとつ気持ちよかった動きとしては、壁に向かってジャンプし、ダッシュすると壁を利用して疾走できること。さらにそこからジャンプ、ダッシュでめまぐるしく動けるので、それだけでも十分楽しかった。北米では今秋発売を予定している。
次に、レッド・エンタテインメントが国内で制作販売する「Gungrave」もプレイアブルで展示されていた。GameJam版から制作が進んでおり、GameJam版では途中でENDだった先がプレイできた。ロックオンしながら敵を2丁拳銃でバリバリ撃ち倒し、大量に敵が来た時は近距離用の背中の棺桶仕様のロケットランチャーをぶん回す。ロケットランチャーは発射時には動きが止まってしまうが、爆炎で大きなものを破壊できたり、多数の敵を巻き込むことができるスペシャルアタックとなっている。こちらも今秋発売予定。
ワウエンタテイメントの手がける「SEGA Bass Fishing Duel」は、2人同時プレイ可能なつりゲーム。「GetBass」のシステムを発展させたもので、プレイの感覚はまさにそれ。今秋発売予定。
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「Ferrari F355 Challenge」PS2版は参考出展 |
また、参考出展ながら、GT Forceでのプレイもできたのが、SEGA-AM2の「Ferrari F355 Challenge」。移植作業も順調なようで、スムーズに動作していた。
また、「SEGA SPORTS」の充実ぶりも目を見張るものがあった。NFLなど日本ではあまりなじみの薄いものも、こちらでは熱狂的なファンに支えられているのが伝わってきた。
□セガのホームページ
http://www.sega.jp/
■ 「NINJA ASSAULT」が一足早く遊べたナムコ
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「SOULCALIBUR II」の映像が一年ぶりに凱旋 |
「NINJA ASSAULT」、「Pac-Man Fever」などのラインナップが公開されていたナムコ。メインスクリーンには「新レースゲーム(仮)」の予告と思われるムービーと、AC版「SOULCALIBUR II」の新作ムービーが流され、目を引いていた。なお「SOUL CULIBUR II」の新作ムービーは、日本語版を27日に公開できる予定。お楽しみに。
さて、PS2タイトルだが、海外から見た日本の忍者を描くガンシューティング「NINJA ASSAULT」がプレイアブルで出展されていた。おしむらくはガンコンでプレイできなかったこと。台詞は英語、画面メッセージは日本語が表示されるという異色の作りになっており、AC版の移植作業はほぼ終わっているものと思われるが、なにしろAC版同様に難易度も高く、とても最後まで進めなかった。家庭用オリジナルモードに期待したい。
「Pac-Man Fever」は、バラエティ色豊かなパーティゲーム。パックマン、「鉄拳」シリーズのエディ・ゴルド、「リッジレーサー」シリーズからは永瀬麗子、そして「ソウル」シリーズからはアスタロスというこれまた異色の組み合わせのキャラクタで、いろんなゲームにチャレンジするという内容。
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
■ 「RAD」と「スターオーシャン3」で気を吐くENIX
SCEAのブースにも出展され、注目をあびていたのがENIX AMERICAの「ROBOT ALCHEMIC DRIVE(RAD)」。北米で10月の発売を予定しているロボットシミュレーションゲームだ。プレーヤーはロボットを操るパイロットとなり、自らロボットを操縦し地球を侵略する外敵の操る異形のロボットと戦わねばならない。戦闘はリアルタイムアクションで、一見すると動きが鈍く感じられるがそれは演出。地面を踏みしめると画面全体が揺れ、非常に重厚感あふれる戦いが楽しめる。しかも、いわゆるロケットパンチなどの兵器、パンチで殴りあう肉弾戦、そしてタンクや飛行機へと変形する機能も持ち合わせた主人公機のプレイアビリティは非常に高い。この部分だけ見ると、スーパーロボットアニメーションを見ているかのような気分にさせられる。類似するタイトルとしては、PSでヒューマンから発売された「リモートコントロール・ダンディ」が近いか。ロボットのコントロールはL1、R1が腕、L2、R2がそれぞれ足を担当。歩くためにはL2とR2を交互に押して、攻撃するときは任意の腕に対応するボタンを押さねばならない。
だが、このゲームのポイントはそれだけではない。敵との戦闘は市街地で行なわれ、ロボットが破壊した施設や電線など、戦闘状況が副次的損害を生み出す。全50以上というシナリオは、勝利時用件も異なり、遊びごたえがあることは間違いない。ロボットのカスタマイズもできるそうで、ぜひ国内販売もお願いしたいタイトルといえよう。
また、「スターオーシャン3」もブース内で映像出展されていた。
□ENIX AMERICAのホームページ(
http://www.enix.com/
□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
(2001年5月25日)
[Reported by 佐伯憲司]
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