「2002 東京おもちゃショー」レポート
TVにつないですぐ遊べるゲームをさらに拡充、その他

5月9日~5月12日 開催 (9、10日は業者日)

開催場所:東京ビッグサイト

入場料:1,000円

 今回の「2002 東京おもちゃショー」で目立っていたのは小型ラジコンとロボットだけではない。もうひとつ各社が力を入れていたのが、テレビにつなげるだけですぐに遊ぶことができる簡易ゲーム機だ。これまでから各種発売されてきたが、なんと倍々の状態で市場が広がっているのだという。そういった事情からか、今回も個性的な製品が揃っていた。

 また、このほかにも個性的な商品がいくつか展示されていたのを取り上げてみた。


■ テレビに接続するだけで楽しめるゲーム機が大増殖

 テレビに接続するだけで楽しめるゲーム機といえば、エポック社がその口火を切ったメーカーとして有名だが、同社では今回も入り口に大きなセットを組んで大プロモーションを展開。力が入っていることをアピールしていた。

 今回出展されていたのが野球を扱った「勝負しようぜ!! エキサイトスタジアムDX」、ボクシングを扱った「K.O.しようぜ! エキサイトボクシング」、“ミニモニ。”が登場するミニゲーム集「ミニモニ。ステージ! ダンスだぴょん!」、そしてドラえもんの空気砲を使った体感ゲーム「ドラえもん (仮)」などなど、大挙出展されている。

 特に面白いのが、「ドラえもん」。音声認識技術を利用しており、コントローラが空気砲となっている。ここで“空気砲”を解説すると筒に向かって「ドカン」と声を発するとその声が弾となって相手に飛んでいくという道具なのだ。
 今回音声認識技術を使うことで空気砲を実現。コントローラのマイクに向かって「ドカン!」と叫ぶと、テレビの中の敵に当たるのだ。さらに小さい声で叫ぶと威力は弱いが、大声で叫ぶと威力もアップするという原作そのままとなっている。もちろん空気砲にはトリガーも付いていて声を出さなくてもゲームを楽しめることはできる。ただし、強弱は感知されないから、その分楽しさは半減すると言えるかもしれない。収録されるミニゲームは音声認識技術をうまく使ったゲームにしたいという。

 このほかで力が入っていたのがタカラだろう。タカラは「PlugIt!」シリーズとしてテレビに接続して楽しむタイプのゲームを多数開発しているが、今回は2作品を出展した。ひとつは刀型コントローラを使ったゲーム「ズバズバブレード」とモグラたたきのような「ぽこぽこハンマーズ」を出展。初日のステージでは、「PlugIt!」シリーズのプロモーションを行なっているお笑いタレントの「T・I・M」が登場。汗だくになって遊びながらプロモーションを行なっていた。

【エポック社】
ずらっと並んだ商品ラインナップに圧倒される (写真左)。写真中央が“空気砲”を実現した「ドラえもん (仮)」。展示会では迫り来る恐竜を撃退するゲームを楽しめる。写真右は「K.O.しようぜ! エキサイトボクシング」。防御することもできるので、うまく隙を見計らってパンチを連続で決めて敵を沈めたい


【タカラ】
タレント「T・I・M」が汗だくで紹介した「ズバズバブレード」と「ぽこぽこハンマーズ」。「ズバズバブレード」では飛んでくる手裏剣をタイミング良く跳ね返すミニゲームや、流れてくる食材を斬って鍋に入れていくミニゲームがプレイできた。「ぽこぽこハンマーズ」にはクイズや、モグラたたき (叩くのは宇宙人だが) をプレイできる。どちらも単純だが、友達や仲間でプレイすれば盛り上がるだろう


【その他】
赤外線を使ったコナミのおもちゃ「スラッシュショット (写真左)」と「サイバーナックル (写真右)」。じつはこのふたつはテレビに接続するタイプのゲームではない。「スラッシュショット」は的目がけて撃つという古来からあるタイプだが、カウンタが表示され赤外線が命中すれば蓋が起きあがり上のコップが跳ね飛ぶなど、早打ちガンマン気分が味わえる。さらに、セットにはランダムに動くエイリアンターゲットの標的が付属。こちらを狙うゲームもプレイ可能。拳銃型コントローラ2丁とこれら標的がふたつで、5,800円というかなりの低価格。10月発売予定。「サイバーナックル」はヘッドセットとグローブがふたつついてやはり5,800円。こちらはグローブの先端に赤外線発射口が用意されており、ヘッドギアの赤外線受光部目がけて離れて殴りあうゲーム。グローブのボタンを押すと防御になるが、同時に攻撃もできない。一定時間内にどれほどダメージを与えることができるかというゲーム トミーブースでは先日発表された「射的王」を展示。カワイらしい外見に引きつられて多くの人がプレイしていた



■ その他にも個性的な商品が出展される

これが「フェアリウム (Fairrium)」。決まった位置で見なければうまく見えないがそれはしょうがない話
 これ以外にも個性的な注目製品がいくつか出展されていた。

 中でも面白かったのが、バンダイブースで参考出展された「フェアリウム (Fairrium)」。パイオニアの「3D floating Vision」という技術を使用した一種の3D映像。ただ箱の中で妖精が生活しているだけではない。音声認識してマイクの前で音を立てると反応したり、箱の中に手を入れるとビックリしてビンの中に逃げ込んだりかなり反応してくれる。色々なことができそうで、これまでにないなかなか面白い商品。製品化も価格も未定。

【バンダイ Digital Mono Eye MS-06 ZAKU-II】
バンダイブースで出展されていたデジタルWEBカメラ「Digital Mono Eye MS-06 ZAKU-II」。USBでPCと接続する。当初、本体と同時期の発売が予定されていたが延期となった。ただし同梱の画像合成ソフトなどがかなりよくできているようで、それだけでも買いかもしれない。ちなみにガンダム関連の素材も収録されている


【携帯関連おもちゃ】
バンダイブースに出展されていた「モバイルペット」。赤外線通信「IrMC」機能を使用したおもちゃ。携帯を通じてモバイルペットにことばを教えたりすることができる。10月発売予定。加賀電子やコネクト、リンクエボリューションと共同で開発 携帯の着メロを使って、曲当てクイズを楽しめる「ケータイドレミファQ」。9月に1,980円で発売予定 つなぐだけで携帯電話の番号とメールアドレスを交換できる。さらにプロフィールや写真も交換可能


【その他】
バンダイで展示されていた掃除機。家電メーカーが開発したコアを使用。勝手に部屋の中をフラフラと走りまわって掃除してくれる。部屋の隅っこを掃除するため取っ手も付ける。1万円以下を目指しているという タカラの犬のことばを分析する「バウリンガル」。かなり商品化に近づいてきた感じだ 「ミルモでポン」というマンガのキャラクタ型の子供型パソコン。子供型パソコンはたくさん発売されたが、キャラクタの形をして、さらに動くタイプの商品は珍しい
トミーブースに展示されたNゲージ用の「TCSパワー&サウンドユニット N-S2-CL」。例えばトンネルにはいると籠もった走行音を再生し、踏切があれば自動的にドップラー効果の入った踏切の音を再生する。圧力計と連動したブレーキや電流計なども動作するなかなかの優れものだが、128,000円もする CUBEの「ガチャコン」。ただのリモコン。でもガチャガチャと昔のチャンネルのようなデザインとなっている。チャンネルだけでなくボリュームもアナログなつまみ。CUBEのブースに展示されている


□「2002 東京おもちゃショー」のホームページ
http://www.toys.or.jp/2002toyshow/top.htm
□関連情報
【5月9日】「2002 東京おもちゃショー」開幕。今年のトレンドはラジコン?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020509/tgs1.htm

(2002年5月9日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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