カプコン、「Prince of Qin」の国内取り扱いを発表
秦の始皇帝の時代を扱った「Diablo」風大作アクションRPG

今秋発売予定

価格:未定

 株式会社カプコンは、中国北京のゲームメーカーObject Softwareが現在開発しているアクションRPG「Prince of Qin」の国内取り扱いを発表した。日本でのタイトルは「天覇光芒記~プリンス・オブ・シン~」とし、今秋の発売を予定。タイトル名から、完全日本語版でのリリースが予想されるが、価格や対応OSなども含め、詳細は未定となっている。

主人公Fu Suを含む、パーティーメンバーの一部。硬派なバックグラウンドストーリーとは裏腹に、意外と女性メンバーが多い
 開発元のObject Softwareは、アイドス・インタラクティブより発売されている三国志をモチーフにしたリアルタイムストラテジー「フェイト・オブ・ドラゴン」で世界デビューを果たした新進気鋭のゲームメーカー。母国の歴史をモチーフにした作品ばかりを手がけ、現在、「Fate of the Dragon 2」と並行して「Prince of Qin」の開発が進められている。

 同社2作目となる「Prince of Qin」は、三国志の時代からさらに歴史をさかのぼり、紀元前207年頃を舞台にしている。これは中国史上初めて全国制覇を成し遂げた秦の始皇帝が病死後、2代皇帝胡亥の治世に反発した農民らの反乱が頻発し、最終的に項羽と劉邦の挙兵により秦が滅亡した年にあたる。物語の主人公は始皇帝の長男扶蘇(Fu Su)。史実では彼は、同じく皇位を狙う次男胡亥(Hu Hai)、その次男をそそのかした巨悪の宦官趙高(Zhao Gao)らの奸計に嵌り自害に追い込まれている。

 ゲームでは、間一髪窮地を脱出した彼が、亡父健在の頃の無敵の秦帝国を再興するための聖戦を開始するというもの。中国人ならずともゾクゾクするバックグラウンドストーリーといえよう。ゲームタイプは、「Diablo」風のアクションRPGとなっており、途中、張良、蒙恬など歴史上に名を残した数々の英雄たちを仲間にしながら、彼らに対する復讐を成し遂げていく。項羽、劉邦なども登場するのは間違いないだろう。

 「Diablo」タイプのアクションRPGというと、気になるのがマルチプレイ。「Prince of Qin」は、マルチプレイもかなり大がかりなものになりそうで、最大8人などというレベルではなく、20~500人が同時参加できるという。ゲームの詳細についてはE3で明らかにされる模様だ。

グラフィックのクオリティは「Diablo II」以上。中国人スタッフが開発しているため、歴史考証的な面でも安心できる

Object Software (Beijing) Co., Ltd.・(C) 2000, All Rights Reserved

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□Object Softwareのホームページ(中国語)
http://www.object.com.cn/
□「Prince of Qin」の公式ページ(英語)
http://202.130.3.136/products/zhuanqu/qinshang_english/

(2002年5月9日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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