ゲームからアニメ、格闘技まで幅広い展示
「エンタテインメントEXPO2002」開幕

4月20日~21日まで 開催

会場:東京ビッグサイト西館1ホール

入場料:中学生以上 1,200円,小学生以下無料



 ゲームからアニメ、映画、ホビー、格闘技まで幅広い出展社が参加しているイベント「エンタテインメントEXPO2002」が4月20日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は21日までとなっている。入場料は中学生以上が1,200円、小学生以下は無料。また、インターネットでも同じテーマでヴァーチャルイベント「エンタテインメントEXPO2002 ~インターネットキャラクターショウ21 powerd by LYCOS~」が開催されており連動している。

 今回のイベントは「東京ゲームショウ」や「ワールドホビーフェア」等と比べると規模も小さく会場も小規模だが、じつは数多くのメーカーが出展している。また、「ファイナルファンタジーXI」のムービーが公開されたり、NECインターチャネルがステージイベントとして新作発表を行なうほか、アルケミストは「君が望む永遠」のプレイアブルバージョンを出展するなど目が離せない点も多い。

 日曜日はNECインターチャネルの発表会は行なわれないが、ブースでは新作を体験することができる。気になる人は足を運んでみるといいだろう。


■ NECインターチャネルが繰り返される世界を描く
  新作「パンドラの夢」を発表

NECインターチャネルのプロデューサー多部田氏。ユーモアたっぷりに各作品を紹介
 NECインターチャネルは「エンタテインメントEXPO2002」のステージで新作タイトルなどを発表した。新作タイトルは、ぱじゃまソフトがWindows用ソフトとして発売している「パンドラの夢」。ループアドベンチャーと題され、何度も繰り返される日常……でも少しづつ変わっていく日常を描くアドベンチャーゲーム。プレーヤーはヒロインとともに8月25日から8月31日の1週間を繰り返すが、デジャヴに捕らわれるだけ。同じ1週間を繰り返してはいるが、少しづつ変わっていく。

 対応プラットフォームは「最新のゲーム機で」と断わった上で、「ドリームキャスト」と発表された。制作状況は現在30%。すでに移植作業はある程度進んでおり、現在ドリームキャスト版のために追加要素を加えている最中だという。アフターストーリーを大幅に追加するなどドリームキャストならではの移植が行なわれているという。発売は「8月頃」と言うが、担当している高垣プロデューサーによれば「NECインターチャネルには発売延期があるから……」と言葉を濁す一幕も。同社多部田プロデューサーによれば「8月を逃しても9月には発売できるのでは」とコメントしている。

 このほかでは、これまでにはない世界観でファンに人気のある「ブラックマトリックス」シリーズの最新作「ブラックマトリックス ゼロ」の映像が公開された。対応プラットフォームはゲームボーイアドバンス。かなり気合いの入ったグラフィックとなっていた。会場ではプレイアブル版もすでに展示されており、遊ぶことができる。プレイした感じでは、ゲームはアドベンチャーパートで話を進めていき、所々でターンベースのシミュレーションパートが収録されるといった趣向のようだ。前作よりも前の時代を扱っているが、その世界観は健在で、他のゲームにはない魅力があふれている。
 発売は7月19日で価格は5,800円。すでに完成しており、予定通り発売される予定だという

 このほか謎の多い新作「インタールード」、オープニングアニメが上映された「センチメンタル プレリュード」がステージで披露された。多部田プロデューサーもステージ上で何度も口にしていたが、とにかく制作が遅れることで知られるNECインターチャネルだが、「インタールード」に関しては順調に制作が進行中のようだ。また、「センチメンタル プレリュード」はオープニングアニメが公開されたが、完成にはもう少しかかる様子。多部田氏曰く「ドリームキャストが壊れる前にリリースしたい」とか。

NECインターチャネルの高垣信宏氏。「8月くらいに発売するのも夢ではない」とコメント 新作タイトルは「ぱじゃまソフト」がパソコン用に発売している「パンドラの夢」だった マンガ的な表現手法も取り入れられているという
ゲームボーイアドバンスで発売される「ブラックマトリックス ゼロ」ターン制のシミュレーション 未だ謎の多い「インタールード」。多部田氏によれば「メカの出てこないエヴァンゲリオン」……だとか オープニングアニメができあがってきた「センチメンタル プレリュード」も公開



■ 新作プレイアブル版が数多く出展されているゲーム関連ブース

 いくつかのブースで新作ゲームタイトルを体験することができる。他の展示会に比べプレイ待ちの行列が短いため、比較的余裕を持って体験できるのがうれしいところ。

 元気のブースでは6月発売が予定されている「剣豪II」が展示されている。一部遊ぶことのできないモードもあるが、敵と一対一で戦い勝ち抜いていく「闇試合」や、依頼を受け「要人暗殺」や「町娘を助ける」といったミッションをクリアしていくモードなどを楽しむことができる。また、同ブースでは6月にXboxで発売される「ファントムクラッシュ」をプレイすることができる。

 バンダイのブースでは「キャラクター エンターテイメント コンベンション」でも出展されていたプレイステーション 2用「hack 感染拡大 Vol.1」をプレイできる。疑似ネットワークゲームとも言えるこれまでにない世界観だが、それらしい雰囲気を出す工夫があちこちに見られる。たとえば戦闘中に吹き出しが出てきて「大した敵じゃないな」といった言葉があたかもチャットのように交わされる。また、友人との会話で“(笑)”といった表現が出てくるのも何となくネットゲーム風だ。どうブースではこのほかにも発売直後のプレイステーション用「あずまんがドンジャラ大王」を遊ぶこともできる。

 アルケミストのブースではドリームキャスト用「君が望む永遠」をプレイすることができる。比較的多くの試遊台が用意されている。発売は6月27日で7,400円。また、NECインターチャネルのブースでは「エリュシオン」、「同窓会2」もプレイ可能。

元気のブースでは「剣豪II」が出展されていた。“闇試合”や“要人暗殺”などを体験できる 6月に発売される予定のXbox用「ファントム クラッシュ」も体験できる バンダイのブースでは疑似ネットワークゲーム「.hack」かなり長く楽しめる
SCEIのブースでは4月25日発売の「サーヴィランス 監視者」を体験できる。ステッカーも配布 拓洋興業のブースではXbox用「マジデスファイト」などを体験することができる アルケミストのブースでは多重恋愛アドベンチャーDC「君が望む永遠」をプレイ可能
セガのブースでは「ファンタシースターオンライン」のPC版を体験できる。「PSO CARD BATTLE (仮)」、「PSOスタチュー」などが出展されている



■ 「ファイナルファンタジーXI」のムービー上映や
  「ギレンの野望」上映会など見逃せないステージ

 ステージ上ではバンダイの「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記」のムービーシーンを中心とした特別編集ムービーが上映されているほか、お笑いの“はりけ~んず”による「ファイナルファンタジーXI」の紹介が行なわれる。さらに同ステージでは2度目となる「ファイナルファンタジーXI」のムービー上映が行なわれた。比較的暗いシーンが多いため明るい会場では見えにくい場面もあるのだが、その完成度は素晴らしく、終わり方の衝撃度も相まって記憶に深く残る出来となっている。もし会場に足を運んだのなら、ぜひともその目で確認して欲しい完成度だ。

ステージではいろいろなステージが行なわれている。これは「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記」の上映会 はりけ~んずによる「ファイナルファンタジーXIムービー」と「スクウェア潜入レポート」も上映された


□エンタテインメントEXPO2002のホームページ
http://www.ics21.org/
□「インターネットキャラクターショウ21 powered by LYCOS」のページ
http://ics21.lycos.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ics21.org/e_expo2002.pdf(PDF形式)
□関連情報
【4月19日】「エンタテインメントEXPO2002」スクウェア「FF XI」ムービー上映などゲームメーカーも新作を出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020419/expo2002.htm

(2002年4月20日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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