「2002 東京おもちゃショー」レポート おもちゃ編 Vol.1 |
開催場所:東京ビッグサイト
入場料:1,000円
最新のおもちゃ関連商品を集めた展示会「2002 東京おもちゃショー」が開幕した。主催は社団法人日本玩具協会。5月9日と10日はビジネスデーで一般の来場者は入場できないが、11日と12日は一般の方も入場できるだけでなく、おもちゃの即売コーナーも開設される。会場は東京ビッグサイト。
今回のようなビジネスデーとパブリックデーがいっしょに開催されるのは最後となり、来年からは6月にビジネス関係者向けに開催される「TOY FAIR 2003 (仮称)」と、2003年7月31日から4日間横浜パシフィコで開催される「おもちゃみらい博」に分かれてしまう。
「おもちゃショー」は2年前、ロボット一色となったが、今年はそういった大きなトレンドは見あたらないように感じる。あえて挙げるならば、テレビにつなげるだけで遊ぶことができる手軽なゲーム機が数多く出展されているのと、昨年から大ヒットを飛ばしている超小型ラジコンが幅を広げていることだろう。
このほか面白い商品はいくつか散見することはできるが、トレンドとなりうるような破壊力はないのが残念だ。
■ 小型ラジコンはさらに幅広い展開を見せる
超小型のモーターを登載したシリーズといえば、トミーの「ビットチャージー」とタカラ、コナミの「Micro iR」シリーズが先行している。「ビットチャージー」は相変わらず好調な販売を記録しているが、車以外の新規商品の展開は表向きあまり見えてこない。今回の「おもちゃショー」でも以前出展されていた戦車や潜水艦はモックアップも展示されていない。
一方、コナミとタカラはそれぞれのブースで、新規商品の展開に熱心なところをアピールしている。タカラのブースでは「デジQ」の新規ラインナップに留まらず、潜水艦「ダイバーギア」の実演を行なっている。先日行なわれたタカラ・コナミ合同展示会よりも新しいバージョンも出展されている。前回は全長9cmだったが、現在は7cmまでコンパクト化している。商品ではさらにスリム化させるという。前回のDEMOでは試作品なため動かなくなることもあったが、今回は水中をキビキビと動きまくっていた。
さらにコナミのブースでは、発売を直前に控えた「デジQトレイン」、9月12日に発売される予定の戦車「コンバットデジQ」、さらに昨日発表されたF1モデル「MICRO IR DigiQ Formula」、さらにホバークラフト「ホバーデジQ」まで展示されていた。いづれもかなりの完成度で期待させる出来だ。
これ以外のメーカーで注目だったのがバンダイの「二輪工房」。カメラのフィルムを巻き上げる小型モーターを使った1/18スケールのバイクのラジコン。バイクなので、基本的に左右に曲がることしかできないが、完全二輪走行でライダーの体重移動によって回るという本格派。バイクはチェーンによるリアルな走行を実現している。4台同時に走行でき、プロポ付きで11月に4,980円での発売を予定しているという。基本的に30歳代以上をターゲットにした商品だ。
【バンダイ 二輪工房】 | ||
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何度かステージを見たが、実演はされていない。走行はビデオのみだが、それを見る限りなかなかイイ走りをしている。車種の選択も30歳台以上をターゲットとしており、当時買いたくても買えなかったバイクを手に入れて欲しいとしている。なお、参考出展で仮面ライダーに登場する「サイクロン号」が置かれていた |
【セガトイズ】 | ||
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中央の写真にあるのが小型モーターユニット。2つ搭載されているのがわかる。これを車やボートに取り付け遊ぶ。コアユニットをひとつもっていればあちこちに使い回すことができるということから、コストダウンに繋がるという |
■ ロボットはキャラクタ展開を見せる
ロボットも落ち着いたとはいえかなりの数が出展されている。特に力が入っているのがバンダイ。一方、トミーのブースでは以前のようなロボットは見かけなくなったのが残念ではある。
バンダイのブースで最も注目なのが、R/C TECH ROIDEシリーズの第2弾となる「DOM MS-09」。現在発売中のザクが98,000円もするが、今回は29,000円と手頃な感じとなっている。もちろんホバーによる走行ではなく、足の裏に設置されている車輪による走行となっているが、それらしく見えるところが素晴らしいところ。動きは前後、左右旋回、そして何よりすごいのが左右へのスライドである。これによりドムらしい動きを実現している。
手にしたバズーカ砲には赤外線発射口が用意されており、胸にはLEDインジケータを設置。当たるとダメージを受けたことになりプロポもブルブル震えるという。ザクのようにプロポに画面が写ることはないが、LEDレベルゲージが点滅し、体のダメージが表示される。
バンダイはこのほか2010年までに「ドラえもん」を作るプロジェクトを発表。その第一弾となる「ドラえもん ザ ロボット」は音声認識技術を搭載しており、今年発売される予定。さらに2006年には複合センシング技術を搭載した「ドラえもん ザ フレンド」が登場。第3ステップが2010年の「リアル ドリーム ドラえもん」となる。
ちなみに「ドラえもん」といえばエポック社のブースでも参考出展だがロボット「ドラえもん プロトタイプ DR-02」が展示されている。こちらもセンサーの固まりで、ドラえもんの前に立つとこちらを認識し、前に立っている人が横にずれると、ちゃんと首をこちらに向けて寄ってきてくれる。こちらも本物の「ドラえもん」に近づけようとする夢の溢れる企画だ。
【京商】 | ||
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先日のロボット博でも出展されていたが、デザインは商品化された段階で変わってしまった。こちらはこちらでカッコイイ。鉄板の上を2足歩行する。鉄板はセットに1枚しか付いてこないが、1枚2,000円程度で別売されるという。ロボットのカラーリングは3色。価格は16,000円と言うことで少し高価 |
(2002年5月9日)
[Reported by 船津稔]
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