アスキー、全D&D小説の版権を取得し、日本語版で発売
「ドラゴンランス」、「アイスウィンド・サーガ」など

4月26日より順次発売

価格:1,850円より

 株式会社アスキーは、米Wizards of The CoastのテーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」の全小説の版権を取得し、日本語版(完訳、注釈込み)の販売を行なっていくことを明らかにした。このプロジェクトは、D&Dのコアルールやアドベンチャー、ルール集などテーブルトークRPGをプレイするためのサプリメントは含まれず、D&D小説(TSRノベル)のみが対象となる。

 第1弾として発売が予定されているのは「ドラゴンランス」全6巻。4月26日に1巻と2巻が発売され、以降1カ月間隔で刊行される予定となっている。内容は、'87年に富士見書房より刊行された「ドラゴンランス戦記」をベースに、原著者のワイス&ヒックマンの注釈を加えた「完全版」。訳者は富士見書房版と同じ安田均氏が担当している。

 このほか富士見書房版では削除されていた部分ももれなく収録したほか、本文にはルビが施され、当時ファンだった元D&Dファンのみならず、映画「ハリーポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」を観て、ハイファンタジー世界の深遠さに目覚めた子供たちにも訴求力のある内容となっている。

 現時点で挙げられている刊行予定作品は、一連の「ドラゴンランス」シリーズのほか、300万部以上というD&D小説史上最高のベストセラーとなったR.A. Salvatoreの一連のシリーズがある。同シリーズは、富士見書房より日本語版で発売された「アイスウィンド・サーガ(The Icewind Dale Trilogy)」全6巻、以下未訳となっている「ダークエルフ物語(仮称、原題「The Dark Elf Trilogy」)」全6巻、「ドロウの遺産(仮称、原題「The Legacy」)」全8巻からなる。

 アイスウィンド・サーガの舞台となっているIcewind Daleは、2000年にInterplayより発売された同名のPCゲームシリーズのモチーフとして使われ、その主人公ドリッズドは、同じくInterplayのPCゲーム「Baldur's Gate」シリーズに名脇役として登場している。同社では「今回の刊行を日本に再びD&Dブームを呼び起こすためのきっかけにしたい」とし、個人的にもいちD&Dファンとして一時のファンタジーブームの便乗のみにとどまらない、息の長いリリースを望みたいところだ。

□アスキーのホームページ
http://www.ascii.co.jp/
□「ドラゴンランス」の公式ページ(3月18日よりオープン)
http://www.ascii.co.jp/dragonlance/

(2002年3月12日)

[Reported by 中村聖司]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.