Electronic Entertainment Expo 2002現地レポート

PS2タイトルレポート
数多くのタイトルを展開するカプコン、コナミ

会期:5月22日~25日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

■ カプコンは初登場タイトルもプレイアブル多し

「auto modellista」の筐体。といってもショーバージョン
 カプコンブースには、ニンテンドーゲームキューブ、Xboxタイトルを凌駕するPS2タイトルがところせましと並んでいたのが非常に印象に残った。公開されていた作品は先日の記事のとおりの豪華ラインナップであり、初公開のタイトルも多かった。

 まずは「Breath of Fire series (仮)」。PS2にプラットフォームを移行して、グラフィックイメージからすべてが刷新されている。また、「Dino Stalker」は、「バイオハザード」に対する「ガンサバイバー」シリーズというイメージで、日本では「ガンサバイバー3 DINO CRISIS」の名称で6月27日に発売される1人称視点のガンシューティングゲーム。ナムコの「ガンコン2」対応作品だが会場ではガンコン2でプレイできなかったので、やや難易度が高かった。やはりガンデバイスは重要だ。

【Breath of Fire series (仮)】

【「Dino Stalker」】

 そして、プレミアレビューとして流された「Devil May Cry 2」の映像は、前作のイメージを踏襲しつつも、さらに洗練されたイメージのグラフィックが印象的。ビルの屋上から飛び降りるダンテが、銃と大剣で敵をなぎ倒す様は、前作以上にスピーディで大胆だ。海外でより人気を博したタイトルだけに、力の入り様がうかがえる。なお、このムービーはカプコンのサイトで見ることが可能。

【Devil May Cry 2】

 デバイスといえば、「auto modellista」は、ボックスシート型の筐体に入っており、ショーバージョン専用の環境でプレイできていた。ハンドルデバイスなどは他社製のものとのこと。ロジクールの「GT FORCE」の海外版が使用されていたようだ。

 初公開タイトルとしてもう1作出展されていたのが、「Red Dead Revolver」。西部開拓時代をフィーチャーしたオンライン対応ゲームだ。主人公Redは家族を無法者たちに惨殺され、復習を誓う男。荒れすさぶ荒野での銃撃シーンなど、まさに西部劇を再現した作品となっている。最大4人までのプレイが可能で、グラフィックも味のあるものになっていたのが印象的。

【Red Dead Revolver】

コミック調のデモシーン。コマが拡大して表示されるなどの演出があった
 最後に、今回初のお目見えではないが、「JoJo's Bizarre Adventure(仮)」が序盤をプレイできるようになっていたのもすばらしい。この作品は日本では「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」というタイトルで発売されることが決定している。本体の攻撃、スタンドのON、OFF、スタンド単体の攻撃を組み合わせて戦うことができ、転がりながらの移動も可能。

 接近戦型スタンドの場合、この転がりながらの移動をうまく使い、相手の空振りに本体の攻撃を、さらにそこからスタンド攻撃を絡めたり、スタンド攻撃から接近してさらに追加攻撃ができるようになっている。生命を宿らせることのできるゴールド・エクスペリエンスの場合、地面から木を生やして敵を捕らえて、落下するところに追撃をかけたり、地面から相手方向に草を伸ばして敵を捕らえるなどの使い道があった。

 ブローノ・ブチャラティと戦う最初のステージでは、逃げるブチャラティを追いかけて戦うというシチュエーションで、途中で特定の場所で攻撃を決めるなどすると、ボーナスシーンが挿入されるなどしていたのがポイント。原作を知っていれば、より高ランクの評価が得られるだけでなく、いろんなシーンが拝めるようになっているということだろう。ストーリー的にかなりのパートが遊べるようになっていた。ファンならずとも発売が待ち遠しいタイトルのひとつだろう。

【JoJo's Bizarre Adventure(仮)】

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/


■ こちらも負けずと初登場タイトル目白押しのコナミ

「CONTRA Shattered Soldier」、「Silent Hill3」、「Silent Scope3」、「Konami's Moto-X」、「Cy Girls」、「Zone of the Enders:The 2nd Runner(ZOE2)」、そして「Metal Gear Solid2:Substance(MGS2S)」と、カプコンと負けず劣らずの初登場タイトルが公開されていたのはコナミブース。

 「ZOE2」、「MGS2S」、「Silent Hill3」、「Cy Girls」などは映像出展のみ。「ZOE2」は、前作にも増して攻撃が派手になっていたのが印象的。今回も登場する人型巨大兵器“オービタルフレーム”の背後に展開した多数のユニットが、敵めがけて誘導しながらあっというまに飛んでいく様は圧巻。主人公の搭乗する“ジェフティ”もパワーアップしていることがうかがえた。今回は、火星でクーデターを起こした軍事組織と、それを止めるために立ち上がる“ジェフティ”と主人公の姿を描くストーリーラインとなっている。

【Zone of the Enders:The 2nd Runner】

 「MGS2S」は、「METAL GEAR SOLID2 SONS OF LIBERTY」をパワーアップしたタイトル。200ステージを越えるという「VR MISSIONS」の模様や、「ALTERNATIVE MISSIONS」では、洋上プラントや偽装タンカーの舞台設定を使って、ソリッド・スネークや雷電で別のミッションをプレイできるようになっていることが公開されていた。それから、「SNAKE TALES」ではスネークが大活躍。「MGS2」ではスネークの活躍が少なかったので残念だったが、今回はそれを補ってあまりある内容になりそうだ。FPS風味の射撃ミッションがあったり、スネークがスケボーするシーンなども公開され、スタッフの遊び心が満載の模様だ。

【Metal Gear Solid2:Substance】

 「Silent Hill3」は、ムービーシーンが短かったために内容があまり把握できなかったが、地下鉄構内で主人公の女性がマシンガンをぶっ放し、異形の生物を派手に攻撃しているシーンが記憶に残った。今までのシリーズはわりと静寂なイメージがあったが、今作はかなり強力な敵の出現もあり、派手なパートもありそう。

【Silent Hill3】

 さて、久々の復活を遂げた「コントラ」シリーズの最新作である「CONTRA Shattered Soldier」は、プレイアブルで出展。基本的システムは、シリーズ伝統の2Dシステムだが、キャラクタはポリゴンになっており、3Dバトルシーンも導入されている。ジャンプや射撃感覚こそ、昔の「コントラ」らしさを残してはいたが、プレイしてみるといろんなシーンが導入され、かなりブラッシュアップされている。

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/


□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□関連情報
【5月22日】カプコン、PS2「Devil May Cry 2」などのE3出展タイトルを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020522/capcom.htm
【5月22日】コナミ、PS2「CONTRA」、Xbox「Metal Gear Solid2:Substance」など 新作タイトルをE3に出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020522/konami.htm

(2001年5月25日)

[Reported by 佐伯憲司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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